小さなファズフェイスFuzz Face Mini FFM2レビュー
ゲルマニウムトランジスタを採用の小さなファズフェイス FFM2のレビュー。シリコントランジスタ採用のジミ・ヘンドリックスモデル JH-F1と音の違いはあるのでしょうか。
Fuzz Faceとは
Fuzz Face(ファズフェイス)とは、1960年代に発売されたファズでジミ・ヘンドリックスが愛用していたペダルとして有名です。
今すぐ購入Germanium vs Silicon Fuzz Face Which Is Best? JDF2 or JHF1?:
現行モデルでは、初期のゲルマニウムトランジスタを搭載したモデルを再現した赤と、1970年以降に発売されたシリコントランジスタを採用したモデル(ブルー)などが発売されています。
Fuzz Face Mini FFM2
Fuzz Face Mini FFM2はラージサイズのモデル同様、ゲルマニウムトランジスタが採用されたモデルで、手持ちのシリコントランジスタ搭載のジミ・ヘンドリックス・モデル JH-F1との比較もしてみたいと思います。
まずFuzz Face Mini FFM2ですが、小さいのは知ってたけど予想以上に小さく可愛すぎます😍。
電池だけでなく、AC/DCアダプターが使えるようになっているのも素晴らしい点ですね。
フルサイズのファズフェイスも中身はスカスカなので、なぜこんなに大きのかは謎ですけど。
コントロールはVolumeとFuzzのみと非常にシンプルですが、ファズフェイスというのはON/OFFするものではなく、つまみはほぼフルでセットアップし、ギターのボリュームで歪みと音量をコントロールするものなので余計なものは不要なのです。
Fuzz Face Mini FFM2とJimi Hendrix Fuzz Face JH-F1の比較
まず単純に音を比較すると、Fuzz Face Mini(ゲルマニウム)のほうはキメ細かな歪み、一方、Jimi Hendrix Fuzz Face JH-F1(シリコン)は、歪みは同じくらいだと思いますが、音が若干丸くて音がめっちゃ太いです。
これはゲルマニウムとシリコンな差なのかトランジスタの個体差なのかよく分かりませんが、個人的にはJimi Hendrix Fuzz Face JH-F1のほがヴィンテージライクな音がして好きかな?
Fuzz Face Mini FFM2にはバイアス調整つまみがある
バイアス調整用のつまみは真空管アンプにもあったりしますが、このファズフェイスにもバイアス調整つまみが搭載されていて、トランジスタの動作電圧を調整するためのものです。この調整によってファズペダルの音質や反応を変化させることが出来ます。
試しにいじってみると、つまみを真ん中にすると一番高域が出て元気でチリチリした音で、どちらかに回すと音がこもるようになってきます。
お気に入りのJimi Hendrix Fuzz Face JH-F1と近い音にするには反時計回りに絞りきった音が一番近いので、私は絞りきって使うことが多いです。
※サウンドハウスのレビューページを見ると、同じFuzz Face Miniシリーズでも赤くて白いツマミのジミ・ヘンドリックス・モデル(FFM6)のみバイアス調整トリマーが付いていないようです。
ワウとの相性
ファズフェイスはインピーダンスの関係でワウペダルとの相性があまり良くないのですが、シリコントランジスタのJimi Hendrix Fuzz Face JH-F1の場合ですと、ファズつまみを上げた状態でワウを踏むと、ワウ戻したタイミングでピーピー発振してしまいます(さらにギターのボリュームを0にすると何故かギターアンプからラジオが聴こえるときがあります。
我が家では何故かTBSラジオw。
ゲルマニウムトランジスタのFuzz Face Mini FFM2はファズつまみを上げた状態でワウを踏んでもワウが鳴ることはありませんが、ただしどちらもワウの効きは悪くなります。
ファズフェイスのインピーダンスに関してはこちらの動画が参考になります。
BamBasic : Wah Fuzz Connector:
ワウとファズと間にバッファー(エフェクター)を入れることでワウのかかり改善されているのがわかります。
また発振してしまうシリコントランジスタのファズフェイスもこのバッファーを入れることでピーピー発振しなくなっていますね👍
※使用するバッファーによってはファズの音が変わってしまうので、このBamBasic Wah Fuzz Connector ( Buffer ~ Booster )は動画を見た限りではかなり優秀ですね。
詳しくは:
BamBasic : Wah Fuzz Connector ( Buffer )
ファズフェイスに最適のバッファー/ブースター
世の中にはたくさんのバッファーがありますが、バッファーを使わなくても音質変化が少なく、ボリュームをアンプの原音より小さくできるエフェクターがあれば代用できます。。。いや、むしろこっちのほうが良いかも。。
私の手持ちのエフェクターではXOTICのAC Boosterが最も音質変化が少なくて良かったです。
XOTICのAC BoosterはトゥルーバイパスなのでOFF時にはバッファーは効かないのですが、ONにすることでバッファーとして使用することが可能です。
その場合、ブースターのGainは0、Volumeはブースター単独で使うと原音よりも音が小さくなるくらいにセットするのがポイントで、この状態でファズフェイスをONにすることでファズフェイスが音を持ち上げてくれてちょうどよい大きさになり、同時にワウのかかりが改善され、ギターのボリュームコントロールもスムーズになります(ペダルにトーンがついていると更に細かく調整できます)。
詳しくは:
まとめ
電池だけでなくAC/DCアダプターにも対応した小さなさファズフェイスは音もよく非常に使えるペダルでした。
音的にはJimi Hendrix Fuzz Face JH-F1の音の方が好みですが、バイアス調整つまみをいじることでJimi Hendrix Fuzz Face JH-F1に近い音にすることも可能なので問題なし!このサイズならエフェクターボードにもセットしやすいですしね👍
Fuzz Face Mini のラインナップ
Fuzz Face Mini のラインナップは現在5種類。
Fuzz Face Miniは全て、トゥルーバイパス、ステータスLED、電池交換が容易なバッテリーボックス、ACアダプターが使えるDC入力装備と小さいだけでなく、使いやすくなっているのもポイントです。
ラインナップ:
- FFM1 Fuzz Face Mini Silicon(青):
FFM1は1970年代のシリコントランジスタを使用したFuzz FaceのMINI版。ブライトでアグレッシブなサウンド。
- FFM2 Fuzz Face Mini Germanium(赤):
1968-69年代のゲルマニウムトランジスタを使用したFuzz FaceのMINI版。わずかにミスマッチな特性のトランジスタの組み合わせによるウォームなサウンドが特徴。
- FFM3 Fuzz Face Mini Hendrix(水色):
FFM3はJHF1 Hendrix Fuzz Faceと同じ回路を使用したFuzz FaceのMINI版。太くてスムースなFuzzサウンドが特徴。
- FFM4 JOE BONAMASSA FUZZ FACE MINI DISTORTION(黒):
Joe Bonamassaのハムバッカーギターにフィットするように設計されたファズフェイス。厳選したゲルマニウムトランジスタを使用。
- FFM6 Band of Gypsys Fuzz Face Mini(赤/白ノブ):
ジミ・ヘンドリックスの最も有名なライブパフォーマンスで聴ける攻撃的で噛みつくようなファズトーン再現したモデル。
比較用にジミ・ヘンドリックス・モデル(水色)も買ってみたいなぁ。
なかなか良さそうですね👍
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YouTube – JIM DUNLOP Fuzz Face Mini (動画)
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