
レビュー~MXR Distortion+は明るく歯切れのよいサウンド心地よいディストーション
ランディー・ローズの愛用でおなじみのディストーション MXR Distortion+とはどんなエフェクター?レビューします。
MXR Distortion+とは
MXR Distortion+といえばゲルマニウムダイオードを使用した明るく歯切れのよいやや粗いサウンドが特徴で、ランディー・ローズが愛用していたディストーションとして有名です。
Distortion+は1974年に発売された少し古いペダルなので、いまどきのモダンなよく歪むディストーションとは違いますが、それだけに使うアンプの特性によってサウンドがかなり変化します。
クリーンなアンプで使うのか、歪ませたアンプに使うのかでも違いますし、例えばマーシャルでおなじみのEL84やEL34系のパワー管が載ったチューブアンプと組み合わせれば、マーシャルを歪ませたようなサウンドになりますし、フェンダーでおなじみの6L6や6V6などが載ったアンプに使用すればツイードアンプがブレイクアップしたようなファズに似た粗いサウンドにもなります。もちろん小音量でね👍
Distortion+の動画
レスポールとストラトキャスターでの試奏動画ですが、どちらも粗いディストーションサウンドではあるのですが、意外とアンプライクというか、アンプの個性はそのまま残ったようなサウンドではないですか?
このあたりが人気の秘密ではないかと思います。
ちなみにフェンダーアンプがブレイクアップした音というのはこんな音。
昔のフェンダーアンプはマスターボリュームがないので歪ませるにはボリュームを上げてデカイ音で鳴らす必要があったのですが、小さなライブハウスや自宅では当然大きな音は出せませんので、そこで開発されたのがファズやディストーション、オーバードライブなどの歪みエフェクターです。
Distortion+というと、ランディー・ローズが使っていたということでハードロック御用達みたいなペダルですが、意外と使うアンプによってはツイードアンプのような歪みも得られるんですよ👍
RATとDistortion+おすすめはどっち?
ディストーションの代表的なモデルRATと比較すると、ゲインを上げるとどちらも荒々しいファズライクなサウンドを持っていますが、RATはどちらかというとダークなサウンドで、Distortion+は明るいアメリカンなサウンドを持っています。
オジー・オズボーン絡みでいうなら、トニー・アイオミの音を出すならダークなサウンドのRAT、ランディー・ローズの音なら明るいアメリカンなサウンドのDistortion+という感じでしょうかね。
RATはこちらで紹介していますのでよろしければどうぞ。
MXR Distortion+のセッティング
Distortion+にはレベルを調整するOUTPUTと、歪みの量を調整するDISTORTIONという2つのツマミしかありませんので特に難しいことはないと思いますが、ややハイがキツイのでギターアンプのトーンはできればフラットな状態から音を作るのがポイント。
また、歪みはDistortion+だけで作ろうとせずにアンプの歪みもほんの少し足したほうが柔らかな歪みになると思います。
ユニティーゲイン(原音に最も近い音)は、OUTPUTがMAXでDISTORTIONが0あたりだと思うのですが、それでも少し歪みが乗りますが、このほんの少しクランチした音も意外と良かったりします👍
もちろんOUTPUTとDISTORTIONがMAXでも良い音しますが、それだと少し音が大きくなるのでOUTPUTやDISTORTIONのレベルを引く感じで音を作っていくのが簡単で良いと思います。
また、アンプや他のオーバードライブでサウンドを作っておき、ギターソロ時に高域を足すトレブルブースター的に使用するのもおすすめです。Distortion+はエッジの効いた明るいサウンドが特徴なので、ギターソロにDistortion+をONにすることで、音抜けの良いソロを構築することも出来ます。
ランディー・ローズの1stアルバムの音を再現してみよう
Distortion+といえばランディー・ローズですが、ここでランディー・ローズの音を作ってみましょう。
ランディー・ローズはDistortion+の他にMXRの10バンドEQを使用していますが、特にオジー・オズボーンの1stアルバム『Blizzard of Ozz』の音は、Distortion+だけでなくMXRの10バンドEQでミッドをブーストしたような音です。
※写真は新しいシルバーカラーの10 BAND GRAPHIC EQ
10バンドEQを持っている方は、500hzや1khzあたりをピークに持ち上げてあげると『Blizzard of Ozz』に近い音を再現できるかと思います。
私は10バンド・イコライザーは持っていないのでBOSSのGE-7で代用するとこんな感じ。
ギターとアンプの設定で変わると思いますが大まかにはこんな感じでしょうか。
まとめ
Distortion+はシンプルな操作性と、明るいアメリカンなディストーションサウンドで人気のペダルです。
歪みも動画を見ていただければ分かるように、意外とアンプライクというか、アンプの個性を殺さないディストーションと言う感じです。
Distortion+の現行モデルは価格も安いですし、はじめてのディストーションとしても最適です。

MXR Distortion+はこちらで購入できます
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YouTube – MXR DISTORTION PLUS (動画)
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