リアルPAF対決!~DiMarzio PAF 59 vs Seymour Duncan Seth Lover model

[DiMarzio PAF 59]1959年製PAFを再現したPUがディマジオから

2017年9月28日

1959年製PAFを再現したピックアップがディマジオから発売。同じくリアルなPAFというとセイモア・ダンカンからも発売されていますがちょっと比較してみましょう。

PAFのマグネットはアルニコ5(V)か、アルニコ2(II)か。ディマジオとダンカン買うならどっち?

[DiMarzio PAF 59]1959年製PAFを再現したPUがディマジオからSeymour Duncan Seth Lover model ( SH-55 )


DiMarzio PAF 59( DP274 / DP275 )

1959年製PAFを再現したピックアップがディマジオから発売されました。

[DiMarzio PAF 59]1959年製PAFを再現したPUがディマジオから

PAFとは1950年代にGibson社が開発したハムバッキング・ピックアップのことです。PAFの由来は「Patent Applied For(特許出願中)」というピックアップの裏側に貼られたステッカーからそう呼ばれるようになりました。

PAFとは「Patent Applied For(特許出願中)」の略で、この名称は、ピックアップに貼られた特許出願中のステッカーに由来しています。

ハイパワーなピックアップではないですが、どんなジャンルにも合うトーンが人気のピックアップで、PAF 59は、ヴィンテージPAFのサウンドはもちろん、ワイヤーやマグネットの素材、巻き方にもこだわったピックアップです。

PAFを再現したピックアップの値段はピンきりで何を選んだら良いのか迷いますが、こちらはお手頃価格です。ただし、オリジナルPAF同様、ワックス浸透処理はしていないようなのでハウリングにはやや弱いかもしれませんね。

ワックス浸透処理なしのリアルなPAF ピックアップというと、ライバルはセイモア・ダンカンのSeth Lover model ( SH-55 )ですかね。

Seymour Duncan Seth Lover model ( SH-55 )

Seymour Duncan Seth Lover model ( SH-55 )

Seymour Duncan Seth Lover model ( SH-55 )は、ギブソン・オリジナルPAFの開発者であるセス・ラバー氏とセイモア・ダンカンが協力して開発したピックアップで、オリジナルPAF同様、ニッケルシルバーのプレート、プレーンエナメルワイヤーなど、素材にもこだわり含侵処理もあえて施していませんというこだわりのピックアップ。

このSeth Lover model ( SH-55 )は私のSGに載せていますが、レスポールに載せている57Classic以上にClassic Rockなトーンを持ったピックアップです👍

SGに載せているSEYMOUR DUNCAN ( セイモアダンカン ) / SH-55 Seth Lover model

データーは以下の通り。


PAF 59 ( DP274 / DP275 ) / Seth Lover model ( SH-55 )比較

DiMarzio PAF 59 ( DP274 / DP275 ):

[DiMarzio PAF 59]1959年製PAFを再現したPUがディマジオから

PAF 59(DP274)ネック/フロント用:
直流抵抗値:8.2k
マグネット:アルニコ 5

PAF 59(DP275)ブリッジ/リア用:
直流抵抗値:8.5k
マグネット:アルニコ 5

 

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Seymour Duncan Seth Lover model ( SH-55 ):

Seymour Duncan Seth Lover model ( SH-55 )

直流抵抗値:ネック7.20K、ブリッジ8.10k
マグネット:アルニコ 2

 

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ピックアップのパワーの目安である直流抵抗値はディマジオのほうが気持ち高め、マグネットはディマジオはアルニコ5(V)、セイモア・ダンカンの方はアルニコ2(II)となっています。

ちなみにギブソンのPAF系ピックアップである57Classic、BURST BUCKERはアルニコ2(II)を採用しています(Burstbucker Proを除く)。


結局PAFピックアップのマグネットは何が正解なの

アルニコマグネットには、アルニコ2だの5だのありますが、結局のところ何が正解なの?ということで、PAFピックアップについて少し調べてみました。

リットーミュージックから発売のThe Gibsonより~
リットーミュージックから発売のThe Gibsonより~

Seth E.Lover氏インタービュー(p.50)より

要約
PAFピックアップに使われているワイヤーはAGWの#42。ピックアップのマグネットはアルニコ5(V)が正解。しかし当時は入手しずらく、アルニコ2(II)やアルニコ3(III)も使用した。

要約
アルニコ5(V)は磁力が強く磁力が失われにくい。

要約
ボビンの色は黒が標準で、見えない部分なので(入手しづらい時は)白を使ったこともある。ピックアップのメタルカバーの素材はジャーマンシルバーを付けることを前提に設計されている。

などなど、なかなか興味深いインタービューが載っていました。

ということで、PAFのマグネットはオリジナリティーを追求するならアルニコ5(V)、しかし○○のレスポールに載っていたのはアルニコ2(II)やアルニコ3(III)という可能性もあるのでどちらでもOKという感じですかね。


DiMarzio PAF 59 / Seymour Duncan Seth Lover model動画

2つを比較している動画がなかったのが残念ですが、PAFとはこんな感じのピックアップというのが分かっていただけたらと思います。

カバーの有無の違いはありますが、特にDiMarzio PAF 59の動画が気に入りました。ブルースブレイカーズのクラプトンのフレーズを弾いていますが、ピッキングの食いつきとかトーンが古き良きロックなサウンドで素晴らしい👍

✅DiMarzio PAF 59:

✅Seymour Duncan Seth Lovers Pickups (SH-55):

この動画を見た限りでは、DiMarzio PAF 59( DP274 / DP275 )かなり良いですね💯

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