ギターやアンプ本来のトーンやニュアンスを損なうことなく、自然な歪みを加える「トランスペアレント系オーバードライブ」のおすすめモデルを厳選して紹介。

更新履歴
- 2025年11月:KAMINARI GUITARS Chinese Food Overdriveを追加しました。
- トランスペアレント系オーバードライブとは
- 代表的なモデル Timmy Overdrive
- おすすめトランスペアレント系ペダル
- MXR TIMMY OVER DRIVE
- BOSS BD-2 ( Blues Driver )
- DOD LOOKING GLASS
- ELECTRO-HARMONIX Crayon
- ELECTRO-HARMONIX HOT WAX
- JHS Pedals Morning Glory
- KAMINARI GUITARS Chinese Food Overdrive
- KarDiaN CHLOROFORM / CHCL3
- KEELEY Super Phat Mod
- MAD PROFESSOR Simble Overdrive Mk2
- MAD PROFESSOR Royal Blue Overdrive
- MOOER Blues Mood
- One Control Persian Green Screamer
- PRS HORSEMEAT
- VEMURAM Jan Ray
- VEMURAM SHANKS ODS-1
- まとめ
- 関連記事
トランスペアレント系オーバードライブとは
トランスペアレントとは”透明な”という意味で、トランスペアレント系オーバードライブは、ギター(アンプ)本来のトーンやニュアンスを損なうことなく、自然な歪みを加えるタイプのオーバードライブです。
コードの輪郭やアタックのニュアンスを損なわず、アンプの歪みそのもののようなクランチサウンドを求めるプレイヤーにおすすめのペダルです。
人気のオーバードライブ「チューブスクリーマー」は、中域を持ち上げ、良くも悪くも音を変えてしまいますが、トランスペアレント系オーバードライブは、ギターやアンプ本来の音を維持したまま、音量やサステインを強化し、歪みを加えることができます。
![[チューブスクリーマー] TS系オーバードライブおすすめはこれ!](https://tgr-guitar.com/hizumikei/wp/wp-content/uploads/2019/09/ibanez-ts9-od.jpg)
Ibanez TS9
また、トランスペアレント系とよく比較される「ケンタウルス系オーバードライブ」もありますが、ケンタウルス系は、わずかにミッドレンジを持ち上げ、艶や厚みを加える“味付け系”サウンドが特徴で、どちらも透明感がありつつ、用途や求めるサウンドの方向性によって使い分けられています。
![[CENTAUR]ケンタウルス系オーバードライブ おすすめはこれ!](https://tgr-guitar.com/hizumikei/wp/wp-content/uploads/2019/09/centura-matte-gold.jpg)
Ceriatone Centura Matte
代表的なモデル Timmy Overdrive
トランスペアレント系オーバードライブの代表的なモデルは、PAUL COCHRANEの「Timmy Overdrive」です。
「Timmy Overdrive」は、クリーン~クランチの設定では、癖のないサウンドで、ゲインを上げるとチューブアンプが飽和したようなドライブサウンドが得らることで人気のオーバードライブです。
Paul Cochrane / Timmy Overdrive【デジマート・マガジン製品レビュー】:
ゲインを絞った状態では使用しているアンプの個性を変えないサウンド、さらにゲインを上げるとアンプのパワー管がドライブしたときのようなややファズにも似た荒々しいサウンドも再現することが出来ます。
Timmy Overdrive

Timmy Overdriveは、ギターアンプが本来持っているトーンをスポイルすることなくブースト、オーバードライブさせることが出来るペダルです。透明感のあるトランスペアレント系オーバードライブの代表機種。
3モードスイッチを搭載し歪みおよびコンプレッションのかかり具合を選択できます。
上:非対称セッティング
中:最小のコンプレッションがかかった対称セッティング
下:より深くコンプレッションのかかった対称セッティング
おすすめのトランスペアレント系ペダルはこちらから。
おすすめトランスペアレント系ペダル
MXR TIMMY OVER DRIVE

MXR CSP027 TIMMY OVER DRIVEは、Paul CochraneのTimmy OverdriveのMXRバージョンです。
本家同様に、クリッピングスタイルを変更できる3つのモードスイッチが搭載されています。
MXR Timmy Overdrive | Reverb Tone Report:
今後はMXRからの販売になるのでしょうか?こちらも本家とほぼ同じサウンドですね。

BOSS BD-2 ( Blues Driver )

BD-2 Blues Driverは、真空管アンプ特有の柔らかで艷やかなサウンドから、アンプのボリュームを上げたときに得られる荒々しいファズのようなサウンドまでをペダル1つで再現することのできるトランスペアレントなオーバードライブです。
ギターのボリュームに素直に反応するのも特徴で、激しいオーバードライブからボリュームを絞ることで簡単にクランチ~クリーンまでコントロール可能です。
BD-2を特別にカスタマイズしスタンダードとカスタム、2つのモードを搭載した技WAZA CRAFT BD-2Wも発売されました。

- スタンダード:
ブルース・ドライバー特有のブルージーなクランチ・サウンドを新設計のディスクリート回路で再現。 - カスタム:
繊細なピッキング・ニュアンスに反応する図太くも粘りある極上のサウンドを創り出すモード。
BOSS BD-2W Blues Driver Sound Preview:
コメント:
BD-2をメインの歪みにするギタリストは多いですが、それはアンプライクなトランスペアレントなサウンドを求めた結果だと思います。
KEELEYなど各社から様々なモデファイモデルが発売されていることからも人気の高さが伺えます。
歪みのバリエーションは広く、トーンとゲインを上げたときのサウンドはMXR Distortion+(ディストーション)にも似ています👍

DOD LOOKING GLASS

LOOKING GLASSは、新設計のハイブリットClass-AディスクリートFETの非対称クリッピングにより非常に速いレスポンスを誇り、ピッキングの強弱にすばやく反応します。
特徴:
- High/Low2つのゲインステージをスイッチで切替可能
- 歪み回路の前に配置されたBass Cutコントロールと歪み回路の後ろに配置されたTrebleコントロール搭載
- ギターの過剰なブライトさを抑える独自のInput Filterコントロール
- 内部にはパッシブ、アクティブどちらのPUにも最適なサウンドが得られるDIPスイッチを搭載
- トゥルーバイパス
DOD Looking Glass Overdrive:
Looking Glassは、ギター本来のトーンを活かしながらナチュラルな歪みを加えるのに最適なオーバードライブです。音色に大きく色を付けず、クリアで透明感のあるサウンドが特徴のトランスペアレント系オーバードライブに属するペダルと言ってよいでしょう。
ELECTRO-HARMONIX Crayon

Crayon(クレヨン)は、独立したベースとトレブルのコントロールにより多彩なサウンドを作ることの出来るオーバードライブで、ミッドに特徴のある 数多のオーバードライブペダルと一線を画した、幅広いサウンドが特徴です。
アンプの個性を殺さないクリアなブースター&オーバードライブから、粒立ちの荒いクランチ~ディストーション・サウンドまで、 2バンドEQとGainコントロールで様々な音色を作ることが可能です。
※絵柄の異なるものがありますが、中身は同じもののようです。
【日本語字幕版】Electro-Harmonix Crayon:
クリーンブーストからダーティはオーバードライブまで、2バンドEQならではの幅広い音作りが可能なペダルです。

ELECTRO-HARMONIX HOT WAX

Hot Wax は、トランスペアレント系オーバードライブの Crayon(クレヨン)と 1ボリュームの真空管アンプをドライブさせたようなサウンドの Hot Tubes(ホットチューブス) を1台にまとめたデュアル・オーバードライブペダルです。
各セクションを個別で使用することも、両セクションを同時に使用して2つのセクションをスタックしてHot TubesをCrayonでドライブさせることも可能です。
Electro-Harmonix Hot Wax Dual Overdrive Pedal:
JHS Pedals Morning Glory

Morning Gloryは、チューブスクリーマーのように中域を強調したりといったトーンキャラクターを加えることなく、シンプルにギターとアンプのサウンドをネクストレベルに高めるトランスペアレントなオーバードライブペダルです。
Volume、Drive、Toneに加え、ローエンドが強調されるGAINトグルスイッチを搭載。
サイドにはGAINトグルスイッチをリモートでコントロール可能な”Remote Gain”ジャックと、Hi Cutスイッチが搭載されています。

JHS Pedals Morning Glory V4:
アンプのゲインブースターのように使えるオーバードライブ。音質を大きく変えない、まさにトランスペアレントなオーバードライブです。
KAMINARI GUITARS Chinese Food Overdrive

Chinese Food Overdriveは、本格的なトランスペアレント系オーバードライブをミニサイズに収めたエフェクターです。
原音を変えないクリーンから、ローゲインなクランチオーバードライブ、さらにNOSの国産クリッピングダイオードによる、ProCo RATのようなファズライクなディストーションサウンドまでをカバーします。
中央にあるMODEスイッチにより、ゲイン切り替えが可能です。
KAMINARI Chinese Food Overdrive:
コメント:
クランチサウンドは透明感のあるサウンドで、お気に入りのアンプをプッシュできます。ゲインを上げることで、RATというよりはツイードアンプライクな飽和感が素晴らしいと思います。
KarDiaN CHLOROFORM / CHCL3

CHLOROFORMは、その透明感を土台としながらも、古き良きオーバードライブのもつ絶妙なコンプ感と枯れた中音域が加味されたブルージーでトランスペアレントなオーバードライブです。
トゥルーバイパス
※エフェクトを通した際に生じる原音の減衰を調整/ブレンドすることができるADD CBF搭載モデルも発売されました。

KarDian: CHCl3 Chloroform OD/Dist:
KEELEY Super Phat Mod

Super Phat Modは、JFETトランジスタを使用したオールドチューブアンプの素晴らしい音色をエミュレートしたオーバードライブで、 KEELEY Blues Driver Phat Modの後継モデルです。
Super Phat ModのDRIVEコントロールを上げてギターのボリュームを動かしてみれば、その追従性の良さに気づくでしょう。
Flat/Phatのモードスイッチを搭載し、Phatスイッチに切り替えれば、透明感を保ったまま低域をブーストする事ができます。
トゥルーバイパス。
BOSS BD-2 VS KEELEY SUPER PHAT MOD – BLUES DRIVER PEDAL:
コメント:
BOSSのBlues Driver好きには注目の一台。
▲上の動画はBlues DriverとSuper Phat Modの比較(Flatモード)ですがほぼ同じ音。
▼下記動画(4分過ぎ~)をみると、音質はそのままにPhatのモードで低域がパワフルになるのが分かります👍
Keeley Super Phat Mod:
MAD PROFESSOR Simble Overdrive Mk2

Simble Overdrive Mk2は、伝説のトランスペアレントオーバードライブである Simble の改良版です。

オリジナル設計者である Lassi Ukkonenと回路を見直し、より開放的なトーンと、広いヘッドルーム、そして楽器との相性を高めるブライトな輪郭を実現しました。
これにより、クリーンブーストからエッジの効いたクランチ、甘く歌うようなオーバードライブまで対応し、楽器本来のトーンを損なわないトランスペアレントな演奏を引き立てます。
MAD PROFESSOR Simble overdrive Mk2 デモ動画:
コメント:
ブライトで抜けの良いトーンが、お気に入りのアンプのトーンを引き立てます。
MAD PROFESSOR Royal Blue Overdrive


Royal Blue Overdrive/ ロイヤルブルー・オーバードライブは、最高級のチューブアンプと同等のタッチセンシティビティを実現するトランスペアレントなオーバードライブです。
低~中程度の歪みにおいて、Royal Blue Overdriveはピッキングの強さやギターのボリュームノブの調整で、音の歪み方を自由自在にコントロールできます。
新たに加わったRoyal Blue Overdrive Customは、レギュラーのRoyal Blue Overdriveと比較して、より多くのフィルタリングと、多くのアンプのブライトスイッチとトレブルコントロールの間にある、シルキーな倍音の鮮明さが追加されたカスタムモデルです。
トレブルピックアップではよりファットでウォーミーなトーンとなり、ネックピックアップではクリアでフォーカスされたトーンとなります。
Mad Professor Royal Blue Overdrive:
MOOER Blues Mood

Blues Moodは、名前の通りブルース・ムードあふれるトランスペアレントなオーバードライブペダルです。
Bright/Fatの2モードスイッチ搭載で、曲やギターに合わせて切り替え可能。
トゥルーバイパス
OD SHOOTOUT | Boss Blues Driver BD-2 vs. Mooer Blues Mood:
BOSS BD-2 ( Blues Driver )との比較動画です。アンプライクなトランスペアレントなサウンドに驚きます。
One Control Persian Green Screamer

Persian Green Screamerは、“TS系”回路の究極形を目指したオーバードライブです。
側面のスイッチでVintage/Modernの切り替え可能で、Modernに切り替えることでトランスペアレントなオーバードライブに変わります。

- Vintage;
ミッドレンジが強く押し出される、TS-808が持つ、なんとも言えない美しい歪みを作ります。 - Modern;
完全なクリーンブーストも可能な“トランスペアレント”オーバードライブへと変貌を遂げます。
電源:
18Vまでのアダプターに対応(駆動電圧を高くすると、ヘッドルームが若干広くなり、表現力も高くなります。同時にゲインは少し下がります)。
One Control Persian Green Screamer:
枯れたニュアンスのVintageとトランスペアレントなModernという2つのモードを持つオーバードライブ。これはお得です👍
PRS HORSEMEAT

PRS / Paul Reed Smith初のエフェクターHorsemeatは、アンプライクなサウンドでおなじみのトランスペアレント系オーバードライブです。
ゲルマニウムダイオードを搭載したHorsemeatは、特定の周波数や耳障りな高音域が強調 されることなく、広いヘッドルームに加え、低域と広域の周波数帯をブーストすることによって、豊かな倍音と共に太く滑らかなサウンドを生み出します。
コントロールはBass、Trebleの2バンドEQに加えVoiceコントロールを搭載。
下記動画によるとスイッチにはトゥルーバイパスを採用、電源は9V~18Vの電圧に対応とのことです。
Horsemeat | Transparent Overdrive Pedal | PRS Guitars:
トランスペアレントと言う名にふさわしい優秀なオーバードライブです!
VEMURAM Jan Ray

VEMURAM Jan Ray(ジャン・レイ)は、1960年代のFenderアンプ(Black Face期)の、俗に言われる(アンプのつまみを全て6にした)「マジック6」のトーンを再現したドライブペダルです。
トーンコントロールは、Treble(トレブル)とBass(ベース)のノブに加えて、サイドに設置されたサチュレーション・トリマーを使用することで、歪みのハリやレンジ感を細かく調整することが出来ます。

Vemuram Jan Ray Sound Demo (no talking):
フェンダーのブラックフェイスらしい艷やかなサウンドはもちろん、ゲインを上げることで得られる荒々しいサウンドはツイードアンプを彷彿させます。
VEMURAM SHANKS ODS-1

SHANKS ODS-1は、幅広い音色で扱いやすいオーバードライブです。ボリューム、ゲイン、トーンに加えベース、サチュレーションの2つのトリマーを搭載し、さらに美しく透明感のあるトランスペアレントなオーバードライブサウンドを演出します。

Vemuram Shanks ODS-1:
癖がないのでアンプの設定をそのままプッシュする用途に向いています。またどんなアンプにも合いそうです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。トランスペアレント系オーバードライブは、ギターやアンプ本来のトーンやニュアンスを損なうことなく、自然な歪みを加えるペダルです。
代表的なモデルであるPaul Cochraneの「Timmy Overdrive」は、ゲインを絞ればアンプ本来のサウンドを保ちつつ、ゲインを上げればパワー管がドライブしたような豊かな歪みや、ややファズに似た荒々しいサウンドも再現できます。
お気に入りのアンプサウンドを損なうことなく音をプッシュできるトランスペアレント系オーバードライブは、ギターの個性を活かした自然な歪みを求める方に特におすすめです。ぜひ一度お試しください。
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