チューブアンプの“本領”は、アンプのボリュームを上げたときのパワー管による歪みです。しかし、自宅などの環境では音量の問題でなかなかその音を体感できません。そんな悩みを解決してくれるのがアッテネーターです。
「PLAYTECH PAT100」は、アッテネーター機能に加え、スピーカーを鳴らさずラインで送れるロードボックス機能まで備えた多機能モデルです。詳しく見てみましょう。

アッテネーターとは
アッテネーターとは、チューブアンプのボリュームを上げたときのサウンドはそのままに音量だけを下げるための機器のことです。
チューブアンプは、ボリュームを上げ、パワー管が歪んだ音が良いとされていますが、自宅などの小音量しか出せない環境では宝の持ち腐れになってしまいます。
しかし、アンプとスピーカーの間にアッテネーターを接続することで、パワー管の歪みはそのままに、音量を下げることができるため、チューブアンプの歪んだサウンドを自宅などでも楽しむことができるようになります。
アッテネーターのイメージ動画
アッテネーターをチューブアンプとスピーカーの間に入れるとこんな事ができるようになります。
*PLAYTECH PAT100の動画ではありません。
JET CITY AMP / 真空管ギターアンプ用アッテネーター JETTENUATOR:
チューブアンプの音は、パワー管の歪み以外にもアンプの箱鳴りやスピーカーコーンの振動などが含まれますので、厳密には同じ音にはなりませんが、アッテネーターを使うことで自宅などでもそれに近い体験ができるようになりますので、アッテネーターは、チューブアンプユーザーにはおすすめの機器です。
ロードボックスとは
ロードボックスとは、チューブアンプのスピーカーアウトに接続し、スピーカーに音を送ることなく、アンプの出力信号を消費するダミーロード(疑似負荷抵抗)機能に、ラインアウトを備えた機器のことです。
ロードボックスがあれば、自宅レコーディングなど、スピーカーを鳴らさずにチューブアンプの音をオーディオインターフェースやミキサーに送り、モニタリングやレコーディングに使うことができますので非常に便利です。
PLAYTECH PAT100

PLAYTECH PAT100は、そんなチューブアンプをご自宅やレコーディングなどに使える便利な機器になります。

主な特徴
- パッシブアッテネーターのため、電源無しで使用可能。
- ヘッドホン対応:ヘッドホンアウトを使用する場合は付属の電源アダプターを使用する必要があります。
- コンパクトながらさまざま出力端子を搭載。
- 最大許容入力:250W
- アンプ用入力端子:フォンジャック×1
- 対応入力インピーダンス:8Ω、16Ω(4Ω未対応)
- 出力端子:
スピーカー出力:フォンジャック(アンバランス)×1
PA機器/ミキサー用:XLR (ローインピーダンス、バランス)×1
ライン出力:フォンジャック(アンバランス)×1
ヘッドホン出力:フォンジャック×1 - 専用アダプター付属(極性:センタープラス)
- 外寸(W×H×D):235×88×179 mm
- 重量:2.7kg
アッテネーターといえば、私はBUGERA PS1というものを所有していますが、こちらにはラインアウトはありますが、ロードボックス機能がありませんので、価格は少し高めですがご自宅での使用やレコーディングなどでも使いたい方にはこちらのPLAYTECH PAT100の方が便利だと思います。

まとめ
「PLAYTECH PAT100」は、チューブアンプの魅力を損なわずに音量だけをコントロールできる便利なアッテネーター/ロードボックスです。
自宅練習では音量を抑えて“アンプ本来の歪み”を楽しめ、レコーディングではスピーカーを鳴らさずに本格的なアンプサウンドをキャプチャ可能です。
BUGERA PS1など、アッテネーターのみの機器と比べると少し高価に感じると思いますが、ロードボックス機能を備えた機器の中では格安と言って良いと思います。
チューブアンプをより自由に使いこなしたい方に、PLAYTECH PAT100は非常におすすめです。
PLAYTECH PAT100の詳細/価格情報

PLAYTECH のアンプとセットはいかがですか!

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