比較レビュー~BOSS SD-1とIBANEZ TS9 おすすめはどっち?

人気オーバードライブ「BOSSの SD-1」と「IBANEZ TS9」を比較します。
SD-1には日本製と台湾製がある
BOSS SD-1ですが日本製と台湾製があるようで、初期モデルである日本製のほうが人気があるようです。
このSD-1は中古で購入したものですが、楽器屋さんには日本製と台湾製があり、値段も違っていたのですが、試奏してみたところ特に音の違いは分かりませんでしたので、安い台湾製(1999年製)をお持ち帰りしました。
早速バラしてみると、台湾製のBOSS SD-1にはJRC4558D(艶なし)オペアンプが付いていました。
このオペアンプが結構重要で、同じJRC4558Dでも表面に艶のあるタイプだと艷やかな音になるんですよ。オペアンプは沢山持っているので、しばらく使ってみてまた交換作業などもやってみようと思います。
※ちなみ今回比較に使うTS9(2ndリイシュー)のオペアンプはオリジナルの東芝製の「TA75558P」から、SD-1と同じ艶無しの「4558DD」に載せ替えています(DDというのは超低雑音型とのこと。)
BOSS SD-1とIBANEZ TS9を比較してみた
チューブスクリーマー(TS808)は、BOSSの OD-1(SD-1の前身モデル)のサウンドをベースに開発されたのオーバードライブなので結構似ているのか思いきや、BOSS SD-1とIBANEZ TS9は結構違いました(チューブスクリーマーの初代モデルはTS808です)。

オーバードライブとして比較
SD-1とTS9を比較すると、よく歪むのはBOSSのSD-1で、明るく元気でロック向きな音がします。
対してTS9の歪みは艷やかで甘くブルージーなサウンドです。
どちらも多くのギタリストが愛用しているだけあって素晴らし音がしますが、SD-1はミッドがドカーンとブーストされますが、TS9はミッドに艷やかな高域と低域が一緒に付いてくる感じでしょうか。
オーバードライブとして使うなら、艷やかでコンプ感があってピッキングダイナミクスが付けやすいTS9は非常に気持の良い音がします。
ブースターとしての比較
ドライブを0にしてレベルを最大にしてアンプのサウンドを一押するブースター的用途では、SD-1はTS-9ほど大きな音になりません。しかしSD-1の場合、ゲインを少し上げるだけでボリュームもぐっと上がりますが、TS9はゲインを上げても歪み量はさほど増しません。
アンプのゲインブースターとして使うならSD-1に軍配です。豊かなミドルがアンプを確実にプッシュしてくれますが、TS9はブーストしてもややや頼りない感じがします。
まとめ
久しぶりにチューブスクリーマーTS9と、スーパーオーバードライブSD-1を比較してみましたが、同じようでいて全く違ったのには驚きました。
SD-1のミッドの効いたパワフルなサウンドと、オペアンプを交換しているというのもありますが、TS9の艷やかさはまるで別物でした。
手持ちのチューブスクリーマーと比較するなら、SD-1はTS808HWとよく似ている気がします(TS808HWはハンドワイヤードなのでそこまで太い音はしませんが)。また、SD-1は3代目チューブスクリーマーであるTS10とも似ています。
対して、TS9の艷やかさと、ピッキングダイナミクスの付けやすさでは XOTICのBB Preampと非常に似ていると思いました。
明るくロック向きなのは「BOSS SD-1」、ブルースなどピッキングニュアンス(ダイナミクス)にこだわる音楽には「IBANEZ TS9」がおすすめです。
参考になるかは分かりませんが、以上SD-1とTS9の比較でした。
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DS-1は豊かなミッドレンジが心地よいオーバードライブです。SD-1を特別にカスタマイズした技WAZA CRAFT SD-1Wも発売されています。
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YouTube – BOSS SD-1 (動画)
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オリジナルチューブスクリーマーTS808の後継機種TS9。TS808はよりミッドに特化したオーバードライブですが、TS9はミッドに艷やかさがプラスされています。
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