懐かしの名機 アッテネーター・オーバードライブ・コンプレッサー搭載のチューブアンプ Fender Princeton Recording Amp
アッテネーターとオーバードライブ、コンプレッサーが搭載された懐かしいチューブアンプFender Princeton Recording Ampの紹介。
Fender Princeton Recording Amp
チューブアンプはクリーンも素敵ですが、醍醐味はやはりアンプのボリュームを上げた時に得られるナチュラルなパワー管の歪みではないでしょうか。
激しく歪んだ音はエフェクターやトランジスタアンプでもそこそこ行けますが、ナチュラルな歪みとなるとまだまだ再現出来ていないように思います。特にフェンダー系アンプの音を再現したものはなかなか良いものはないですね。
例えばチューブアンプは10w程度の小型のものであっても自宅ではまず鳴らし切ることは出来ません(チューブアンプはおよそ倍の出力を持っていますので10wのアンプなら20wのトランジスタアンプに匹敵する位のパワーがあります)し、そうなるとお手軽なマスターボリューム付きのアンプにするか、アッテネーターを別に買うか?という選択になります。
フェンダーのチューブアンプでいうと、
✅マスターボリューム搭載アンプ(小さな音でも歪ませやすい):
Blues Junior、Super Champ X2、Bassbreaker、Hot Rod Deluxe など
✅1ボリュームのヴィンテージリイシューアンプ(ボリュームを上げないと歪まない):
CHAMP、PRINCETON REVERB、DELUXE REVERB、TWIN REVERB など
今回紹介するのは"Fender Princeton Recording Amp"。
このアンプはPRINCETON REVERB という出力15wの60年代のAMPが元になっているのですが、オリジナルとどこが違うのかと言うと、アッテネーターとオーバードライブ、コンプレッサーが搭載されている点。
今どきのモダンなアンプにはゲインやマスターと言った、入力ベレルを上げる便利なツマミが付いていますが、50年代や60年代のアンプにはそんなものありませんでしたので、例えばエリック・クラプトン(クリーム)やジェフ・ベック、ジミー・ペイジなど当時のギタリストはアンプのボリュームを上げることで極上の歪み(パワー管の歪み)を得ていました(もちろんファズを使用した歪みもありますが)。
アッテネーターとは、ボリュームを上げることでしか歪まないアンプのボリュームを上げつつ、音量のみを小さくする機器のことで、減衰器とも呼ばれます。
で、このアンプですよ。
Fender Princeton Recording Amp の動画
Fender Princeton Recording Amp Demo:
Review do Amplificador Fender Princeton Recording Amp:
チューブアンプ特有の柔らかなクリーンはもちろん、コンプレッサー、オーバードライブの質も良さそうです。
オーバードライブはチューブスクリーマー系という感じですね。
そして何よりもアッテネーターです。6V6パワー管をドライブさせたフェンダーアンプ特有のジャリッとした質感が素敵すぎます。
Recording Ampの名の通り、バックパネルにはエフェクトループにラインアウトも搭載されています。
今では当たり前の機能も当時としては画期的なアンプでした。
すでにこのPrinceton Recording Ampは廃盤ですが、中古市場でもまず見かけることはありません。
おそらく、販売期間が短かったのと、販売台数もさほど多くなかったと思われますので現在では入手は相当困難ですね。
✅Fender Princeton Recording Amp Spec:
出力:20w
スピーカー:1 x 10 Jensen C-10R
チャンネル:1
コントロール:Volume, Treble, Bass, Reverb
コンプレッサー:Sensitivity, Level
オーバードライブ:Gain, Tone, Level
アッテネータ:Full-To Silent Attenuator Control
真空管:3 X 12AX7, 1 X 12AT7, 2 X 6V6
重量:51W×42H×28D cm、約21kg
あらためて動画を見てみましたがめっちゃ欲しくなりました😍
以上、懐かしのチューブアンプ Fender Princeton Recording Amp の紹介でした。
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