アルニコスピーカーってどんな音?~Cornell Romany PlusのスピーカーをアルニコのJensen P12Rに交換

歪んだ音はセラミックも良いですが、ダーティーなクリーン~クランチサウンドはアルニコスピーカーに軍配です!!Jensenのアルニコスピーカー P12Rレビュー。
アルニコの音の良さを知ってしまった
以前このページで紹介したFENDERのPrinceton Reverbの比較動画で、アルニコの音の良さに感動して私のアンプにも!ということで、12インチ許容入力25WのアルニコスピーカーJensen P12Rを買ってしまいました>セラミックと比べて高いのよ(^_^;)。
Jensen P12R
上の動画を見てもらうとわかりますが、アルニコスピーカーの載ったハンドワイヤード(64 Princeton Reverb)のほうが音に深みがあり、セラミックスピーカーの載ったプリント基板の(65 Princeton Reverb)は音がやや平坦で硬い印象があります。
もちろんハンドワイヤードとプリント基板の差はあるのですが、後半のスピーカーを同じにして比較した動画では、音の差はハンドワイヤードとプリント基板のアンプでも大した差は感じません。
アルニコいいなぁ😍
以前はアルニコは音が硬く、セラミックは伸びやかというイメージがあったのですが、確認のためにもぜひ買ってみようと思いポチってしまいました>気に入らなければ戻せばよいし。
前回のスピーカー交換の教訓
実はスピーカー交換は過去に何度かやっていて、Cornell Romany Plusに関しても、純正のJensen CH1270から同じJensenのC12Nという許容入力50wのヴィンテージ系のセラミックマグネットのスピーカーのものに交換もしています。
最近はフェンダーのクリーン~クランチ程度の歪みが好きすぎるので替えて正解ではあったのですが、音は良いものの、音がデカすぎてしまい自宅では扱えない感じになってしまいました(^^ゞ。
というのも、スピーカーは(同じシリーズなら)マグネットが大きい(許容入力が大きい)ほうが音が大きくなるという特性がありますが、マグネットが大きくなると、弊害として高域特性が悪くなるという面もあります。
純正のJensen CH1270は許容入力70Wですが、なぜか許容入力50WのJensenのC12Nのほうがバカでかい音でした。
Cornell Romany Plusは10W(最大で倍の20W程度)のアンプなのでセラミックなら25WのC12R、アルニコならP12Rで十分なのですが、大は小を兼ねると思い50wのC12Nを買ってしまったんですよね(ライブアンプとしてなら音がデカくなるのは良い選択だったと思います)。
Jensenのヴィンテージ系スピーカーの場合、モデル名の末尾がR=25W、Q=35W、N=50W、K=100Wと順に許容入力が大きくなるのでわかりやすいですよね、アルニコスピーカーならP12Nなら許容入力が50W、P12Qなら許容入力35W、P12Rが許容入力25Wと言う具合です。
セラミックとアルニコの周波数特性
Jensenのサイトには各スピーカーの周波数特性が載っていて、私が買ったアルニコのP12Rと同じサイズのセラミックのC12Rを比較すると、やはりアルニコのほうが中域が豊かです。
💹P12Rグラフ(アルニコ):
💹C12Rグラフ(セラミック):
上記動画でもセラミックとアルニコでは確かにそういう傾向がありましたよね。
ちなみに以前購入した50WのC12Nはやはりマグネットの大きさでしょうか、低域がパワフルですが高域の減衰が早いです。
💹C12Nグラフ:
🎵ブランドサイトで音も聴けますのでよろしければ。
で、今回はパワーはないけど高域特性に優れ、かつ上の動画で聴けるようなサウンドを求めてP12Rを購入したというわけ。
商品が届いたので早速スピーカーの交換作業。
と、その前に、、、軽い。
純正のJensen CH1270は2.5kg、以前交換したC12Nは3.3kgだったのですが、このP12Rは1.5kgと軽すぎる。
これは良いですね。
スピーカーの交換に関しては以下をお読み下さい。
バラしたついでに各つまみにガリが出ているので接点復活剤(DeoxIT D5S-6)を軽くスプレー。
ついでに内部の基盤などの資料として写真を撮りましたので興味のある方はこちらへ。
しかしハンドワイヤードは見ているだけで幸せになりますなぁ。
これはスピーカーアウト(8Ω)。
ここがジャック式になっているおかげでアッテネーターを繋いだり、別のスピーカーで鳴らしたり、またこのCornell Romanyのスピーカーを別のアンプのスピーカーとして利用することも出来るのです(インピーダンスは合わせましょう)。
コンボアンプをお持ちの方で、ここがジャック式でない場合は改造するのもありだと思います。
Jensen P12Rのサウンドは
この写真を撮れただけでも買って正解、セラミックもカッコいいですけどアルニコもカッコいいですよね(^^)。
以前のセラミックはこんな見た目。
音の感想ですが、まず今までC12Nはボリュームつまみをほんの数ミリ上げただけで爆音だったのが(あくまでも自宅で)、いらない低域がかなり減って少しだけ上げられるようになりました。
これはアルニコとセラミックの違いというよりは、マグネットが小さくなった(許容入力は50W”純正は70W”から許容入力25Wに下がった)ことによる効果だと思います👍
自宅ではこのスピーカーの方が断然扱いやすいですね、低域が足りなければBassコントロールを上げれば済むことですし。
音質は、一番小さなアルニコを選んだので低域は減りましたが、以前のものより中域が明瞭になったのは確か。
中域と言ってもイコライザーでブーストしたような音ではなくて、これはベルトーンと称されるアルニコ特有のダークでガキンとした音。
ピックが弦にカリッと食いつく音までもれなく拾って再生してくれるようなすごい音です。
それと各弦の音の分離が良いんですよね。この分離感がクリーンからクランチな音にはものすごく良い効果となって現れてるのだと思います。
例えば、ジミ・ヘンドリックスの『風の中のマリー/The Wind Cries Mary』のイントロを弾きたくなるような音といえば良いでしょうか。
ジミはライブではマーシャルですが、スタジオ盤はアルニコの載ったフェンダーでレコーディングしてるんじゃないかなぁ?知らんけど。
それとエリック・クラプトンのアルバム『Layla and Other Assorted Love Songs(レイラ)』の音ですね。
このアルバムはフェンダーの小型アンプ(チャンプ)でレコーディングされたらしいですが、ボリュームを上げたチャンプとストラトキャスター(ブラウニー)のハーフトーンがカッコいいですが、このセッション音源を聴くと、音の分離感とかガキンとした力強い中高域は絶対アルニコだろう!というサウンド >鳴らしているのがツイードチャンプならアルニコです。
ちなみに、アルニコとセラミックの音の違いについての動画はこちらのページに貼っていますので聴いてみてください、結構違いますよ。
アルニコスピーカーまとめ
実際にCornell Romanyに搭載してみて弾いてみて、アルニコはとてもナイスなスピーカーでした。
低域成分が減って自宅で扱いやすくなったのもありますが、もう一つ、ガキンとしたダークでギラついた中域が出てきたことで、SGのセンター(ミドルポジション)の音がものすごくキレイに出るようになったこと。
手持ちのレスポールは以前からセンター(ミドルポジション)はそこそこ良い音してたのですが、SGはフロントピックアップがやや後方についているからか?あまり良い音しなかったのですが、このアルニコに替えたおかげで素敵な、コンプの効いたシャリーンとした音が出るようになりました。
これはやはりギターの美味しい部分を再生してくれるアルニコマグネットのスピーカーの効果なのでしょう。
もちろんセラミックのパワフルで伸びやかな高域のサウンドも捨てがたいですが、ギタリストの間でアルニコが人気というのはすごく納得です!
特にクリーン~クランチあたりの音が好きなギタリストには絶対おすすめですので是非試していただきたい。
最近は自宅でしか弾かないのにわざわざ高いアルニコ買うのはどうなのよ!と思いましたがこの力強い中域は自宅の小さな音でもはっきりと感じられますので、これは買ってよかったです。
追記
手持ちのチューブアンプ、Greco GVA Customも同じフェンダー系の音の出る大好きなアンプですが、内蔵のCelestion Eight15がしょぼく聴こえるようになってしまった😰。
Greco GVA CustomのスピーカーアウトからこのCornell Romanyのアルニコに繋ぐと(12インチと8インチの違いはありますが)めっちゃキラキラした良い音になります。
今まではここまで差は感じなかったのですけどね、、、Greco GVA Customのほうもアルニコに替えてみたくなってきた。
JENSENならP8Rというやつですね。
やばい欲しい🤤
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