フェンダーアンプのトーンコントロールはちょっと特殊、フラットの位置はどこ?
キラキラ、ツヤツヤな音で人気のフェンダーアンプですが、フェンダーアンプのトーンのフラットの位置を知っていますか?センターの位置がフラット?フル10の位置がフラット??実はちょっと違います。
これを知っているのと知らないとでは音作りのしやすさが違ってきますよ。
フェンダーアンプのセッティング
ギターアンプのトーンコントロールにも色々と特性があるようです。
通常のオーディオ・アンプの場合センタークリックが設けられていて、当たり前ですが真ん中の位置がフラットになりますが、ギターアンプの場合ちょっと違っていて、というかギターアンプの定番であるフェンダーアンプが特殊というべきか??
今回参考にさせて頂いたのがこちら林クラフトさんのこのページ、フェンダートーンコントロールの研究(リンク切れ)。
▶https://web.archive.org/web/20080117162223/http://park23.wakwak.com:80/~hayashicraft/anpken1-2.html
*読み物として貴重なのであえてアーカイブでリンクさせていただいています。問題がありましたらご一報ください
Bass、Middle、Trebleの3バンドのトーンコントロール
簡単に説明すると、フェンダーアンプのトーンコントロールは、例えばツインリバーブなど3バンドの場合Midが10、Treble0、Bass0の位置がフラット、デラックスリバーブなど2バンドのアンプの場合(Midが10で固定されているので)Treble0、Bass0がフラットなんだそうです。
私がフェンダーアンプのトーンに疑問を持ったのは、同じくフェンダー系アンプとも言えるRivera pubster25(フェンダーのSuper Champを元に開発されたアンプです)のトーンコントロール。
Bass、Mid、Trebleのトーンのツマミを全て0にすると音が出なくなるので恐らくヴィンテージのフェンダー同様のトーン回路かと思われます。
当初、私はフェンダーのトーンについての知識がなかったため、音作りにかなり苦労しました。
そもそも3バンドのトーンコントロールに慣れていなかったというのもありますが、フル10では低域はブーミーで高域はジャリジャリしてるし、かと言って0では音が出ない、、、全て5でも悪くはないけれど音量が若干下がってしまうし、今ひとつヌケないような、、、そんなとき出会ったのが上記サイトでした👍
早速 Mid10、Treble0、Bass0の位置にしてみると、フラットになったかは分からないけど非常に心地よいフェンダー・トーンが出てきて、随分と音作りしやすくなりました。
その状態を基本に、トレブルを上げるとキラキラした音が、ベースを上げてゆくと、いわゆるツインリバーブのようなツヤツヤとギラギラが混ざったようなちょっと下品な音になるではないですか(Midは10から絞る方向で調整)。
Bass、Trebleの2バンドのトーンコントロール
同じく所有している CORNELL Romany Plusはフェンダーチャンプを元に開発されたアンプですが、12インチスピーカーを搭載していることもあって、デラックスリバーブライクな音のするアンプです。
このアンプはデラックスリバーブ同様の2バンドなので調整は楽ですがBass0、Treble0がフラット、フル10でやはりデラックスリバーブやツインリバーブのようなジャリジャリした音になります。
このフラットの位置がとても素晴らしくストラトキャスターであろうと、レスポールであろうと基本はいつもこの位置で弾いています。
同じくフェンダー系の回路を採用していると思われるGreco GVA CustomもBass0、Treble0がフラットでとてもナイスなサウンドです👍
ちなみにマーシャルの場合は、初期のもの(フェンダーベースマンのコピー)を除きフル10がフラットなんだとかφ(..)メモメモ。
結果的に同じ設定になったとしても、Midが10、Treble0、Bass0がフラットを知っているのと知らないのとでは音作りのし易さが違いますし、特に歪みエフェクターを繋ぐ場合は変にアンプのトーンをいじるよりフラットの状態から音を作ったほうが良い場合があります(特に3バンドのヴィンテージ系フェンダーアンプはMidの調整が厄介です)。
で、足りない分をアンプのトーンで補うのが良いと思います。
よくフェンダーのアンプはローが出すぎるという意見も聞きますが、それはおそらくフェンダーアンプの使い方を理解していなのでしょね(過去の自分も含め)。
全てのフェンダーアンプに当てはまる訳ではないですが、フェンダーのヴィンテージ系アンプを使用する際には試してみてください。
代表的なフェンダーアンプ
65 PRINCETON REVERB ( 15w )
ブラックフェイス 期のモデルを再現した65プリンストンリバーブ。
チャンプより少し大きな出力15w、トーンコントロール装備で使いやすいモデルで、古くからライブやスタジオレコーディングで使用されてきた名機。
10インチスピーカーは扱いやすく自宅でも安心して使えるサイズ。
スタジオやライブではボリュームを上げて歪みを堪能したい。
こちらはプリント基板のモデルです。
Spec;
スピーカー:10インチ×1(Jensen C10R)
真空管:12AX7×3、12AT7×1、6V6×2、5AR4×1
重量:50.5W×40.6H×24.1Dcm、15.7kg
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65 DELUXE REVERB ( 22w )
フェンダー・ブラックフェイス の代表機種65デラックスリバーブ。
クラブ・ギグ用アンプとして、レコーディング用アンプとして最適なサイズで、古くから親しまれているアンプです。
キラキラしたクリーンと、22wという出力は、1ボリュームながらドライブさせやすく、ロックやブルース系ギタリストからの人気も高いモデルです。
Spec;
スピーカー:12インチ×1(Jensen C12K)
真空管:12AX7×4、12AT7×2、6V6×2、5AR4×1
重量:62.2W×44.5H×24.1Dcm、19.1kg
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65 TWIN REVERB ( 85w )
ほとんどの練習スタジオやライブハウスに常設されているツインリバーブ。
こちらはブラックフェイスと呼ばれる60年代の中期のアンプのリイシューモデルで、艶やかなクリーンサウンドにファンの多いアンプです。
Spec;
スピーカー:12インチ×2(JENSEN C12K)
真空管:12AX7×4、12AT7×2、6L6×4
重量:67.3W×50.4H×26.7Dcm、29kg
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