ストラトを弾きやすく、さらに音を良くするパワーアップ・パーツまとめ
シンプルで素晴らしいストラトキャスターの調整方法と音を良くするためのパワーアップパーツを紹介。
調整次第で良くも悪くもなるのがストラトキャスター
ギブソンのギターは楽器として完成されているのであまりいじる箇所はないのですが、ストラトキャスターなどフェンダーのギターは楽器というよりは工業製品に近い造りなので、ユーザーがしっかり調整してあげないととても弾きにくく、また音も良くなりません。
弦高調整を例に取ると、ギブソン系のギターは2つのスクリューで行いますが、ストラトは弦ごとに6つのサドルで高さ調整を行います。
指板のアールに合わせてより緻密に調整できるともいえますが、ここが適当だと非常に弾きにくいギターの完成です!
ストラトは改造にもってこいのギター
弾きやすさ/プレイアビリティだでけでなく、調整/改造次第では音も劇的に変えることが出来るのがストラトキャスターです。
例えばシンクロナイズドトレモロをボディーにベタ付けにするか、フローティングさせるかでも音は全く違いますし、裏のバネの本数、掛け方でも音が変わります。
また、ネックとボディーをジョイントしている4本のネジの締め付け方次第で低音が出るようになったり、スカスカな音になったりしますし、シンクロナイズドトレモロのトレモロ・ブロックをダイキャストからスチールに交換というチューンもストラトの改造の定番です。
レスポールは、値段=音の良さ みたいなところがありますが、ストラトキャスターというギターは調整次第で大化けするのでとても面白いギターなんですね。
このページでは誰でも比較的簡単に出来るストラトキャスターの調整方法と改造の方法を紹介したいと思います。
※以下で紹介するパーツ類に関するコメントは個人的主観に基づくものです。また以下の製品を取り付ける事により大切なギターに重大なダメージを与えてしまう場合がありますので必ず自己責任で行って下さい。
ストラトを良くするための調整と改造一覧
トレモロブロックの交換
まずはストラトキャスターの改造には定番のシンクロナイズドトレモロから。
シンクロナイズドトレモロの下に付いているトレモロ・ブロック/イナーシャブロックの材質にこだわってみましょう。
50~60sのヴィンテージのストラトキャスターのブロックは鉄製なので、同じ鉄製のものに交換することでハリのある音に変化させることが出来ます。
お手持ちのストラトキャスターのブロックに磁石が付けばそれは鉄製ですが、メーカーによっても音は違いますので交換してみても面白いと思います。
ブリッジ交換
昔はAll Partsなどからお手頃価格のトレモロブロックが発売されていましたが、近年はカラハムなど高価なブロックのみになってしまいましたので簡単には交換できなくなってしまいました。
それでも交換してみたいという方は、鉄ブロック仕様のトレモロユニットに一式交換という方法もあります。
弦と弦の間のピッチも、USAサイズの11.2mmや10.8mm、10.5mmなど色々あり、音だけでなく弾き心地も様々なので、試してみると面白いです。
トレモロスプリング交換
トレモロスプリングがストラトキャスターのトーンに影響を及ぼすことはあまり語られていないように思います。
通常のスプリングと交換、または混ぜて使うことで好みのサウンドに調整出来ます。
交換用パーツとしてはESPのTREMOLO TONE SPRINGSや、Raw VintageのRVTS-1が有名で、交換することで音が艷やかになったり、ハリが出たりします。
コンデンサー/キャパシター交換
コンデンサー/キャパシターは、ギターのトーンに関わる重要なパーツです。
ギターのトーン・コントロールは全開の10にしても、コンデンサー/キャパシターを完全にバイパスできないため、ここを質の高いコンデンサーに換えてあげるとトーンを特に絞らなくても音に艶が出たり、音が太くなったりします。
歪ませてしまうと気づきにくいのでローゲインなギタリストにおすすめのチューンです。
安いコンデンサーの載ったギターだとトーンを絞っても全く良い音が出ないのですが、例えばストラトキャスターに良質なコンデンサーを搭載しトーンを絞ると、まるでハムバッキング・ピックアップのギターを弾いているかのような音楽的に使えるトーンに変化します。
こちらは普段歪んだ音で弾いているギタリストでもはっきりと分かると思います。
※良質なコンデンサーに交換し、ストラトキャスターのリアにもトーンが効くようにマスタートーン仕様にする改造もおすすめです。
コンデンサーの選び方
一般的に0.047uFはストラトキャスターなどのシングル用、0.022uFはハムバッキング・ピックアップ用で、基本同じものに交換しますが、ハムバッキング用と言われる0.022uFコンデンサーはこもりが少なく中域の出方が素晴らしいのでシングルコイルに使用しても面白いと思います。
ボリュームポット/トーンポット交換
良いポットの条件は、ギターのボリュームを絞ったときも使える音色をキープ出来ること。
CTS製のポットは国産のポットに比べ音痩せせずに、音楽的な効果を発揮してくれます。
良いポットは音が太いので、昔のギタリストのように、ボリューム10で歪んだサウンド、ボリューム7~9で歪みのやや減ったクランチサウンド、5~6でクリーンなサウンドと、手元で歪みと音量をコントロールが出来るようになります。
私は、ストラトキャスターの見た目はそのままに、フロントPUの音をリアまたはセンターPUにブレンド出来る魔法のサーキット、ターボ・ブレンダーが好きです。
サドル交換
弦が乗るサドルはとても重要です。
人気なのは、Raw Vintage Pure Steel Saddles。
他にもチタン製のサドル等が人気です。
ロックペグに交換
弦の張り方に問題ありませんか?ポストに弦を巻きすぎてしまうとアームダウンしたときなどに弦がたわみ、チューニングが狂ってしまいます。
まずは弦の張り方をチェックしましょう。
それでも狂う場合、ロック式ペグを使うのがおすすめです。
特にGotoh(ゴトー)から発売のマグナムロックは良いと思います。
なかでもペグマスト/ポストの高さを調整できる、H.A.P.M(ハイトアジャスタブルポスト)仕様のマグナムロックはチューニングの狂いの原因にもなるストリングガイドを外すことも可能になるのでおすすめ。
色々なパーツが手軽にはいるのもストラトキャスターの魅力です。
お気に入りのストラトキャスターを調整、改造してパワーアップさせてみましょう。
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