レビュー~MXR Distortion+は明るく歯切れのよいサウンドが心地よいディストーション

レビュー~MXR Distortion+

2022年1月20日MXR,レビュー

Distortion+はシンプルな操作性と、カリンとした乾いたディストーションサウンドが心地よい素敵なペダルです。

MXR M104 DISTORTION+


MXR Distortion+とは

MXR Distortion+といえばゲルマニウムダイオードを使用した明るく歯切れのよいやや粗いディストーションサウンドが特徴で、ランディー・ローズが愛用していたペダルとして有名です。

MXR M104 DISTORTION+

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Distortion+は1974年に発売された少し古いペダルなので、いまどきのモダンなよく歪むディストーションとは違いますが、それだけに使うアンプの特性によってサウンドがかなり変化します。

 

クリーンなアンプで使うのか、歪ませたアンプに使うのかでも違いますし、例えばマーシャルでおなじみのEL84やEL34系のパワー管が載ったチューブアンプと組み合わせれば、マーシャルを歪ませたようなサウンドになりますし、フェンダーでおなじみの6L6や6V6などが載ったアンプに使用すればツイードアンプのボリュームを上げて飽和したようなファズに似た粗いサウンドにもなります。もちろん小音量でね👍

 

Distortion+の動画

レスポールとストラトキャスターでの試奏動画ですが、どちらも粗いディストーションサウンドではあるのですが、意外とアンプライクというか、アンプの個性はそのまま残ったようなサウンドではないですか?

MXR / CSP104 ’73 Vintage Distortion+【デジマート製品レビュー〜THE定番】:

MXR Distortion +:

このあたりが人気の秘密ではないかと思います。

 

ちなみにフェンダーアンプが飽和した音というのはこんな音。

Fender ’57 Bandmaster:

昔のフェンダーアンプはマスターボリュームがないので歪ませるにはボリュームを上げてデカイ音で鳴らす必要があったのですが、小さなライブハウスや自宅では当然大きな音は出せませんので、そこで開発されたのがファズやディストーション、オーバードライブなどの歪みエフェクターです。

 

Distortion+というと、ランディー・ローズが使っていたということでハードロック御用達みたいなペダルですが、意外と使うアンプによってはツイードアンプのような歪みも得られるんですよ👍

 

RATとDistortion+おすすめはどっち?

ディストーションの代表的なモデルRATと比較すると、ゲインを上げるとどちらも荒々しいファズライクなサウンドを持っていますが、RATはどちらかというとダークなサウンドで、Distortion+は明るいアメリカンなサウンドを持っています。

このRAT系ディストーションの肝はFILTERツマミ。

オジー・オズボーン絡みでいうなら、トニー・アイオミの音を出すならダークなサウンドのRAT、ランディー・ローズの音なら明るいアメリカンなサウンドのDistortion+という感じでしょうかね。

RATはこちらで紹介していますのでよろしければどうぞ。

 

MXR Distortion+の使い方

Distortion+にはレベルを調整するOUTPUTと、歪みの量を調整するDISTORTIONという2つのツマミしかありませんので特に難しいことはないと思いますが、ややハイがキツイのでギターアンプのトーンはできればフラットな状態から音を作るのがポイント。

MXR M104 DISTORTION+

また、歪みはDistortion+だけで作ろうとせずにアンプの歪みもほんの少し足したほうが柔らかな歪みになると思います。

 

ユニティーゲイン(原音に最も近い音)は、OUTPUTがMAXでDISTORTIONが0あたりだと思うのですが、それでも少し歪みが乗りますが、このほんの少しクランチした音も意外と良かったりします👍

MXR Distortion +のセッティング(ユニティーゲイン)

もちろんOUTPUTとDISTORTIONがMAXでも良い音しますが、それだと少し音が大きくなるのでOUTPUTやDISTORTIONのレベルを引く感じで音を作っていくのが簡単で良いと思います。

MXR Distortion +のセッティング(MAX)

MXR Distortion +のセッティング(クリーンなアンプでもよく歪みます)

また、アンプや他のオーバードライブでサウンドを作っておき、ギターソロ時に高域を足すトレブルブースター的に使用するのもおすすめです。

Distortion+はエッジの効いた明るいサウンドが特徴なので、ギターソロにDistortion+をONにすることで、音抜けの良いソロを構築することも出来ます

MXR Distortion+をトレブルブースター的に使用しても面白い

 

ランディー・ローズの1stアルバムの音を再現してみよう

Distortion+といえばランディー・ローズですが、ここでランディー・ローズの音を作ってみましょう。

 

ランディー・ローズはDistortion+の他にMXRの10バンドEQを使用していますが、特にオジー・オズボーンの1stアルバム『Blizzard of Ozz』の音は、Distortion+だけでなくMXRの10バンドEQでミッドをブーストしたような音です。

MXR M108S 10 BAND GRAPHIC EQ
※写真は新しいシルバーカラーの10 BAND GRAPHIC EQ

10バンドEQを持っている方は、500hzや1khzあたりをピークに持ち上げてあげると『Blizzard of Ozz』に近い音を再現できるかと思います。

 

私は10バンド・イコライザーは持っていないのでBOSSのGE-7で代用するとこんな感じ。

MXR Distortion +とBOSS GE-7でランディー・ローズのサウンドを再現

ギターとアンプの設定で変わると思いますが大まかにはこんな感じでしょうか。

 

まとめ

Distortion+はシンプルな操作性と、カリンとした乾いたディストーションサウンドが特徴のペダルです。

 

歪みも動画を見ていただければ分かるように、意外とアンプライクというか、アンプの個性を殺さないディストーションと言う感じです。

 

特にハムバッカー搭載のギターとの相性が良くて、例えばレスポールやSGなどの2ボリュームのギターだと、リアではトーン全開のカリカリした粗い歪み、フロントはトーンを絞ったウーマントーンなんか出してしまった日にはもうフリーのポール・コゾフです😍

FREE Goin’ Down Slow:

FREE I’m A Mover:

Distortion+は、今どきのモダンなディストーションサウンドのペダルではないですが、上記のような60年代中期から70年代あたりのサウンドが好きな方には非常におすすめできるペダルだと思います。

現行モデルは価格も安いですしね。

 

Tsuneくん

チューブスクリーマーなどの柔らかいサウンドを持ったオーバードライブも良いですが、これぞディストーション!というエッジの効いたサウンドを持つDistortion+はやっぱり良いですね👍

ロングセラーな理由がわかります!

 

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MXR M104 DISTORTION+

 

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 YouTube – MXR DISTORTION PLUS (動画)

 

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