
FENDERの68 CUSTOMシリーズにVIBRO CHAMPとPRO REVERBが登場
フェンダーの68カスタムシリーズに5WのVIBRO CHAMP REVERBと、40WのCUSTOM PRO REVERBが登場です。
それぞれのアンプの特徴を見てみましょう。
68 CUSTOM VIBRO CHAMP REVERB ( 5W )
VIBRO CHAMP REVERBとはフェンダーアンプのラインナップの中で最も小さなアンプで、1950年代のツイードやブラックフェイスのデザインを経てシルバーパネルに変わるのが1960年代後半から。
初期のツイードはボリュームのみの仕様でしたが、ブラックやシルバーパネルのチャンプにはBass、Trebleのトーンコントロール(VIBRO CHAMPにはトレモロ)が搭載されます。

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今回発売された68 CUSTOM VIBRO CHAMP REVERBは、1960年代後半のシルバーパネルのチャンプをカスタムしたもので、スピーカーは8インチからより大きな10インチに変更され、リバーブ(ホールエミュレーションを実現するDSPリバーブ)が新たに搭載されています。
68 CUSTOM VIBRO CHAMP REVERBの動画:
スピーカーが8インチだと低域が出ないばかりか、高域がシャリシャリしてしまいがちなのですが、この68 CUSTOM VIBRO CHAMP REVERBのスピーカーは10インチのしかもセレッションスピーカーということで、中低域がパワフルになっている感じがします。
そしてフェンダーアンプならではのクリーンも素敵ですね。
それとDSPリバーブの音が素晴らしいです。
スプリングリバーブの古臭いサウンドとは全く違いますが、マイクで拾ってそのまま使えそうな高品位なホールリバーブは逆に良いかもしれません。
マスターボリュームが付いていませんので自宅など小音量しか出せない環境では歪みませんが(歪みエフェクターを使いましょう)、スタジオなどではボリュームを思いっきり上げて歪んだサウンドも堪能したいですね>クリーンをキープしたいならスピーカーの前にマイクを立ててモニタースピーカーから音を出せば武道館でも使えますよ👍
1~2年程度で寿命が尽きるパワー管(6V6)が1本なのでお財布にも優しいのも嬉しいです。
▶[真空管の種類と選び方] おすすめはGROOVE TUBESとRUBY
Spec;
- スピーカー:1×10″ Celestion TEN thirty
- 真空管:2×12AX7、1×6V6
- サイズ・重量:42.9W×35.56H×20.63Dcm、9.25 kg
68 CUSTOM PRO REVERB ( 40W )
同じく1960年代後半に発売されたシルバーパネルのPRO REVERB をカスタムした68 CUSTOM PRO REVERB ( 40W )は、オリジナルのノーマル/ビブラートの2つのチャンネルを1つに統合し、Bass、Trebleの2バンドにMiddleを追加した3バンドに、さらにスピーカーも12インチ1発に変更されています。
フェンダーアンプのトーンコントロールはちょっと特殊、フラットの位置はどこ?
オリジナルとはかなりかけ離れた仕様になっていますが、この68 CUSTOM PRO REVERBの魅力は40Wという出力を持ちながらアンプ重量が15.9kgという超軽量に仕上がっていることではないでしょうか。
通常、12インチスピーカーが載ったアンプは、20kg前後のものが多く、20kgを超えると持ち運びはかなり辛いのですが、このアンプにはパワフルなネオジウムマグネットのスピーカーを採用したことで15.9kgという10インチのコンボアンプ並の超軽量を実現しています(スピーカーはCelestion NEO Creamback)。
この重量ならライブハウスやスタジオにも持ち込めますよね!
68 CUSTOM PRO REVERBの動画:
12インチスピーカーとなるとさすがパワフルですね。
Celestion NEO Creambackはセレッションの人気スピーカー"グリーンバック"のマグネットをネオジウムに変更しパワフルに仕上げたスピーカーで、そのせいかフェンダーアンプらしい"いなたい"田舎臭いクリーンが少なく感じましたが、動画最後のデモ演奏でその心配も吹き飛びました!やっぱりフェンダーのクリーンは最高です👍
動画中盤から後半で聴ける歪んだサウンドはセレッションの面目躍如!と言う感じでジャリジャリした高域が抑えられた素晴らしいサウンドに仕上がっています。
Spec;
- スピーカー:1×12″ Celestion NEO Creamback
- 真空管:4×12AX7, 2×12AT7、2×6L6
- サイズ・重量:56.8W×43.56H×23.72Dcm、15.9kg
FENDERの68 CUSTOMシリーズこちらで購入できます
どちらも魅力的なアンプですね。
特に小さなコンボアンプ好きな私はVIBRO CHAMP REVERBに注目です!お値段もさほど高くないので欲しいなぁ。
68 CUSTOM VIBRO CHAMP REVERB
68 CUSTOM PRO REVERB
※VIBRO CHAMPとPRO REVERBには、68 Custom Deluxe Reverb、68 Custom Vibrolux Reverb、68 Custom Twin Reverbに搭載されている"Vintage"と"Custom"はなく、シングルチャンネル(入力)になります。
“Vintage/Custom"とは、Vintageが従来の銀パネサウンド、Customが59ベースマンのトーンが出るようにアレンジされた入力です。
詳しくは:
Fender 68 Custom~Vintage/Customという2つのチャンネルをもつ新しいフェンダーのシルバーフェイスアンプ
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