ジミー・ペイジの1959年製テレキャスターの特徴を調べてみた
ジミー・ペイジが愛用した1959年製テレキャスターがFENDERから発売されました。
この時期のテレキャスターはカラーはもちろん従来の仕様とはちょっと変わっていますので見てみましょう。
ジミー・ペイジが使用していた1959年製テレキャスター
ジミー・ペイジがヤードバーズ~レッド・ツェッペリン初期に愛用したFender Telecasterはジェフ・ベックからプレゼントされたもので、1959年製(ネックデイトは58年)でボディーはアッシュとのこと。
ネックはメイプルにローズウッド指板を貼ったもので、メイプル1ピースネックの50sのテレキャスターと比べるとギブソンチックな太い音がするのが特徴です。
2台のテレキャスターは実はおなじギター
今回FENDERから発売されたミラーテレキャスターとドラゴンテレキャスターは実は同じギターで、ジェフ・ベックからプレゼントされ8枚のミラーを貼って使用していたものを、後に塗装を剥がし、自身の手でドラゴンカラーにリフィニッシュします。
白黒で見にくいですが動画はこちら。
レッド・ツェッペリン結成前のヤードバーズ時代の動画です。
The Yardbirds-Shapes of things:
▼こちらはレッド・ツェッペリン初期のライブ動画ですが、すでに塗装を剥がしドラゴンペイント仕様になっています。
Led Zeppelin – Dazed And Confused “1969":
1959年製のテレキャスターのもう一つの特徴 トップローディング
1959年製のテレキャスターのもう一つの特徴として、トップローディングに対応したブリッジが搭載されている点。
トップローディングとは、1958年半ばから1959年半ばまでのテレキャスターに実際採用された方式で、ボディー裏から弦を通すのではなく、ブリッジプレート後方に開けられた穴から弦を通すことが出来るブリッジのことで、ジミー・ペイジのこのテレキャスターやロリー・ギャラガーのテレキャスターがこのトップローディングだったといわれています。
レッド・ツェッペリン初期のライブ動画でもしっかり確認できました。
弦のボールエンドが見えますね。
もちろんこのテレキャスターにもしっかりトップローディング用の穴があけられています。
トップローディング対応のブリッジは私のテレキャスターにも取り付けていますが、従来の裏通しとは全く別物の音がします。
トップローディングで弦を張ると、テレキャスターらしい音のハリと艶やかさは若干失われるものの、歪みサウンドとのバランスが非常に良くなるのでトップローディングは非常に好きなブリッジです。
レッド・ツェッペリン初期のぶっといテレキャスター・サウンドの秘密は実はこのトップローディングも関係しているのかもしれませんね。
今回発売されるジミー・ペイジ・テレキャスターはトップローディングだけでなく裏通しにも対応。
ミラーは自分で貼るように付属しているだけのようです。
ミラーは貼らないほうがカッコいいもんね😅
そんなミラーテレキャスターとドラゴンテレキャスターのは詳細はこちらの動画で。
The Making of Jimmy Page’s Mirrored and Dragon Telecaster Models:
追記:ジミー・ペイジのテレキャスターの2つのピックアップは逆位相で配線されていた
リットーミュージックから発売のフェンダー・テレキャスター・プレイヤーズ・ブック(p.37)を見ていたらジミー・ペイジのテレキャスターのピックアップに関する記述がありましたので貼っておきます。
ピックアップ・セレクターはセンターの位置でフェイズ・アウトになるように配線されていた。
とのこと。
ちなみにFENDER Jimmy Page Telecasterのサイトを見てみるとフェイズ・アウトの記述はありませんでしたので、通常のパラレル配線だと思われます。
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