FENDER American Vintage IIシリーズが発売

FENDER American Vintage IIシリーズはこちらで購入できます

2022年10月12日ギターテレキャスター,ストラトキャスター,FENDER,ジャズマスター

FENDERのレギュラーラインナップからヴィンテージをより緻密に再現したAmerican Vintage IIシリーズが発売されました。

FENDER American Vintage IIのストラトキャスター、テレキャスター、ジャズマスター


American Vintage IIとは

FENDER American Vintage II Stratocaster

American Vintage IIシリーズとは、フェンダーギターの50年代、60年代、70年代の発売当時の仕様を可能な限り再現したシリーズです。

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American Vintage II以前には、American Vintageというヴィンテージを再現したシリーズがありましたが、廃盤になり、代わってAmerican Originalというシリーズがラインナップされていました。

American Originalとの違いは

FENDER American Vintage II Telecaster

American Vintageはヴィンテージの仕様を可能な限り再現したシリーズでしたが、当時のギターは指板のアールが7.25インチ(184R)とややキツく、チョーキング(ベンド)を多用する現代の音楽にはやや使いにくい面がありました(弦高も高くなりがち)。

American Originalはそんなネックのアールを9.5インチ(241R)と緩やかにし、現代の音楽に合わせた仕様の弾きやすいヴィンテージギターという位置づけのギターでしたが、今回のAmerican Vintage IIの仕様を見てみると、やはり7.25(184R)とヴィンテージに忠実なアールになっていますね。

 

American Originalの指板
American Originalの指板
American Vintage IIの指板
American Vintage IIの指板

fender.comより~

ただ、個人的に7.25(184R)というのは確かに弾きにくいのですが、緩やかな指板のギターと比べると音が鋭利というか、弦の音が際立つイメージなので、よりヴィンテージフェンダーの音を追求するなら7.25(184R)指板の選択の方が良い気がしますので、今回の再発はマニアな方にはとても良いと思います。

American Vintage IIラインナップ

FENDER American Vintage II Jazzmaster

フェンダーのサイトでAmerican Vintage IIのラインナップを見てみると、ストラトキャスター、テレキャスターに加え、ジャズマスター/66 Jazzmasterがあるようです(ベースを除く)。

年代別に分類すると。

50年代
51 Telecaster
57 Stratocaster

60年代
61 Stratocaster
65 Stratocaster
63 Telecaster
66 Jazzmaster

70年代
72 Telecaster Thinline
73 Stratocaster
75 Telecaster Deluxe
77 Telecaster Custom

もちろん60年代中期以降のロゴはスパゲッティではなくトランジションです。

American Vintage II 65 Stratocaster
American Vintage II 1965 Stratocaster

フェンダーロゴの違い
fender.com “スパゲティロゴ"と"トランジションロゴ"2つのロゴの歴史的背景を調べてみましょうより

American Vintage II ストラトキャスターはリアにもトーンが効く仕様です

価格は最近の円安の影響もあってか?やや高めの印象ですが、American Vintageが廃盤になって以降、American Originalという選択肢しかなかったのでありがたいですよね。

 

Fender American Vintage II ’61 Strat & ’51 Tele Demo:

Fender American Vintage II ’61 Strat & ’51 Tele Demo

ネックの塗料は間違いなくニトロセルロースラッカー、ボディーの塗料は問い合わせ中とだと言っています。

※調べてみると50~60年代モデルはネック・ボディー共ににニトロセルロースラッカー、70年代のモデルはポリウレタンとなっています。

50~60年代仕様のAmerican Vintage IIの塗料はニトロセルロースラッカーです。

70年代仕様のAmerican Vintage IIの塗料はポリウレタンです。

それとこの動画を見ていて気づいたのですが、リアピックアップ選択時にもトーンを効かせている点(3:40~)。

American Vintage II ストラトキャスターのスペックを確認してみると、セレクターは5WAYで、コントロールは上からマスターボリューム、フロント・センタートーン、リアトーンになっていました。

FENDER American Vintage II ストラトキャスターのコントロールはマスターボリューム、フロント・センタートーン、リアトーンです

※ストラトキャスターのオリジナル仕様はセレクターは3WAY、マスターボリューム、フロントトーン、センタートーンでリアにトーンは噛んでいません。

この仕様は大歓迎ですね。

もちろん気に入らなければ元にも戻せますし、動画中程でカスタムショップ製ストラトキャスターと弾き比べていますが、遜色ない音です(若干の違いは塗装の厚みによるものと言う感じで弾き込めばさらに良くなると思う)。

テレキャスターのほうも、オリジナルの51年仕様の(ハイカットの)特殊サーキットではなく、一般的なサーキットになっています。

まとめ

新しくなったAmerican Vintage IIは、指板のアールなど、American Original以上にオリジナルを忠実に再現したシリーズになっています。しかしストラトキャスターのリアにトーンを噛ますなど、より使いやすい仕様になっているところも見逃せません。

あとはどの年代の仕様を選ぶかですね。

ストラトキャスターの年代による仕様の違い/特徴

 

新しいAmerican Vintage IIシリーズには注目です!!

American Vintage IIシリーズはこちらで購入できます

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