SONIC STT-C Stable-Tune Tremolo Kit~SONICから発売のシンクロナイズドトレモロ

SONICから発売されたシンクロナイズドトレモロが良さそうです。
SONIC STT-C Stable-Tune Tremolo Kit
弦間ピッチは近年のトレンドである10.8mmを採用し、ヴィンテージ・ストラトキャスターにならいイナーシャブロックはスティール製。
しかもゴツいブロックの後方がカットされているので大きなアームダウンも可能という素晴らしいブリッジです。
弦間ピッチとは
弦間ピッチとは、文字通り弦と弦の間のピッチのこと。
ストラトキャスターやテレキャスターなどのフェンダーブリッジの弦間ピッチは色々あって、フェンダーUSAのヴィンテージ(系モデル)で主に採用されているのが11.2mm(11.3mm)。
10.8mmサイズは主にフェンダージャパンなど日本製のフェンダー系ギターに採用されていたサイズですが、GOTOHなども10.8mmブリッジを多く製品化しているために、ハイエンド系の例えばJames TylerやSuhrなどのギターも10.8mmサイズのブリッジを採用しています。
サイズの差はほんの僅かですが、実際に弾いてみると結構違います。
例えば、11.2mm(11.3mm)のブリッジはピッチがわずかに広いので、大きなビブラートをかけてもノイズが出にくかったり、ピックの振りが大きくても他の弦を鳴らしてしまうことが少なくなります。
その反面、指板を広く使うのでギターによっては1弦側、6弦側で弦落ちしやすくなったり、このサイズに慣れてしまうと特に10.5mmや10.0mmピッチのギブソンに持ち替えた時に他の弦を鳴らしてしまいやすくなるというデメリットもあります。
11.2mmのシンクロナイズドトレモロから10.8mmのシンクロナイズドトレモロへはそのまま交換できるので、興味のある方はやってみても面白いですよ。
11.2mm→10.8mmへ交換したときの記事
▶弾きやすさと音の良さの両立 GOTOH 510TS(10.8mm)ストラト用ブリッジレビュー
10.8mm→11.2mmへ交換したときの記事
▶フェンダージャパン ST62 に弦間11.2mmのトレモロ取り付け
おそらくこのSTT-C Stable-Tuneトレモロブリッジも11.2mm、10.8mmどちらのギターにも付くと思います。
スティール製イナーシャブロックとは
イナーシャブロック(トレモロブロック)とはトレモロユニットに付いている弦を通すブロックのこと。
50~60年代のヴィンテージストラトキャスターにはこのイナーシャブロック(トレモロブロック)の材質が鉄製であったために、ストラトキャスターの改造の定番となっています。
交換してみると分かりますが重さも音も全く違うんですよ!
イナーシャブロックの材質は鉄製なので磁石が付きますが、あなたのブロックは鉄製ですか??
さらにこのSTT-C Stable-Tuneは、その鉄製のイナーシャブロックの後方がカットされているために、大きなアームダウンも可能となっているところも素晴らしい点です。
大きなアームダウンはチューニングの狂いの原因にもなりますが、今はロック式のペグもありますからね。
そのあたりは昔とは違います。
※チューニングが狂う主な原因はペグ部分の弦のたわみによるものが最も大きいと思います。
ペグをロック式に交換するとそのたわみが無くなるのでアームを使ってもチューニングが安定します。ペグの次に問題になるのはナット、最後にブリッジ部ですかね?
私の最もお気に入りのブリッジはGotoh 510TSですが、機会があればこのSTT-C Stable-Tune Tremolo Kitも試してみたいです。
なんか音も良さそう。
カラーはクロームとゴールド
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▶LUMTRIC COMPANY (メーカーサイト)
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