FENDER American Vintage IIシリーズが発売
FENDERのレギュラーラインナップからヴィンテージをより緻密に再現したAmerican Vintage IIシリーズが発売されました。
American Vintage IIとは
American Vintage IIシリーズとは、フェンダーギターの50年代、60年代、70年代の発売当時の仕様を可能な限り再現したシリーズです。
今すぐ購入American Vintage II以前には、American Vintageというヴィンテージを再現したシリーズがありましたが、廃盤になり、代わってAmerican Originalというシリーズが現在までラインナップされています。
American Originalとの違いは
American Vintageはヴィンテージの仕様を可能な限り再現したシリーズでしたが、当時のギターは指板のアールが7.25インチ(184R)とややキツく、チョーキング(ベンド)を多用する現代の音楽にはやや使いにくい面がありました(弦高も高くなりがち)。
American Originalはそんなネックのアールを9.5インチ(241R)と緩やかにし、現代の音楽に合わせた仕様の弾きやすいヴィンテージギターという位置づけのギターでしたが、今回のAmerican Vintage IIの仕様を見てみると、やはり7.25(184R)とヴィンテージに忠実なアールになっていますね。
~fender.comより~
ただ、個人的に7.25(184R)というのは確かに弾きにくいのですが、緩やかな指板のギターと比べると音が鋭利というか、弦の音が際立つイメージなので、よりヴィンテージフェンダーの音を追求するなら7.25(184R)指板の選択の方が良い気がしますので、今回の再発はマニアな方にはとても良いと思います。
American Vintage IIラインナップ
フェンダーのサイトでAmerican Vintage IIのラインナップを見てみると、ストラトキャスター、テレキャスターに加え、ジャズマスター/66 Jazzmasterがあるようです(ベースを除く)。
年代別に分類すると。
✅50年代:
51 Telecaster
57 Stratocaster
✅60年代:
61 Stratocaster
63 Telecaster
66 Jazzmaster
✅70年代:
72 Telecaster Thinline
73 Stratocaster
75 Telecaster Deluxe
77 Telecaster Custom
まとめ:ストラトキャスターはリアにもトーンが効く仕様です
価格は最近の円安の影響もあってか?やや高めの印象ですが、American Vintageが廃盤になって以降、American Originalという選択肢しかなかったのでありがたいですよね。
Fender American Vintage II ’61 Strat & ’51 Tele Demo:
ネックの塗料は間違いなくニトロセルロースラッカー、ボディーの塗料は問い合わせ中とだと言っています。
それとこの動画を見ていて気づいたのですが、リアピックアップ選択時にもトーンを効かせている点(3:40~)。
あらためてAmerican Vintage IIストラトキャスターのスペックを確認してみると、セレクターは5WAYで、コントロールは上からマスターボリューム、フロント・センタートーン、リアトーンになっていました。
※ストラトキャスターのオリジナル仕様はセレクターは3WAY、マスターボリューム、フロントトーン、センタートーンでリアにトーンは噛んでいません。
この仕様は大歓迎ですね。
もちろん気に入らなければ元にも戻せますし、動画中程でカスタムショップ製ストラトキャスターと弾き比べていますが、遜色ない音です(若干の違いは塗装の厚みによるものと言う感じで弾き込めばさらに良くなると思う)。
テレキャスターのほうも、オリジナルの51年仕様の(ハイカットの)特殊サーキットではなく、一般的なサーキットになっています。
ストラトキャスター、テレキャスターどちらも良い音ですね、American Vintage IIシリーズには注目です😍
American Originalはどうなるのだろう?選択肢として残しておいてほしいですが。
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