Xotic BB PreampとAC Boosterの違いは?サウンドの違いを徹底解説

Xotic BB PreampとAC Boosterの違い

2018年10月23日XOTIC,レビュー

XoticのBB PreampとAC Boosterは、どちらもプロからアマチュアまで多くのギタリストに使用されているペダルです。一見似たように見えるこの2つのペダルですが、それぞれ異なる音色を持っています。本記事では、それぞれの特徴を掘り下げ、最適なペダル選びができるように解説したいと思います。

比較レビュー~XOTIC BB PreampとAC Booster 買うならどっち?


Xotic BB PreampとAC Boosterの違い

BB PreampとAC Booster、どちらもギターにとっておいしい帯域を持ち上げてくれる人気のブースター/プリアンプです。

Xotic BB PreampとAC Boosterの違い

BB Preampの「BB」とは、マーシャル最初期のアンプ「JTM45」のコンボモデル仕様である「Bluesbreaker Combo 」アンプの頭文字を取ったと言われていますが、中高域にフォーカスしたドライブペダルになります。

AC Boosterの「AC」は、VOXアンプのフラッグシップモデルである「AC30」または、「Almost Clean」の略とも言われてますが、透明感のある真空管アンプ特有のサチュレーションが得られるドライブペダルになります。

※これらの名称は公式に明言されているわけではありませんが、この2つのペダルの特徴をよく表していると思います。

音色の違い

BB PreAmpとAC Boosterは、GainとVolume、Bass、Trebleの2バンドEQが搭載されているために音作りの幅はとても広く、1台、もしくは2つを組み合わせることでどんなジャンルにも対応できます。

2つのペダルを分類するなら、BB Preampはチューブスクリーマー系オーバードライブ、AC Boosterはフェンダーのツイードアンプのような特性を持つフェンダー系オーバードライブと言っても良いかもしれません。

IBANEZ TS808 Tube ScreamerBOSS BD-2 ( Blues Driver )

チューブスクリーマーとは、IbanezのTS808に代表される1~3kHzあたりのミッドレンジを強調するオーバードライブで、ギターアンプのサウンドにプラスすることで、素晴らしいリードプレーを奏でることの出来る人気のオーバードライブです。

Tube Screamer shootout: Maxon OD808 & OD-9 versus a vintage Ibanez TS9:

Tube Screamer shootout: Maxon OD808 & OD-9 versus a vintage Ibanez TS9

ツイードアンプとはフェンダー初期のツイード生地を纏ったアンプの総称で、艷やかなクリーンと、ボリュームを上げた時に得られるジャリっとしたファズにも似たサウンドが特徴のアンプです。

Fender 1950s Tweed Deluxe amplifiers:

Fender 1950s Tweed Deluxe amplifiers

BB Preamp

XOTIC BB PreAmp

BB Preampは、そんなチューブスクリーマーのような特性を持っていますが、本家Ibanezのチューブスクリーマーより艷やかで、さらに2バンドEQが搭載されているため、本家以上の音作りの幅を持っています(チューブスクリーマー風サウンドを得るにはBass、Trebleをカットして10時程度にすると同じサウンドが得られます)。

レビュー~XOTIC BB Preamp

Xotic BB Preamp Part 1 – Strat:

Xotic BB Preamp Part 1 - Strat

AC Booster

XOTIC AC Booster

AC Boosterは、「AC30」というよりは、「フェンダーのツイードアンプ」のボリュームを上げたときのようなジャリッとしたファズにも似た荒々しい高域と、豊かな中低域が得られるブースター/プリアンプです。

Gainを絞った状態では、2バンドEQ(プリアンプ)による幅広い音作りが可能で、Gainを上げるとクラシカルなツイードアンプライクなチューブサチュレーションが得られます。

レビュー~XOTIC AC Booster

高域の暴れたニュアンスは、BOSSのBD-2MXRのDistortion+にも似ていますが、やはり2バンドEQのおかげでよりふくよかな質感も得ることができ、幅広いジャンルで使うことができます。

XOTIC AC BoosterとMXR Distortion+

Xotic AC Booster Strat:

Xotic AC Booster Strat

まとめ

BB PreampとAC Boosterの特徴を簡単に説明してきましたが、どちらのペダルも甲乙付けがたい素晴らしいペダルです。

お気に入りのアンプサウンドを変えずに、よりふくよかでチューブサチュレーションを得たい場合は「AC Booster」、気に入りのアンプサウンドをプッシュし、ミッドレンジと艷やかさをプラスしたい場合は「BB Preamp」が良いと思います。

また、AC、BBの2台を組み合わせて「AC Booster」で作った音色を「BB Preamp」でブーストする使い方もおすすめです。

AC、BBの2台を組み合わせて「AC Booster」で作った音色を「BB Preamp」でブーストという使い方もおすすめです。

BB PreampとAC Booster共に、BassとTrebleを調整できる2バンドEQが搭載されていますので、ペダル単体での音作りはもちろん、他の機材と組み合わせても柔軟なサウンドコントロールが可能なので、ロックやポップス、ジャズをはじめ、ゲインブースターとして使えばメタルなどのジャンルでも問題なく使えると思います。

特定のジャンルに限定されない汎用性の高さが「BB」「AC」の良さですね。

XOTIC BB PreampとAC Booster はこちらで購入できます

XOTIC BB-Preamp

ペダルデザインが新しくなりました。

 

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 YouTube – xotic BB-Preamp (動画)


XOTIC AC Booster V2

XOTIC AC Booster V2になりました。GAIN、VOLUME、TREBLE、BASSに加え、新たに中央にBOOSTノブ、側面にはトーンを微調整できるディップスイッチが搭載されました。

XOTIC AC Booster V2のディップスイッチXOTIC AC Booster V2のディップスイッチの説明

 

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XOTICには、BB、ACから派生した魅力的なモデルが沢山あるのいろいろ見てみましょう。

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