レビュー~電池のフリをするACアダプター PROVIDENCE Battery Emulator 9.6

PROVIDENCE のACアダプターBattery Emulator 9.6/PAP-509DCJのレビュー。Battery Emulatorとは、音が良いと言われるバッテリー(電池)のふりをする高音質ACアダプターです。
音が元気になるPROVIDENCE Battery Emulator 9.6
Battery Emulator 9.6を直訳すると、バッテリー(電池)のふりをするACアダプター。9.6というのは9.6Vの意味ですね。
以前に格安で購入したACアダプターは、特にノイズの影響を受けやすい旧式のワウ(JEN CryBaby Super)やオーバードライブやディストーションペダルを使ったときが顕著で、ブーンというノイズが原音以上の大きさで乗ってしまいました😟
はじめはワウが壊れたのかと思いましたが、電池や他のアダプターでは症状が出ませんでした。
それをBattery Emulator 9.6にすると、リップルノイズが乗らないのはもちろん、若干音が良くなったような・・・。
もしかしたら電池でも音質が良いとされる9.5~9.8Vの電圧を常にキープするというのも関係しているのでしょうか?
ちなみに手持ちのキョーリツ製アダプター AD-9V をテスターで計ってみると8.9V、Battery Emulator 9.6 は9.7Vでした(無負荷状態)。
ただし電圧を上げるメリットと同時に電圧を下げるメリットもありまして。
✅電圧を上げるメリット:
アナログ機器の場合は、ヘッドルームが広がり歪みにくくなり、音がクリアでレンジの広い音になります。
✅電圧を下げるメリット:
アナログのモジュレーション系エフェクトでは、揺れが不規則になり、歪み系やフィルター系では歪みが増し、音質がローファイになります。
パワーサプライによってはあえて電圧を下げるモードが搭載されているモデルもあります。
ACアダプターの出力電流とエフェクターの消費電流
さてさて、この製品の出力電流は DC9V 200mAと、結構少ないので、あらためてエフェクターの消費電力というものをBOSSのサイトで調べてみました。
スーパーオーバードライブ(SD-1)の消費電流は4mA、ブルースドライバー(BD-2)は13mA、電流の消費が多いとされるデジタル系では、デジタルディレイ(DD-3T)では70mA、ハーモニスト(PS-6)は45mAとなっています。
私はエフェクターはあまり繋ぐ方ではないですが、この製品(DC9V 200mA)だと、アナログ系は結構繋げるけど、デジタル系だとDD-3TとPS-6で半分消費してしまいます。
最近はコンパクトでもデジタルな製品も多いですから、良く確認した方が良いですね。
ちなみに許容入力を超えたまま使っていると、音質の低下はもちろん、機器の故障や発火🔥なんていうトラブルも起こるらしいので確認は必須です!!
ただしアナログエフェクターとデジタルエフェクターの混在はノイズの発生を招くことがあるとのことで、あまり大きなパワーサプライを使用するのも考えもの。
そのような場合は、Battery Emulator 9.6 のような小出力のアダプターを複数個使い、アナログ系とデジタル系を分けるか、グランドがアイソレート(分離)されたパワーサプライであればこのようなノイズは回避できます。
この音質ならいくつ買っても良いと思いますけどね。
電池のふりをするACアダプターBattery Emulator 9.6/PAP-509DCJ はノイズはないし、音も元気になるのでおすすめですよ。
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※品番のPAP-509DCJ2はPAP-509DCJの後継モデルです。
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