レビュー~Hartman Tommy Bolin FuzzはSam Ash Fuzzz Boxxのコピー?

4.0
Hartman Tommy Bolin Fuzzレビュー
執筆・監修:
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ジェイムス・ギャングやディープ・パープルのギタリストとして活躍したトミー・ボーリンが愛用したファズはSam AshのFuzzz Boxx。Hartman Tommy Bolin Fuzzは、Sam Ashの特徴をそのまま引き継いだファズペダルです。

Hartman Tommy Bolin Fuzz


Hartman Tommy Bolin Fuzzレビュー

トミー・ボーリンのファズと言うと、ニューヨークの楽器店 Sam Ash(サムアッシュ)が制作したFuzzz Boxxが有名ですが、このトミー・ボーリン・ファズは Sam AshのFuzzz Boxxのコピーで間違いないと思います。

Sam Ash Fuzzz Boxx

というのも、動画を見るとSam AshのFuzzz BoxxのサウンドはHartman Tommy Bolin Fuzzそのまんまの音だから。

 

Sam Ash Fuzzz BoxxとHartman Tommy Bolin Fuzz

Sam AshのFuzzz Boxxとは、トミー・ボーリンがディープ・パープル時代にメインで使用していたファズで、特徴はジミ・ヘンドリックスが愛用した低域ブリブリ、ボーボーしたファズフェイスとも、カルロス・サンタナでおなじみのビッグマフのような高域と低域が毛羽立つようなファズサウンドとも違い、低域成分の抜けた、中高域にピークがあるファズ。

Hartman Tommy Bolin Fuzzの動画を探してみたのですがあまり良いものがないので、サウンドを聴きたい場合はSam AshのFuzzz Boxxを検索して聴いてみれば良いと思います。

Fuzzz Boxx


Sam Ash Fuzzz Boxx Review – BestGuitarEffects.com:

Sam Ash Fuzzz Boxx Review - BestGuitarEffects.com

フェンダーのツイードアンプをフル10でドライブさせたような音で、これはこれで良いですが、低域成分が抜け落ち、しかも音が硬く、歪みも中途半端で使いにくそうなファズですよね。

しかしファズとしては歪まない部類のファズフェイスなどと同様に、アンプ側で少し歪ませると、途端に柔らかな良い音になります。

HARTMAN ELECTRONICS TOMMY BOLIN FUZZ.MOV:

HARTMAN ELECTRONICS TOMMY BOLIN FUZZ.MOV

こちらのTommy Bolin Fuzzの動画はアンプが軽く歪んでいるので結構良い音です。

Fuzzz Boxxは低域成分の少ないファズなので、トミー・ボーリンが生前のインタビューで語っていたように、アンプ側の低域を上げるか、ギターのトーンを絞ることで足りない低域を補っていたようです。

アンプ側の低域を上げたり、ギターのトーンを絞って音を作ってしまうとファズをOFFしたときの音が変わってしまう??と思う方もいるでしょうが、ファズというのは常時ONで使うもので、歪みはギターのボリュームで調整するので全く問題ありません!

以下は購入時に添付されてきたマニュアルと、それを抽出し、機械翻訳したものです。

Tommy Bolin Fuzzマニュアル

HARTMAN TOMMY BOLIN FUZZ

Tommy Bolin の名を冠したこの「BOLIN FUZZ」は、彼の伝説的なファズサウンドを再現したモデルです。

Zephyr、The James Gang、Deep Purple でのステージ活動、またジャズの巨匠である Billy Cobham や Alphonse Mouzon とのレコーディングなどを通して、トミー・ボーリンの情熱的なギタープレイはジャンルやサウンドの境界を打ち破りました。彼の音楽的遺産は現在でも多くのミュージシャンに影響を与え続けています。

ボーリンの家族および遺産管理団体の協力のもと、Hartmanは彼の象徴的なファズトーンを再現。本人が使用していたオリジナル機をベースに、マスターテープから分離されたギタートラックと照合しながら改良を重ね、ボーリン・サウンドの核心に迫る3ノブ仕様の強力なペダルに仕上げています。

■ コントロール

Attack(アタック)
時計回り(CW)で歪みやクリッピングが増加。反時計回り(CCW)で歪み量と全体の音量が減少します。

Tone(トーン)
低音(CCW)〜高音(CW)のバランスを調整します。

Volume(ボリューム)
全体の出力音量を調整します。アタックノブと組み合わせて、歪み量を決めた後の最終的な音量を設定します。

■ サウンドについて

トミーの基本セッティングは、ストラト → ファズ → HiWattアンプ(クリーンまたはほぼクリーン)という構成が多く見られました。

しかし、本機はAttackとToneの組み合わせ次第で、多様な楽器やアンプにマッチする幅広いファズサウンドを作ることが可能です。

また、初期のファズ回路によくあるように、ギター本体のコントロールに非常に敏感に反応します。

例えば、ギターのボリュームを下げることで歪み量をコントロール可能。さらに極端なファズ設定時にトーンをゼロにすると、ユニークな倍音を得ることもできます。

■ 電源

本製品には新品の9V電池が付属しています。
また、外部電源(センターマイナス仕様の「Bossタイプ」2.1mmジャック)にも対応しています。

■ 保証

本製品には、部品および製造上の不具合に対して1年間の保証が付いています。
修理・質問・フィードバックは以下までご連絡ください:
info@hartmanelectronicstore.com

Made in USA

ファズの使い方

ファズペダルというのは現代のオーバードライブやディストーションと違い、ONでドライブサウンド、OFFでクリーンと言うような使い方ではなく、常にONの状態で歪みはギターのボリュームでコントロールするのが定番です。

ファズのゲインは全開に近い状態にセットアップし、ギター側のボリュームが10でファズ、7~8でディストーション、6あたりでオーバードライブ、さらに絞ると鈴鳴りのクリーンというように、シングルチャンネルのアンプを使うのと同じ感覚で使用します(モデリングのファズではその使い方は出来ません)。

特にファズを通した鈴鳴りクリーンはアンプのクリーンよりも極上だったりします。

 

トミー・ボーリンの音

それではトミー・ボーリンがSam AshのFuzzz Boxxで弾いたと思われる曲を。

Deep Purple – Gettin’ Tighter:

Deep Purple - Gettin' Tighter

1975年のディープ・パープルのアルバムCome Taste the BandからGettin’ Tighter。

イントロのリフは、ギターやアンプのトーンは絞らずに低域と歪みのないFuzzz Boxxらしいシャリシャリ感の強いコードカッティング。

ギターはストラトキャスターのリアPUでしょうか。

 

こちらはライブアルバム。

Deep Purple – Live At Long Beach 1976 (Full Album):

Deep Purple : Come Taste the Band Tour 1975 - 1976 (Full Concert)

オープニングのBurnから中域メインのぶっとくて柔らかな音を出してます。柔らかな音の秘密はアンプ側でクランチサウンドを作ることと、ストラトキャスターの場合はセンターPUを使用する事。

トミー・ボーリンはロック系では珍しくストラトキャスターのセンターPUを多用するギタリストとして有名です(ロック系ではCharさんや2000年以降のエリック・クラプトンくらいしか私は知りません)。

 

Tommy Bolin – Lotus:

Come Taste the Bandリリースの1年前のトミー・ボーリンのソロ・アルバム「Teaser」からの曲。

1分過ぎからの歪んだサウンドはもろSam AshのFuzzz Boxxらしい中高域の効いた音です。

 


Hartman Tommy Bolin Fuzzの内部

Hartman Tommy Bolin Fuzzの内部を見てみましょう。多くのファズ同様非常にシンプルです。

Hartman Tommy Bolin Fuzz内部

Hartman Tommy Bolin Fuzzのトランジスタ2n3566

トランジスタの詳細は分かりませんが、F2N3566 922というものと、2N3566 G16905というシリコントランジスタ?が2つ搭載されています。

このHartman Tommy Bolin Fuzzは低域成分がごっそり抜けたようなサウンドですが、ギターのボリュームの追従性は良くてギターのボリューム1つで歪んだファズサウンドから鈴鳴りクリーンまで出力します。

Hartman Tommy Bolin Fuzzはトミー・ボーリンが愛用したSam AshのFuzzz Boxxの特徴をしっかりと押さえているのでファンの方は見つけたら即、ゲットでしょう!!

もちろんヴィンテージのSam Ash Fuzzz BoxxでもOKです!

Hartman Tommy Bolin Fuzz

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