VALVENERGY 2nd Series～VOXからNutube搭載のコンパクトエフェクター
VOXからNutube搭載のコンパクトエフェクター4機種が新たに発売されました。
Nutubeとは
Nutubeとは、KORGとノリタケ伊勢電子により開発された、連続期待寿命30000時間（12AX7など真空管の寿命はおよそ5000時間）を誇る小型、省電力の新しい真空管です。
Nutubeは従来の真空管同様のアノードグリッドフィラメント構造を持ち、完全な3極真空管として動作し、豊かな倍音を生み出します。
Nutubeが搭載された機器に関してはこちらでも紹介していますのでよろしければ。
VALVENERGY 2nd Series
VALVENERGY 2nd Seriesとして今回新たに発売されたのは、オーバードライブとブースター、グラフィックイコライザー、コンプレッサーの4機種です。
FUEL INJECTOR：オーバードライブ
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YouTube – VOX FUEL INJECTOR （動画）
FUEL INJECTORは、新しい真空管”Nutube”を使用したオーガニックでアンプらしい歪みが特徴オーバードライブです。
TS系をはじめとした多くのドライブペダルと比較しても圧倒的な倍音成分があり、真空管アンプのようなコンプ感が大きな特徴です。
2モードスイッチ：
- NATURAL：基本となるモード
- FAT：シングルコイルピックアップと組み合わせると、より厚みのあるトーンが得られます。
参考動画：
VOX Valvenergy Fuel Injector Pedal Overview：
POWER BURST：ブースター
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YouTube – VOX POWER BURST （動画）
POWER BURSTは、新しい真空管”Nutube”を使用した1ノブのシンプルなブースターです。
ただ音量を上げるだけではなく、Boostツマミを回していくことで、真空管らしいコンプ感やサチュレーション感が出てきます。
コントロール：
- BOOST：
ブースト量を調整します。 右に回すと真空管特有の独特のサチュレーションとコンプレッションが加わります。
3モードスイッチ：
- TREBLE：
高音域を強調し、高音域を強調したい場合に適しています。 - NATURAL：
ナチュラル チューブ サウンド モード。標準モードとして機能します。 - MIDDLE：
中音域を強調し、分厚いサウンドの生成やソロ演奏に最適です。
バッファードバイパス。
参考動画：
VOX Valvenergy Power Burst Pedal Overview：
TONE SCULPTOR：グラフィックイコライザー
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YouTube – VOX TONE SCULPTOR （動画）
TONE SCULPTORは、新しい真空管”Nutube”をプリアンプ部に搭載したグラフィックイコライザーです。
プリアンプセクションのNutubeにより、レベルを上げると真空管独特の倍音とコンプレッションが加わります。
周波数帯域：
周波数帯域は 100Hz/250Hz/570Hz/800Hz/2.2kHz/5.6kHzで、センタークリックをあえて設けず、微調整がしやすいように設計されています。レベルの範囲は ±12dB です。
バッファードバイパス。
参考動画：
VOX Valvenergy Tone Sculptor Pedal Overview：
SMOOTH IMPACT：コンプレッサー
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YouTube – VOX SMOOTH IMPACT （動画）
SMOOTH IMPACTは、新しい真空管”Nutube”を使用したコンプレッサーです。
コンプレッション効果を重視し、カッティングトーンだけでなく、コンプレッションのニュアンスを感じさせないセッティングでも、軽いタッチでしっかりとしたサウンドを実現します。
ソリッドステートアンプやデジタルアンプと組み合わせ、真空管のニュアンスを取り入れるのもおすすめです。
コントロール：
- TUBE GAIN：
Nutube に送信される信号の量を調整します。 回すと徐々にNutubeによる歪みが加わります。 - COMP：
圧縮レベルを制御します。 TUBE GAIN との相互作用を通じてコンプレッションの質感を調整できます。
3つのモードスイッチ：
SMOOTH IMPACTは、3モードスイッチを搭載し、キャラクターを選択可能です。
- VTG (ヴィンテージ) モード：
アタックを強調し、サステインの長いクラシックなサウンドを生み出すモード。 - NAT (ナチュラル) モード：
”明らかにコンプレッサーペダルを使っている”という感覚を避けた、自然なコンプサウンドが得られるモード。 - SAGモード：
ビンテージ真空管アンプを大音量で再生したときに発生するサグ (SAG) を再現したモード。 真空管アンプを演奏した際に得られる自然なコンプレッションと歪みが得られますので、トランジスタアンプやデジタルモデラーなどと組み合わせ、真空管アンプのような質感を得るのに最適です。
バッファードバイパス。
参考動画：
VOX Valvenergy Smooth Impact Pedal Overview：
私は音を太くする目的でコンプレッサーをブースターとして使うのが好きなのですが、これは完璧です！！
コンプレッサーらしい圧縮ならVTGモード、NATモードとSAGモードはレコーディング時にうっすらかけたり、ブースターとしての用途にも合うと思います。
LINK入力
LINK入力は、市販のミニ・フォーン・ケーブルを接続し2台のVALVENERGYペダルを接続することで、1つをオンにすると片方がバイパスになり、ギター・アンプのチャンネル切り替えのように使用することが可能になります。
※Y字のミニ・フォーン・ケーブルがあれば3台をリンクすることも可能です。
この機能を使えば、例えばオーバードライブとコンプレッサーをLINKさせることで、歪んだサウンドからコンプの効いたクリーンなサウンドが1クリックで切り替えできることになります<これはなかなか便利👍️
PREAMP/CAB-SIMスイッチは未搭載
既存のVALVENERGYシリーズに搭載されているPREAMPスイッチ、CAB-SIMスイッチは搭載されていません（STANDARDのみ）。
- STANDARD：標準的なペダル同様にギター・アンプのインプット端子に接続します。
PREAMP：プリアンプ信号を出力します。アンプのリターン端子やパワー・アンプの入力に接続します。CAB-SIM: 独自に設計されたキャビネットシミュレーターを搭載。ミキサーやDAWに直接接続します。
まとめ
新しい真空管 Nutube搭載のペダル”VALVENERGY 2nd Series”は前回のモデルよりも洗練されている印象です。
どの機種も、チューブアンプらしいサウンドを持っているので、お気に入りのアンプサウンドをプッシュする用途で使いたいペダルですね。
特に私が気に入ったのはコンプレッサー SMOOTH IMPACT で、3つのモードはどれも素晴らしいと感じました。
VOX VALVENERGYシリーズはこちらで購入できます
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▼1stシリーズの記事はこちらからご覧いただけます。
Nutube搭載のオーバードライブ VALVENERGYシリーズがVOXから
https://tgr-guitar.com/hizumikei/vox.html
https://tgr-guitar.com/effector/tag/vox