レビュー~TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVE
TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEは、真空管12AX7内蔵のオーバードライブで、そのサウンドは真空管アンプのボリュームを上げたときに得られるファズにも似たサウンドが心地よいペダルです。
真空管12AX7内蔵オーバードライブ
TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEをポチってしまいましたのでレビューします。
TC ELECTRONICのこのシリーズは激安なのと、真空管内蔵とか聞くと「音良さそう~」って思っちゃいませんか?私だけ??この値段ならそりゃ買うでしょう。
TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEのサウンド
まず、TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEは、オーバードライブという名前が付いていますので、チューブスクリーマーなどの柔らかなサウンドを想像すると思いますが全く違います。
例えるなら、マスターボリュームのないボリュームとトーンだけの昔ながらの真空管アンプのボリュームを上げたときに得られるファズにも似た粗いサウンドのするペダルですね。
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チューブアンプのボリュームを上げた時の音でよく例に出すのがこの動画。
Fender ’57 Bandmaster:
ここまでブーミではないですが、イメージとしてはこんな感じですね。
TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEと近い歪みエフェクターを挙げるなら、BOSSのBD-2 ( Blues Driver )のトーンを上げた時の音や、MXRのDISTORTION+でしょうか。
どちらもアンプの歪みに近い粗いサウンドを持ったペダルで、そんな音が好きな方はきっと気に入ると思います。
TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEの動画
Tube Pilot Overdrive – Official Product Video:
TC Electronic Tube Pilot Overdrive – Amazing Tube Amp Sound On A Budget:
クランチからそこそこ歪んだ音まで真空管らしいコンプレッション感がありつつも歯切れのよいサウンドが素敵ですね。
フェンダーのツイードアンプやマーシャル最初期のJTM45などのボリュームを上げたときに得られるややファズにも似たサウンドと言ったらよいでしょうか。
似たサウンドはたくさんありますが、初期のAC/DCなんかそれっぽいですね。
AC/DC – Highway to Hell (from Countdown, 1979):
この粗いサウンドがたまらなくカッコいいんです!!
真空管12AX7を交換して音の違いも楽しめる
TC ELECTRONIC TUBE PILOT OVERDRIVEは12AX7真空管を1本内蔵したペダルなので、チューブアンプなんかもそうですが、真空管を交換することで音の違いも楽しめちゃうところなんか非常にマニアックです。
私もご覧の通り真空管を持っていますので色々交換して遊ぶつもりです。
真空管の交換方法
TUBE PILOT OVERDRIVEの蓋を開けてみると、このように真空管のガイド(白い蓋)が付いているので、ネジ1本外します。
真空管を指の腹でつまんで交換するというほどのスペースはないですが、ガラス管の先をつまみつつ、軽く左右に振れば簡単に外すことが出来ます。
内部にソケットが見えます。
手持ちの12AX7を適当に見繕って交換しながら弾いてみたのですが、やはりチューブによって音色がかなり変わります。
音質的には純正のBugera 12AX7Dが一番良くなかったので、購入したら交換したほうが良さそう。
真空管 12AX7はこちらから
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TUBE PILOT OVERDRIVE まとめ
TUBE PILOT OVERDRIVEのコントロールは[TUBE DRIVE]と[OUT LEVEL]のみなので、トーンが付いたオーバードライブのように単体で色々な音が作れるわけではありませんが、チューブアンプをアンプ直でドライブさせたときのような、粗く無骨だけどカッコいいサウンドの出るオーバードライブ~ディストーションなので、60年代後半から70年代のロックなサウンドが好きな方にはおすすめです。
またペダルはトゥルーバイパスですのでOFFにしても音質劣化はありませんが、この手のペダルはOFFにするのではなく、常時ONでギターのボリュームで歪みを調整するのも良いかと思います。
※12AX7真空管を使用したオーバードライブですので、電源入れたら数分真空管を温めてから使用しましょう。温めたほうが良い音が出ると思います。
TUBE PILOT OVERDRIVEはこちらで購入できます
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YouTube – TC Electronic TUBE PILOT OVERDRIVE (動画)
※電池の使用不可。また消費電力は9V センターマイナス400mAと結構食いますので専用で電源アダプターを用意したほうが良いと思います。
追記:TUBE PILOT OVERDRIVE用に専用でアダプターを用意
TUBE PILOT OVERDRIVE用にとアダプターを購入しました。
✅One Control EPA-2000 High Capacity Adapter:
手持ちのVITAL AUDIO / POWER CARRIER VA-05 ADJも最大500mAのエフェクターにも対応しているのですが、繋いでいて”きゅ~~~~~”という変なノイズがアンプから出たことがあって、やはりTUBE PILOT専用で持っていたほうが良いかな?と思いまして購入してみました。
One Control EPA-2000 High Capacity Adapterは、DC9V/2000mAと大容量なので、400mAのTUBE PILOT OVERDRIVE用としても最適ですし、ノイズズフィルターも標準搭載していますの歪みエフェクターにありがちなブーンというリップルノイズ等も皆無です👍
※ただしACアダプターにはパワーサプライのような回路保護機能は付いていないのでバチッとショートさせてしまうとアダプターが壊れてしまうので気をつけないといけません。
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