
本家の歪み!MARSHALLから名機のアンプサウンドを再現したペダル「Overdrive Pedal」5機種が登場!
マーシャルからサウンドも見た目も素晴らしい、1959、JCM800、JCM900、DSL、JVMの5つのアンプサウンドを再現したペダルが発売されました。歪みはそれぞれ違いますが、マーシャルアンプらしい「カリッ」としたピッキングにリニアに反応する質感がさすがだと思いました。詳しく見てみましょう。
MARSHALL Overdrive Pedal 概要
MARSHALL Overdrive Pedalとは、マーシャルアンプの歴代の名機 1959、JCM800、JCM900、DSL、JVM を再現したアンプインアボックス(AIAB)ペダルです。
マーシャルからはすでに The Guv’norやBluesbreaker、Drive Masterといったペダルも発売されており、違いも気になるところですが、マーシャルアンプのコントロールパネルをイメージさせるゴールドカラーラーがなんとも言えぬ存在感があります。
The Guv’norやBluesbreaker、Drive Master同様、アナログ回路で組まれた今回のシリーズは、1959、JCM800、JCM900、DSL、JVMの5機種です。これらはいずれもマーシャルアンプの名器と言われる代表的なモデルで、まずはオリジナルのアンプの特徴を簡単に紹介します。
共にトゥルーバイパスです。
歴代マーシャルアンプの名機
1959(Super Lead)
マーシャルアンプといえば真っ先に名前が挙がるのがこの「1959」です。ジミー・ペイジ、ジェフ・ベック、エディ・ヴァン・ヘイレンなど、ロック界のレジェンドたちが愛用した100Wのフルチューブアンプで、その迫力あるクリーン〜クランチトーンは、まさに“クラシック・マーシャル”の代表格!
高音の抜けとミッドの粘りが絶妙に絡み合うこのサウンドは、今でも多くのギタリストを魅了し続けています。
出力50Wの姉妹モデル「1987」も存在し、こちも名器と呼ばれるモデルです。
JCM800
JCM800は、80年代以降のHR/HM(ハードロック/ヘヴィメタル)シーンを席巻したアンプです。1959よりもゲインが高く、HR/HM系のジャンルを演奏するにふさわしい、ミッドレンジが強化されたアンプで、よりアグレッシブな歪みを持ったサウンドが特徴です。
JCM900
JCM900は、JCM800の後継モデルとして登場したモデルです。最大の特徴は、シングルチャンネルだったJCM800に対し、JCM900は2チャンネル構成になったこと。また、それぞれに独立したゲインコントロールとリバーブが搭載され、より柔軟な音作りが可能になったモデルです。
JCM2000 DSLシリーズ(Dual Super Lead)
JCM2000シリーズの中でも特に人気を集めた、「DSL(デュアル・スーパー・リード)」は、クラシックゲインとウルトラゲインという2チャンネルを持つモデルで、クリーン〜クランチ、そしてハイゲインまで幅広い音作りが可能な人気のモデルです。
JVMシリーズ
JVMシリーズは、マーシャルの新たなフラッグシップモデルとして誕生した多機能アンプです。4つの独立したチャンネルを持つ100Wモデルや2つのチャンネルを持つ50Wモデルがラインナップされており、クリーンからクランチ、モダンなハイゲインサウンドまでに対応するアンプです。
詳しくは:
MARSHALL チューブアンプカタログ
MARSHALL PEDALシリーズ・サウンドチェック
新しいMARSHALL PEDALシリーズは、そんなマーシャルアンプの歴代の名機のサウンドを再現したアンプになります。
マーシャルOverdrive:名機をペダルで再現! feat.大渡 亮:
サウンドを聴いてみると、名機のサウンドの特徴をしっかり捉えていますね。
1959 Overdrive Pedal
1959 Pedal Official Demonstration | Overdrive Pedals | Marshall:
1959といえばクランチサウンドですね。ピッキングニュアンスに忠実なカリッとしたサウンドが本物の1959や1987を彷彿とさせませす。また、当時のギタリストがやっていたように、70年代はファズフェイスやビックマフ、トーンベンダー、80年代以降は、チューブスクリーマーやBOSS SD-1などの歪みエフェクターで適度にブーストしてあげることでどんなジャンルの音楽にも対応できるでしょう。
1959 Pedalには、HI Treble、Normalという2つのコントロールがあり、オリジナルの1959同様、2つのチャンネルをミックスしたサウンドも再現できます。
JCM800 Overdrive Pedal
JCM800 Pedal Official Demonstration | Overdrive Pedals | Marshall:
JCM800 Pedalは、ミッドの張り出しが素晴らしいですね。これは1959や1987を愛用していたギタリストが歪みエフェクターでブーストしていたサウンドを1台で出せるようにしたアンプとも言えます。もちろん、これにチューブスクリーマーやBOSS SD-1をプラスしても良いでしょう。
Senstivityコントロールにより、JCM800のHiインプットとLoインプットのサウンドがシームレスにコントロール出来るようになっています。
JCM900 Overdrive Pedal
JCM900 Pedal Official Demonstration | Overdrive Pedals | Marshall:
JCM900 Pedalのサウンドは、JCM800系のサウンドですが、CONTOUR(音の輪郭を調整する)ノブがポイントです、ミッドの効いたサウンドから、ドンシャリサウンドまで調整可能で、音作りの幅が広くなっています。
DSL Overdrive Pedal
DSL Pedal Official Demonstration | Overdrive Pedals | Marshall:
DSL Overdrive Pedalは、DSL(デュアル・スーパー・リード)の名の通り、ファットなリードサウンドが特徴です。アンプと違い、シングルチャンネルですが、サウンドの再現度は見事だと思います。
Deepノブにより低域(ローエンド)を強化し、気持ちの良いブリッジミュートが得られると思います。
JVM Overdrive Pedal
JVM Pedal Official Demonstration | Overdrive Pedals | Marshall:
JVM Pedalは、近年のモダンアンプの象徴「JVMシリーズ」のサウンドをシングルチャンネルで再現しています。ノイズゲートが搭載されていますので、DSL同様、メタルプレーヤーにおすすめです。
まとめ
サウンドも見た目も素晴らしい、新しいMARSHALL PEDALシリーズですが、はっきり言ってこんなにたくさん発売されても買えねーよ!!状態ですが、クラシックロック好きな私が1つ選ぶとしたらやはり1959ですかね。
まず、1959や1987を思わせるクランチサウンドが素晴らしいですし、ブースターとしてファズやオーバードライブ、ディストーションをプラスして音を作る楽しみもあります。
それとJCM800も非常に魅力的です。世代的にはJCM800がドンズバで、リアルタイムで聴いていた、ヨーロッパのジョン・ノーラムやザック・ワイルド、90年代のマイケル・シェンカーなど憧れのギタリストが使っていたアンプがほぼJCM800でした。
またこの頃の練習スタジオにはこのJCM800が常設してあったので実際によく使っていた機種でもあるので非常に思い入れがあります(実際はJCM800よりメサ・ブギーの方が好きでしたけど)。
世代によって思い入れのあるアンプは違うと思いますが、この5つから選べるのは非常にありがたいですね。しかもどのペダルもマーシャルらしい「カリッ」としたピッキングにリニアに反応する質感がさすがだと思いました。
まずは色々なサウンドを聴いてみましょう!!
MARSHALL Overdrive Pedalはこちらで購入できます
YouTube – MARSHALL Overdrive Pedal (動画)
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