レビュー~VITAL AUDIO POWER CARRIER VA-05 ADJは大容量2000mA、コンパクトなパワーサプライ
コンパクトで大容量なパワーサプライ『VITAL AUDIO POWER CARRIER VA-05 ADJ』を購入しましたのでレビューします。
VITAL AUDIO POWER CARRIER VA-05 ADJ
パワーサプライというとGuyatoneのAC106を使用していましたが、このパワーサプライは出力電流600mAと、今どきのパワーサプライとしてはやや容量が心もとない。
特に最近、真空管12AX7内蔵のオーバードライブ TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEを購入したのですが、このオーバードライブは消費電力が400mAもあるので、これを繋いでしまうと残り200mAしかなくなってしまう😥
パワーサプライやACアダプターの出力容量を超えたまま使用していると、音質の低下はもちろん、機器の故障や発火などというトラブルも発生するとのことなので良く確認しましょう。
といってもコンパクトエフェクターの消費電力は例えばBOSSのオーバードライブ(SD-1)は4mA、ブルースドライバー(BD-2)は13mA、電流の消費が多いとされるデジタル系では、デジタルディレイ(DD-7)では50mA、ハーモニスト(PS-6)は45mA程度です。
POWER CARRIER VA-05 ADJはミニサイズなので5ポートしかないですが、出力電流2000mAとGuyatoneのAC106と比べても大容量で安心です。
各ポートは300mAが3つと500mAが2つと小分けになっているので分かりやすいですよね(2つの500mAポートは9/12/18Vに切替可能)。
容量の範囲内であればこのような分岐ケーブルを使用すれば5つ以上のエフェクターを繋ぐことも可能です。
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私が使いたいエフェクターは、ワウペダルと、(歪み系とブースター、プリアンプ、ディレイ、リバーブの入った)マルチエフェクター『TECH21 FLY RIG 5 V2』+αくらいなので、エフェクターボードも小さいものでOK。
エフェクターボードはコンパクトエフェクターなら5つ程度置けるPedaltrain NANO+というものを使用しているのですが、この小さくて薄いPOWER CARRIER VA-05 ADJならPedaltrain NANO+の裏のスペースに入れることも出来ます。
軽いのでマジックテープで貼り付けて使っても良いと思います。
安いACアダプターを使用するとブーーーーンというリップルノイズに悩まされることがあるのですが当然ありませんし、ノイズ乗りやすいワウも特に問題ないです。
出力電圧を測ってみた
POWER CARRIER VA-05 ADJの出力電圧をテスターで測定してみたところ、300mAの3つのポートのは9.2V、500mAの2つのポートは9.0V(12V時は12.2V、18V時は18.4V)でした。
手持ちのパワーサプライ/ACアダプターでは、GUYATONEのパワーサプライ AC-106(廃盤)は9.3V(乾電池の電圧が少し減少した状態をシミュレートしたMagic Driveポートは8.7v、8.4v、8.0v)、PROVIDENCEのACアダプター『Battery Emulator 9.6/PAP-509DCJ』は9.7V、BOSSのACアダプター PSA-100は9.3Vでした。
まとめ
POWER CARRIER VA-05 ADJは2000mAの大容量でありながら、軽量、コンパクトで使えるパワーサプライです👍
各ポートは独立した(ノイズの影響を受けにくい)オールアイソレート機能、ショートに対する保護回路や電力不足、過負荷に対する保護回路、500mAの2ポートは9/12/18Vにも対応しているので音質的にも機能的にも高品位のパワーサプライと比べても全く遜色ありません。
VA-05 ADJの唯一残念な点は、(GUYATONEとの比較になってしまいますが)電源のON/OFFスイッチがないことでしょうかね。
エフェクターをつなぎ替えるときなどGUYATONEのように、電源スイッチがあると簡単にOFFにして繋ぎ変え出来ますが、電源スイッチがないとつい面倒になってそのまま繋ぎ変えてしまうこともありますよね?
VA-05 ADJ自体には保護回路が入っていますのでエフェクター~パワーサプライ間の繋ぎ変えはバチッとショートしても問題ないですが、ACアダプターには保護回路が入っていないので例えば電源を切りたいときなどにコンセントではなくパワーサプライ側のジャックを抜いてしまうとアダプターがショートして簡単に壊れてしまうと思います>GUYATONE以前の保護回路が入っていないMAXONのパワーサプライを使用していたときはかなりのACアダプターを壊しましったっけ(^^ゞ
そんなトラブルを起こさないために別途ON/OFFスイッチの付いた電源タップを導入し、元からON/OFFする習慣をつけたほうが良いと思います。
残念な点、、、というか気づいた点はそれくらいですかね。
あとは付属のVA-05とエフェクターを繋ぐケーブルがやや硬いくらいかな??
VITAL AUDIO POWER CARRIERはこちらで購入できます
VITAL AUDIO POWER CARRIERは5ポートのVA-05の他、ポートの多いモデルもラインナップされていますのでエフェクターの数に応じて選べるようになっています。
VA-15 AC:
POWER BASE VA-15 ACは、ACアウトを4つ搭載したパワーサプライです。
DCパワーサプライ部は、フラグシップ & ベストセラーモデルVA-08 MkIIをベースにしつつも、より多くのエフェクトペダルに電源を供給できる様にアイソレートされた11のDCアウトを搭載(9V固定出力は最大300mAが4ポート、最大500mAが5ポート、さらに9V/12V/18V可変出力を2ポート)。
ACアウトは、アースライン付き3芯プラグに対応したアウトレットポートを採用したプロユースなモデルです。
※付属のACケーブルはアースリード線付2芯プラグタイプです。アースラインが使用できる電源環境では、必ずアースリード線を接地してください。
VA-08 MKII:
9V 500mA(最大)ポート x 6、9V/12V/18V 電圧可変 800mA(最大)ポート x 2、DC 12v ,2000mA
VA-05 MKII:
VA-08 MkIIの機能はそのままに小型化。
9Vのポートは最大300mAx3、9/12/18Vの可変ポートは最大500mAx2の計5ポート、総電流量2000mA
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