
Tone King Imperial Preampは、真空管12AX7搭載の2chのチューブプリアンプ。アンプライクなリアルな鳴りはIR搭載でレコーディングにも対応します
Tone King Imperial Preampが発売されました。Tone King Imperial Preamp はフェンダー系サウンドで人気のImperial MK IIをペダルに落とし込んだモデルです。
さらにIR(インパルスレスポンス)にも対応し、リアルなサウンドがギターアンプを通さずに再現できます。
Tone King Imperial Preampとは
Tone King Imperial Preampは、同社の人気アンプ「Imperial」のトーンをペダルボードで再現したオールチューブ・プリアンプペダルです。
Imperialとは、出力20Wのフェンダー系サウンドのチューブアンプで、リズム/リードの2つのチャンネルで、ツイード系トーンとブラックフェイス系トーンが出せるようにデザインされています。
Tone King Imperial MK IIはツイードの歪みとブラックフェイスのクリーンを持つ2in1アンプ
2つのチャンネルが生み出す往年の名トーン
Leadチャンネル:
Leadチャンネルでは、50年代ツイードアンプを再現したチャンネルで、ウォームなクリーンからミッドの効いた(マーシャルJTM45などの)ブリティッシュ風クランチまで出力します。
Mid-Biteコントロールにより、中低域を強調した多彩なサウンドメイクも可能です。
Rhythmチャンネル:
Rhythmチャンネルは、60年代の(デラックスリバーブなど)ブラックフェイス・コンボのきらびやかなクリーンを再現します。タッチセンシティブなレスポンスでスムーズなオーバードライブにも対応します。
アンプライクなペダル
Tone King Imperial Preampは、3本の12AX7真空管ならではの倍音豊かなダイナミクスとリアルなアンプサウンドを実現します。
こだわりのエフェクトも搭載
Tone King Imperial Preampには、オリジナルのアンプに準じ、スプリングリバーブとトレモロ(共にデジタル)が内蔵されており、フットスイッチで切り替え可能です。
インパルスレスポンス(IR)&パワーアンプシミュレーター内蔵
Tone King Imperial Preampには、低レイテンシーのIRローダーを搭載し、15種のOwnHammer製IRキャビネットにアクセス可能です。
IRは各チャンネルごとに3つまでプリロードでき、ライブやレコーディングでそのまま使える即戦力仕様です。
専用エディターソフトを使えばIR管理や細かなパラメータ設定も自在です(Windows 7 64bit以上、macOS 10.15以上対応)。
MIDI対応でライブ&レコーディングを強力サポート
最大128個のプリセット保存とMIDIコントロールに対応し、ライブセットや宅録環境で瞬時に音作りを切り替えられ、現代のギターリグに完璧にフィットします。
ヘッドホン搭載
Tone King Imperial Preampには、ヘッドホンも搭載され、自宅での練習にも便利です。
柔軟な接続で機材セットを拡張
Tone King Imperial Preampには、エフェクトループが搭載されているので、多彩な接続に対応しています。
ギター➡Tone King Imperial Preamp➡ギターアンプという従来の接続に加え、ギターアンプのエフェクトループと組み合わせることで、リターン刺しや4ケーブルメソッド接続にも対応します。
リターン刺しイメージ:
4ケーブルメソッド接続イメージ:
※リターン刺しとは、Tone King Imperial Preampのプリアンプ機能を活かし、アンプのインプット(プリアンプ部)を飛ばしてアンプのパワーアンプ手前のリターン端子に接続する方法です。これによりプリアンプの重複を避けることが出来ます。
4ケーブルメソッド接続とは、Tone King Imperial Preamp内の歪み部分はアンプの前に、内蔵のトレモロやリバーブはアンプのプリアンプの後ろに接続する方法で、よりアンプライクで理想的なサウンドが得ることができます。
サウンドチェック
それではサウンドをチェックしてみましょう。
Greg Koch on how he is using the Tone King Imperial Preamp to add channel to his live rig:
Tone Kingらしいフェンダー系サウンドが非常に心地よいですね。クラシック・ロックやブルース、カントリー系のプレーヤーにも大満足のサウンドです。
TONE KING IMPERIAL PREAMP – ALL TUBE, 2 CHANNELS, IR’S!:
こちらの動画の前半では主に機能についても詳しく説明されています。多くのオーバードライブ(プリアンプ)ペダルのように、ゲインコントロールはありませんが、ボリュームとアッテネーションで歪みをコントロールします。
アッテネーションとは、いわゆるアンプのアッテネーターのことで、チューブアンプのボリュームを上げたときのパワー管のドライブサウンドはそのままに音量を下げるための機器のことです。
Tone King Imperial Preampにはパワーアンプは搭載されていませんので、実際はボリュームがゲインコントロールで、アッテネーションがレベルコントロールになるのだと思いますが、名前がアンプライクでおしゃれですね。
小さな「CAB」スイッチはキャビネットシミュレーターの切り替えです。
サウンドは、やはりクラシカルなクランチサウンドが素晴らしいですね。フェンダー系クリーンからAC/DCのような歪みくらいまでならこれ一台で得ることが出来ます。
もちろんImperial Preampの前に歪みエフェクターを置けばそのサウンドは無限大です!
まとめ
またまたすごいプリアンプペダルが登場しましたね。Tone King Imperial Preampはヴィンテージ系アンプサウンドが好きな方には大満足できるペダルではないでしょうか。
このサウンドなら、高価なヴィンテージ系チューブアンプを買うよりも現実的かもしれません。お手持ちのアンプにエフェクトループがあれば、モダンなアンプもたちまちヴィンテージアンプに変えることも出来ます。
2番目の動画でも言及されていますが、このペダルは「FRIEDMANのDUAL TUBE PREAMP」の姉妹機種と言えるでしょう。
Friedman IR-X DUAL TUBE PREAMPはIR対応のチューブプリアンプ
Tone KingとFRIEDMANは、別のアンプメーカーですが、この2つメーカーは共に Boutique Amps Distribution に属しています。
Boutique Amps Distributionとは名前の通り、小さなブティックアンプメーカーの製造・流通・マーケティングを担う会社で、他にもMorgan Amplification、Bogner Amplification、Soldano、Diezel Amplificationなどの主要ブランドが同じ施設で生産されています。
少し前ですが、SOLDANOから SLO Mini 、Bognerから Ecstasy Mini 、Diezelから VH micro など同じデザインのミニアンプが発売され、何でなんのだろうと思っていたのですが理由がわかるとなるほどです。
ということは、これらのメーカーのプリアンプペダルもいずれ発売されるのでしょうか。
既発のFRIEDMAN DUAL TUBE PREAMPはいわばマーシャル系のプリアンプ、このTone Kingはフェンダー系になりますが、あなたはどちらが好みですか!!
Tone King Imperial Preampはこちらで購入できます
Tone King Imperial Preamp – YouTube(動画)
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