ロックの歴史ととも歩んできたマーシャルの真空管アンプを出力別 ( ワット数別 )に紹介。

MARSHALLアンプとは
MARSHALLアンプは英国発祥のアンプブランドです。MARSHALLは、ドラマー兼ヴォーカリストとして活躍したジム・マーシャル氏が楽器店「マーシャル・ショップ」をロンドンで開業したのが始まりです。
当時の顧客の中には、後にジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンスのドラマーとなるミッチ・ミッチェルやリッチー・ブラックモア、ピート・タウンゼンドらもいたとのことですが、顧客の要望に答えるためにアンプの販売も始めます。
しかし当時のアンプは故障が多く、修理対応に追われることになるマーシャル氏は「これならば自分でより安く良いものが作れる」と、1962年にフェンダー・ベースマン (Fender Bassman) を手本にして最初の自社製作アンプ「JTM45」を開発します。

1964 Marshall JTM45 Demo:
30Wとも45Wとも言われるJTM45のサウンドは、当時のギターキッズに受け入れられ、リッチー・ブラックモアをはじめエリック・クラプトンなどにも愛用されます。
後にロックの大音量化に伴い、出力を100Wに上げたJTM45/100などを経て、有名なSuper Lead 1959が誕生します。
プレキシ・マーシャルを紐解く〜Marshall 1959 SUPER LEAD “BLACK FLAG” 編:
1959は、ロックアイコンとも呼ばれるアンプで、当時から現在まで多くのギタリストを虜にしています。
特徴
歴史的なブランド:
MARSHALLアンプは、1960年代から続く歴史あるブランドです。ジミ・ヘンドリックスやエドワード・ヴァン・ヘイレンなど、多くの伝説的ギタリストに愛用され、ロックの象徴ともいえる存在です。
圧倒的な音量と存在感:
MARSHALLアンプは、大音量で演奏してもクリアでヌケの良いサウンドが特徴で、ライブでの使用に最適です。
マーシャルアンプの選び方
マーシャルアンプの歴史は長く、時代により様々な種類のアンプが存在します。初期のJTM45や1962 Bluesbreakerから、定番の1959、1987などのマスターボリュームのないヴィンテージリイシューモデルをはじめ、マスターボリューム付きの多チャンネルモデルである JCM/DSLシリーズのようなモダンでハイゲインなモデルまで多岐に渡ります。

Marshall 1959

Marshall DSLシリース
ヴィンテージリイシューとモダンモデルの違い:
ヴィンテージリイシューとモダンなモデルの違いは色々ありますが、1つはマスターボリュームの有無です。マスターボリューム付きのアンプは、自宅などで小音量でも歪ませて使用できるため便利です。

MARSHALL 2555Xのコントロール
※マスターボリュームとは、通常の「Volume」以外に入力ゲインを調整するためのボリュームが付いているアンプのことで、「Master」「Gain」「Lead」などのノブがあるモデルを指します。
また、近年のモデルに搭載されている出力切り替えスイッチも非常に便利で、出力を切り替えることで、小音量でも歪みを得ることができるので、使用環境に場所に応じた音量調整が可能になっています。

MARSHALLアンプは、圧倒的なパワーとアグレッシブなロックサウンドを求めるギタリストにおすすめです。また、自宅でもチューブアンプサウンドを楽しめる小さなモデルも多数ラインナップされています。
小型チューブアンプ(~15W)
15W未満の小型アンプは、低音量でも真空管らしいナチュラルな歪みが得やすく、自宅練習や小規模セッション、レコーディングに最適です。
DSL1 ( 1W / 0.1W )

MARSHALL DSL1は、MARSHALLのDSLシリーズの最小モデルで、かつての名機JCM2000シリーズの「DSL(デュアル・スーパー・リード)」のサウンドを継承するアンプです。
クラシックゲインとウルトラゲインの2つのチャンネル仕様です。

デジタルリバーブ:
デジタルリバーブが搭載されています。
エミュレート回路付きヘッドホン出力:
ヘッドホン出力には、リアルなアンプサウンドを再現するエミュレート回路が搭載されています。これにより、小音量での練習やレコーディング時にも素晴らしいサウンドを楽しむことができます。

パワーリダクション機能:
パワーリダクション機能を使用することで、出力を0.1ワットまで下げることができます。
ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- 真空管:
2×ECC83 (12AX7) 、1×ECC82 (12AU7) - スピーカー(コンボのみ):
1×8″ Celestion G8C-15(15ワット、16Ω) - サイズ・重量:
360×340×215mm、7.9kg(コンボ)
360×210×215mm、5.6kg(ヘッド)
Marshall / DSL1C【デジマート・マガジン製品レビュー】:
DSL1は出力が小さいため、プリ管ECC82(12AU7)をパワーアンプ動作させています(超小出力なので EL34/EL84 のような大きいパワー管は使っていません)。
DSL5 ( 5W / 0.5W )

MARSHALL DSL5は、MARSHALLのDSLシリーズの5Wモデルで、かつての名機JCM2000シリーズの「DSL(デュアル・スーパー・リード)」のサウンドを継承するコンパクトなアンプです。
クラシックゲインとウルトラゲインの2チャンネル仕様です。

デジタルリバーブ:
デジタルリバーブが搭載されています。
パワーレベル切り替え:
このアンプは、5ワットと0.5ワットの2つの出力レベルを選択できます。
エミュレート回路付きヘッドホン出力:
ヘッドホン出力には、リアルなアンプサウンドを再現するエミュレート回路が搭載されています。これにより、ヘッドホンを使用した際にも本格的なアンプサウンドを楽しむことができます。

エフェクトループ:
バックパネルにはエフェクトループ(センド/リターン)も搭載されており、外部エフェクトの追加が可能です。
Spec;
- 真空管:
2×ECC83 (12AX7) 、1×12BH7(ECC99) - スピーカー:
1×10″Celestion Ten-30(30W,16Ω) - サイズ・重量:
455×425×240mm、12.7kg
Marshall / DSL5C【デジマートNew Gear Showcase】:
小さくてもちゃんとマーシャルの音がしていますね💕こちらもプリ管12BH7 を「出力管」として動かし、5Wの出力を得ています(EL84の代わりに採用したのは、低ワットでも Marshall らしいドライブ感を出すためとの事です)。
中型チューブアンプ(~30W)
20W~30W程度の中型アンプは、ヘッドルーム(クリーン)と歪みのバランスが良く、スタジオやライブハウス、レコーディングなど幅広いシーンで活躍します。
ST20 ( 20W / 5W )


STUDIO JTM ST20は、マーシャル初期のJTMシリーズ(JTM45)のデザインとサウンドをコンパクトなサイズで再現したアンプです。
ヴィンテージマーシャルには定番の4インプットでチャンネルリンクにも対応しています。

20ワット/5ワット切り替え:
ST20は、20ワットモードと5ワットモードの切り替えが可能で、自宅やスタジオでの練習から大きなステージでの演奏まで幅広い状況で活用することが出来ます。
エフェクトループ/DIアウト:
バックパネルにはエフェクトループとDI出力も搭載されています。

ヘッドタイプとコンボタイプをラインナップ:
ST20は、ヘッド(ST20H)とコンボ(ST20C)の2つのバージョンがあり、スピーカーキャビネットには12インチ×1のST112と、12インチを縦に2つ積んだST212の2つのオプションがあります。


Spec;
- スピーカー:
Celestion G12M-65 Creamback (16Ω, 65W)(コンボのみ) - インピーダンス:
DI output and 5 × 1/4” speaker outputs (16Ω / 8Ω / 4Ω ) - 真空管:
2×ECC83 (12AX7) 、1×ECC83 (12AX7) :phase splitter、2×5881(6L6) - サイズ・重量:
500×460×265mm、17.8kgkg(コンボ)
500×240×230mm、9.25kg(ヘッド)
Studio JTM | Official Demo | Marshall:
コメント:
オリジナルのJTM45は、Fenderの人気アンプBassmanをもとに開発されたアンプで、ピート・タウンゼントやリッチー・ブラックモア、エリック・クラプトン等も愛用した伝説のアンプです。
外装はマーシャル1959などと同じ風貌の後期モデルではなく、初期のデザインが採用されているところもマニアックで良いですね。
ST20に似たモデルとしては、1959/1987をコンパクトなサイズで再現したSV20や、80年代の名機JCM800をコンパクトなサイズで再現したSC20などがありますが、クリーン~クランチ程度の歪みが好きな方ならこのST20なのかなと思います。

SV20 ( 20W / 5W )

STUDIO VINTAGE SV20Hは、名機MARSHALL 1959SLPを元に開発された20ワット/5ワット切り替え可能なギターアンプです。
このアンプは、オリジナルの1959SLPと同様に4つのInput入力仕様を持ち、マスターボリュームは搭載されていませんが、5ワットモードもありますので、従来モデルと比べて歪みを得やすくなっています。

20ワット/5ワット切り替え:
このアンプは20ワットモードと5ワットモードの切り替えが可能で、演奏状況に合わせて出力を調整できます。
4インプット:
オリジナルの1959SLP同様に4つのインプットを持ち、これにより異なる感度やトーン設定を実現できます。もちろんチャンネルリンクにも対応しています。
リアパネル:
リアパネルにはエフェクトループ、DIアウト、スピーカーアウトを搭載しています。

ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- スピーカー:
1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ) - インピーダンス:
5 (1×16Ω、2×8Ω、2×4Ω) - 真空管:
3×ECC83 (12AX7)、2×EL34 - サイズ・重量:
500×460×245mm、15.85kg(コンボ)
500×240×230mm、9.25kg(ヘッド)
Studio Vintage | Official Demo | Marshall:
コメント:
歪むアンプではないですが、クランチサウンドの美しさ、音の粘りなどが1959同様に素晴らしいですね。
IbanezのチューブスクリーマーやBOSSのSD-1など使ってドライブさせれば70年代から80年代ロックなら何でもこなせそうなサウンドです。

JTM45 2245 ( 30W )

JTM45 2245は、マーシャルの歴史的なアンプで、マーシャル初のアンプであるJTM45のリイシューモデルです。
このアンプは、若き日のピート・タウンゼント、リッチー・ブラックモア、エリック・クラプトンなど、多くの著名なギタリストが愛用した伝説的なアンプの再現です。

JTM45/2245は、オリジナルと同様に整流管に GZ34を搭載しており、これによりJTM45の特徴的な鋭く透明なクリーントーンと滑らかでウォームなサステインを忠実に再現することができます。
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7) 、2×5881(6L6)、1×GZ34(5AR4) - サイズ・重量:
665×265×205mm、14.6kg
Plexi Amp Comparison | Head & Cab | JTM45, 1987X, 1959HW:
コメント:
マーシャルの歴史はここからはじまった。このモデルは30Wですが、後に100Wに出力上げJTM45/100、有名な1959スーパーリードに繋がっていきます。
こちらの動画はJTM45と1987X、1959HWの比較です。
1962 Bluesbreaker Combo ( 30W )

1962 Bluesbreaker Comboは、マーシャル初のギターアンプであるJTM45のサウンドを気に入っていたエリック・クラプトンが自身の車のトランクに入るようにと小さなコンボアンプで製作を依頼したのがはじまりだったとか。
エリックがブルース・ブレイカーズ時代に使用した為、ブルースブレイカー・コンボとも呼ばれ、レスポールと1962で奏でる極上サウンドで人気のアンプです。

トレモロ搭載:
1962 Bluesbreaker Comboにはトレモロが搭載されています。
Spec;
- スピーカー:
2×12″ CELETION G12M-25 - 真空管:
2×ECC83 (12AX7) 、2×5881(6L6)、1×GZ34(5AR4) - サイズ・重量:
740×610×265mm、30.2kg
1962 Bluesbreaker Combo の動画を見てみる
Marshall Handwired | 1962HW | Product Demo | Marshall:
コメント:
特徴はスタック系のいわゆるドンシャリ系ではなく、コンボらしい中域にピークのあるバランスの良い音です。
12インチ2発なので筐体は意外とデカいですね。

1974X ( 18W )

1974Xは、1966年から1968年に製造されたモデルをハンドワイヤリングで復刻したアンプです。
マーシャルにはめずらしいトレモロ回路が搭載されています。

Spec;
- スピーカー:
1×12″ CELESTION G12M-20 - 真空管:
3×ECC83 (12AX7) 、2×EL84 - サイズ・重量:
610×535×230mm、19kg
Marshall 1974X | Playthrough Demo:
ヴィンテージマーシャルを体験するにはお手頃なサイズの1974X。ハンドワイヤードなので高いですけど。。。
SC20 ( 20W / 5W )

SC20(Studio Classic 20)は、1980年代の名機JCM800 2203を元に開発された20ワット/5ワット切り替え可能な小型アンプです。
20ワット/5ワット切り替え:
このアンプは20ワットモードと5ワットモードの切り替えが可能で、演奏状況に合わせて出力を調整できます。
マスターボリューム:
マスターボリュームを搭載しており、小音量でも歪みが得やすくなっていますので、自宅練習からステージまで対応できます。

エフェクトループとDIアウト:
アンプにはエフェクトループとDIアウトも搭載されており、空間系エフェクターやプリアンプ系ペダルの接続や、レコーディングにも便利です。

ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- スピーカー:
1×10″ Celestion V-Type(コンボのみ) - インピーダンス:
5 (1×16Ω、2×8Ω、2×4Ω) - 真空管:
3×ECC83 (12AX7) / 2×EL34 - サイズ・重量:
510×460×255mm、14.55kg(コンボ)
510×240×240mm、9.4kg(ヘッド)
Studio Classic | Official Demo | Marshall:
コメント:
JCM800がベースになっていますので、SV20よりも歪みが強く、80年代から90年代のロックサウンドにおすすめです。
とはいえ、現代のモダンなアンプほど歪みませんので1959同様、チューブスクリーマーやBOSS SD-1などのコンパクトエフェクターをゲインブースターとして使用することで往年のロックサウンドはほぼカバーできると思います。

SN20 ( 20W / 5W / 1W)


Marshall STUDIO 900 SN20は、伝説的なJCM900のトーンをコンパクトな20W仕様で再現したオールチューブ・ギターアンプヘッドです。
出力は、ホームユースからステージまで最適な音量で最高のパフォーマンスを引き出す20W/5W/1Wに切り替え可能です。
英国生産の本機は、ECC83プリ管2本、5881パワー管2本、ECC83フェイズスプリッターを搭載し、90年代ロックのスピリットを宿す豊かなクリーンから鋭いクランチ、ハイゲインリードまで幅広いサウンドをカバーします。
デュアルチャンネル仕様により、チャンネルごとに異なるセッティングが可能で、シームレスに切り替えながら多彩なプレイスタイルに対応します。

さらに、リバーブや背面にはエフェクトループ(-10 dBV~+4 dBuでレベル調整可能なVolumeコントロール付き)、LINE OUTを搭載し、音作りの幅も広げます。

※LINE OUTは、 プリアンプ信号を外部のパワーアンプに送るDIアウト(Direct)と、インターフェイスやPAに送る(Recording Compensated Line Out)の2種類を搭載。
ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- 真空管:
2×ECC83 (12AX7),1×ECC83 (12AX7):phase splitter ,2×5881(6L6) - スピーカー:
1×12″ Celestion G12T-75 (16Ω)(コンボのみ) - インピーダンス
16, 8, 4Ω - サイズ・重量:
510×460×255mm、17.9kg(コンボ)
510×245×240mm、11.2kg(ヘッド)
NEW Marshall Studio 900 20W Amp Head | NAMM 2025:
マーシャルらしいクリーン~クランチサウンドと、歪ませたときのミッドの効きは、これ一台で完結してしまうほどの完成度ですね。

Origin 20 ( 20W )

Marshall Origin 20は、ヴィンテージマーシャルのトーンを踏襲しながらも、ゲインブースト機能、サウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールを搭載し、モダンなオーバードライブ・サウンドも出力可能なOriginシリーズの20Wモデルです。
TILTコントロール:
TILTコントロールは、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現するためのコントロールです。

Powerstem:
Originシリーズで採用のPowerstemは、従来のようなパワー管駆動方式(ペントード/トライオード)の切替ではなく、パワーアンプ部の電圧をコントロールして出力レベルを下げます。パワーリダクションスイッチは3段階で、自宅での練習にも最適です。

DIアウトとエフェクトループ:
DIアウトとエフェクトループが搭載されており、ライブ演奏や録音での柔軟な接続が可能です。

2Wayフットスイッチ:
付属の2Wayフットスイッチを使用して、ゲインブースト機能とエフェクトループのON/OFFを切り替えることができます。
ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7) 、2×EL34 - スピーカー:
1×10″Celestion V Type×1(コンボのみ) - サイズ・重量:
520×225×220mm、9.4kg(ヘッド)
520×420×240mm、13.9kg(コンボ)
Marshall: ORIGIN 20C Combo:
動画を見ると、決してハイゲインサウンドが得られるアンプではないですが、AC/DC風のクランチサウンドが非常に美しいアンプです。

2525 MINI JUBILEE ( 20W / 5W )

Marshall 2525 Mini Jubileeは、マーシャルの25周年とジム・マーシャルの音楽キャリア50年を記念して1987年に発売された”2555 Silver Jubilee” の20Wモデルです。
“2555 Silver Jubilee”は、JCM800 2203と2204のマスターボリューム付きモデルをベースとして開発されたモデルです。

2チャンネル:
2つのチャンネルを備えており、異なるサウンド設定を切り替えることができます。
20ワット/5ワット切り替え:
このアンプは20ワットモードと5ワットモードの切り替えが可能で、演奏環境に合わせて出力を調整できます。
ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7) 、2×EL34 - スピーカー:
1×12″ CELESTION G12M-25(コンボのみ) - サイズ・重量:
490×475×280mm、19kg(コンボ)
510×232×220mm、10kg(ヘッド)
Marshall Silver Jubilee Studio – Is This The Best Marshall Studio?:
シンプルで使いやすそうなアンプです。

DSL20 ( 20W / 10W )

Marshall DSL20は、かつての名機JCM2000シリーズのサウンドを継承する20Wのギターアンプです。
このアンプはクラシックゲインとウルトラゲインの2つのチャンネルを備えており、クリーントーンから強烈なオーバードライブまで幅広いサウンドが得られます。
2チャンネル:
クラシックゲインとウルトラゲインの2つのチャンネルを搭載しており、様々なジャンルに対応します。

出力切り替え:
アンプは出力切り替えスイッチを備えており、20ワットから10ワットに出力を下げることができます。

デジタルリバーブ:
デジタルリバーブが搭載されています。
エミュレイテッドアウトとサイレントレコーディング:
バックパネルにエミュレイテッドアウトがあり、フロントパネルのアウトプットスイッチをStandbyの状態にすれば、サイレントレコーディングが可能です。

エフェクトループ:
バックパネルにはエフェクトループ(センド/リターン)も搭載されています。
ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7) 、2×EL34 - スピーカー:
1×12″ Celestion Seventy 80 (80W,16Ω)(コンボのみ) - サイズ・重量:
500×420×250mm、16.3kg(コンボ)
500×250×240mm、9.7kg(ヘッド)
Marshall DSL20C Review:
モダンなサウンドならDSLシリーズにおまかせ!!
大型チューブアンプ(40W~100W以上)
40W~100Wクラスの大型アンプは、高い音圧と豊かなヘッドルーム(クリーン)が特徴で、クリーンを重視するプレイヤーや大音量のバンドにおすすめです。
1959SLP ( 100W )

Marshall 1959SLPは、ジミー・ペイジや ヴァン・ヘイレンなど多くのアーティストに愛用され、ロックの歴史を築いてきた伝説的な100ワットのギターアンプです。
100ワットのパワー:
1959SLPは100Wの出力を持ち、そのサウンドは非常に力強く、大音量での演奏に向いています。ただしマスターボリュームのない100ワットアンプであるために、歪ませるにはボリュームを上げる必要があり、通常はアッテネーターが必要です。

エフェクトループ:
1959SLPにはエフェクトループが搭載されています。
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7)、4×EL34 - サイズ・重量:
750×310×215mm、20.5kg
Marshall 1959 or 1987? – Pros and Cons:
ロックアイコンとしておなじみのマーシャル1959(100W)と1987(50W)の比較動画です。やはり出力の小さな50wの方が歪むのは早いですね。これはアンプ選びにも非常に参考になります。
1959 Modified(100W)

1959 Modifiedは、Marshallの伝説のアンプ 1959モデルを1980年代以降の仕様にモデファイしたモデルです。
ジミ・ヘンドリックスやジミー・ペイジらが愛したPlexiサウンドを忠実に再現しつつ、マスターボリュームやブライトキャップスイッチ、2種類のクリップモードなどの新機能が新たに搭載されています。


コントロール:
- MASTER VOLUME:
インププット「I」の下にマスターボリュームが増設されており、Volumeコントロールと連動し、時計回り一杯に上げた状態がオリジナル1959と同じサウンドで、下げていくにつれ小さな音量で歪みを得やすくなります。 - BRIGHT SWITCH:
BRIGHT SWITCHは、ブライトキャップコンデンサーのON/OFFスイッチです。ONにするとメリハリの効いた音、OFFでウォームなトーンが得られます。 - CLIP SWITCH:
ONにすることで、プリアンプの歪みをブーストします。 - CLIP TYPE:
CLIP SWITCHがON時の、クリッピングの種類を選択します。
I: ダイオードクリップ:
ダイオードクリップによる「自然で抜けのいい歪み」が得られます。
II: トランジスタによる歪み:
トランジスタを使った歪みで、より「コンプレッションの効いた歪み」が得られます。 - カスケード接続にも対応:
1959 Modifiedは、チャンネル「I」のインプットが1つありませんが、「II」から「I」へのカスケード接続(チャンネルリンク/たすき掛け/ジャンパー接続とも呼ばれます)はできるようです。 - バックパネル:
エフェクトループは未搭載です

Spec;
- 真空管:
2 x ECC83、1 x ECC83(フェーズスプリッター)、4 x EL34 - サイズ・重量:
741×294×210mm、21kg
1959 Modified Official Demonstration | Modified Series | Marshall:
コメント:
1959 Modifiedは、クラシックなマーシャルアンプをより歪みやすく改造したモデルで、ヴァン・ヘイレンをはじめとする80年代以降のハードロックやヘヴィメタルサウンドが好きな方に特におすすめです。
1959 Modifiedには、マスターボリュームが搭載されていますので、小音量でも歪みが得やすいのは嬉しいですね。
内部基盤を見ると、ハンドワイヤードで組まれているようです。

1987X ( 50W )

Marshall 1987Xは、伝説的な1959の50Wバージョンで、マイケル・シェンカーやイングヴェイ・マルムスティーンなど多くのギタリストに愛用されているアンプです。
1987は、100ワットの1959よりもマイルドで歪みやすいとされていますが、マスターボリュームのないアンプであるために、歪ませるにはボリュームを上げる必要があり、通常はアッテネーターを併用します。

エフェクトループ:
1987XにはON/OFF可能なエフェクトループが搭載されています。
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7)、2×EL34 - サイズ・重量:
665×265×205mm、15.3kg
1987X | Official Demo | Marshall:
Origin 50 ( 50W )

Marshall Origin 50は、ヴィンテージマーシャルのトーンを踏襲しながらも、ゲインブースト機能、サウンドキャラクターを変化させられるTILTコントロールを搭載し、モダンなオーバードライブ・サウンドも出力可能なOriginシリーズの50Wモデルです。
TILTコントロール:
TILTコントロールは、ヴィンテージの4インプット仕様のマーシャルアンプのチャンネルリンクのサウンドを再現するためのコントロールです。

Powerstem:
Originシリーズで採用のPowerstemは、従来のようなパワー管駆動方式(ペントード/トライオード)の切替ではなく、パワーアンプ部の電圧をコントロールして出力レベルを下げます。パワーリダクションスイッチは3段階で、自宅での練習にも最適です。

DIアウトとエフェクトループ:
アンプにはDIアウトとエフェクトループが搭載されており、ライブ演奏や録音での接続が容易です。

2Wayフットスイッチ:
付属の2Wayフットスイッチを使用して、ゲインブースト機能とエフェクトループのON/OFFを切り替えることができます。
ヘッドとコンボをラインナップ:
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7) 、2×EL34 - スピーカー:
1×12″Celestion Midnight 60×1(コンボのみ) - サイズ・重量:
577×228×225mm、11.8kg(ヘッド)
580×480×245mm、18.2kg(コンボ)
Origin Series | Official Demo | Marshall:

DSL40 ( 40W / 20W )

DSL40は、マーシャルのDSL(デュアル・スーパー・リード)シリーズの40Wモデルです。
このアンプは、クラシックゲインとウルトラゲインの2つのチャンネルを備えており、それぞれのチャンネルにはクリーン、クランチ/OD1、OD2の2つのモードが搭載されています。

このDSL40は、プリアンプ部のアップデートにより、名機JCM2000に近いサウンドを出力します。
さらに、サイレントレコーディング機能や2つの増設されたマスターボリューム、MIDI対応など、多くの便利な機能も備えています。また、出力を半分の20Wに落として使用することも可能です。

DSL40にはデジタルリバーブと、バックパネルにはエフェクトループも搭載されており、プリアンプ系ペダルや、空間系エフェクターを接続することが出来ます。
Spec;
- 真空管:
4×ECC83 (12AX7)、2×EL34 - スピーカー:
1×12” Celestion V-Type - サイズ・重量:
620×490×252mm、22.9kg
Marshall DSL CR Combo Amps Review:
ヴィンテージマーシャルのクランチサウンドからモダンなハイゲインサウンドまで出せるお得なアンプです。
2555X Silver Jubilee ( 100W / 50W )

マーシャル25周年と自身の音楽キャリア50年を記念して1987年に作られたシルバージュビリーアンプ“2555 Silver Jubilee”がレギュラーラインナップで登場。
2555X Silver Jubileeは、JCM800 2203と2204のマスターボリューム付きモデルをベースとして開発され、出力を100Wと50Wの切り替えが可能な当時としては非常に画期的なモデルでした。
スラッシュ (ガンズ・アンド・ローゼス)、ジョン・フルシアンテ (レッド・ホット・チリペッパーズ) など多くのギターヒーローがその魅力に取り付かれ、多くのステージで聴衆を魅了し“2555“を伝説のアンプとして昇華させました。

チャンネル:
2つのチャンネルを備えており、異なるサウンド設定を切り替えることができます。
出力切り替え:
100ワットと50ワットの出力モードを切り替えることが可能で、演奏環境に合わせて音量を調整できます。
エフェクトループとDIアウト:
バックパネルにエフェクトループとDIアウトを搭載しており、外部エフェクターの接続やレコーディングに便利になっています。

スピーカーキャビネット:
専用のスピーカーキャビネット 2551AV(スラント)/2551BV(ストレート)も発売されています。
Spec;
- チャンネル:2
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7)、4×EL34 - スピーカーアウトプット:
4/8/16 Ω - サイズ・重量:
740×315×210mm、22.1kg - FX Loop、D.I. Output、PENTODE(ハイパワー)/TRIODE(ハーフパワー)スイッチ搭載
Marshall 2555X Silver Jubilee | Product Demo | Marshall:

DSL100 ( 100W / 50W )

Marshall DSL100はDSL(デュアル・スーパー・リード)シリーズの100ワットモデルです。
2つのチャンネル:
クラシックゲインとウルトラゲインの2つのチャンネルがあり、それぞれにクリーン、クランチ/OD1、OD2の2つのモードが搭載されています。

出力切り替え:
フロントパネルのアウトプットスイッチをLOWにすることで、出力を50ワットに切り替えることができます。

サイレントレコーディング:
出力をStandbyの状態にすることで、サイレントレコーディングが可能です。
デジタルリバーブ:
デジタルリバーブが搭載されています。
エフェクトループ:
バックパネルには外部エフェクトの接続が可能なエフェクトループが搭載されています。

MIDI対応:
MIDIコントロールをサポートしており、プログラムチェンジやエフェクトの切り替えなどの操作が可能です。
Spec;
- 真空管:
4×ECC83 (12AX7)、4×EL34 - サイズ・重量:
740×274×242mm、24.2kg
I Just Bought My Very First Marshall Amp…Let’s Check Out This Icon Of Rock!!:

JCM800 2203 ( 100W )

マーシャルを代表するアンプが1959なら、このJCM800は80年代を代表するアンプと言えるでしょう。
JCM800は、1959や1987などのサウンドを継承しながらも、マスターボリュームが搭載されたことで歪みが得やすく、使い勝手が向上したことで80年代のハード・ロック/ヘヴィー・メタル系ギタリストのほとんどが愛用したアンプとして有名です。
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エフェクトループ:
JCM800 2203にはエフェクトループが搭載されています。
Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7)、4×EL34 - サイズ・重量:
750×315×210mm、20.5kg
Amp Playthrough | JCM800:
コメント:
現在のモダンなアンプと比較すると、歪みは弱いですが、BOSS SD-1などのオーバードライブをゲインブースターとして使用すれば80年代~90年代のHR/HMサウンドが得られます。
シングルチャンネルですが、ギターのボリュームも駆使すれば多彩なサウンドも得られるでしょう。
JCM800 Modified(100W)

JCM800 Modifiedは、Marshallの名機JCM800を現代仕様にアップデートしたモデルです。
オリジナルの力強いロックトーンを忠実に再現しつつ、ゲインブースト、ミッドブースト、タイトスイッチなどの新機能を搭載し、豊かな歪みから引き締まったシャープなサウンドまで幅広くカバーすべくカスタマイズされています。

コントロール:
- TIGHT SWITCH:
低域を引き締め、タイトで抜けの良いサウンドが得られます。 - OD SWITCH:
クリッピングを追加し、より高いゲインステージに引き上げます。「センター」:クリッピングオフ。
「I」:信号がクリッピングし、ゲインが増します。
「II」:「I」よりもさらに強い歪が得られます。
- MID-SHIFT:
ミッドブースト回路がONになります。 - バックパネル:
エフェクトループが搭載されています。

Spec;
- 真空管:
2 x ECC83、1 x ECC83(フェーズスプリッター)、4 x EL34 - サイズ・重量:
741×294×210mm、21kg
JCM800 2203 Modified Official Demonstration | Modified Series | Marshall:
コメント:
オリジナルのJCM800は、1959をゲインアップしてよりロック色が濃くなったアンプですが、このシリーズではさらにモディファイされ、ゲインアップが可能なので、さらに攻撃的なサウンドが欲しいなら「JCM800 Modified」がおすすめです。

JCM900 4100 ( 100W )

Marshall JCM900 4100は、Marshall JCM800の後継モデルで、シングルチャンネルだったJCM800が2チャンネルになり、それぞれに独立したゲインコントロールとリバーブを搭載しています。

リバーブ搭載:
JCM900 4100はリバーブが搭載されています。
エフェクトループ:
エフェクトループが搭載されており、外部エフェクト機器を簡単に接続できます。

Spec;
- 真空管:
3×ECC83 (12AX7)、4×5881(6L6) - サイズ・重量:
740×310×210mm、18.8kg
Classic High Gain Amps Comparison | JCM800, JCM900 & 2555X Silver Jubilee:
コメント:
80年代以降マーシャルの主力となった JCM800、JCM900、2555X Silver Jubileeの比較動画です。
マーシャルというと歪みのイメージですが、クリーンも癖がなくてキレイですよね。
JVM ( 100W / 50W )


JVMシリーズは、マーシャルの新たなフラッグシップモデルとして発売された多機能アンプです。
多チャンネルデザイン:
JVMシリーズは、4つの独立したチャンネル(100Wモデル)、または2つのチャンネル(50Wモデル)を備えています。
これにより、ギタリストは異なるチャンネルで異なるトーン設定を使用でき、ジャンルや演奏スタイルに合わせて柔軟に切り替えられます。

MARSHALL JVM410H

MARSHALL JVM210H
エフェクトループ:
JVMアンプには、並列と直列 2系統のエフェクトループが組み込まれています。

リバーブ:
アンプにはリバーブ効果も備えられており、サウンドに空間的な響きを加えることができます。
エミュレイテッドラインアウト:
エミュレイテッド・ラインアウトを使用すると、サイレントレコーディングが可能になり、ステージ上でのライブ演奏からスタジオ録音まで幅広い用途に対応します。

MIDI対応:
JVMアンプはMIDIコントロールをサポートしており、MIDIコントローラーを使用してチャンネル切り替えやエフェクトのオン/オフをリモートで操作できます。
ヘッドとコンボをラインナップ:
100Wモデル:
独立4チャンネル仕様 JVM410、2チャンネル仕様 JVM210
50Wモデル:
独立4チャンネル仕様 JVM405、2チャンネル仕様 JVM205
Amp Showcase | JVM Series | Marshall Amps:
クリーンからクランチ、モダンなハイゲインサウンドまで出したいならこのJVMシリーズがおすすめです。

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