Marshallから1959、JCM800のModifiedシリーズが発売されました。Modifiedシリーズとは、1980年代以降に多くのギタリストが行ってきたマーシャルのカスタマイズ「いわゆる改造マーシャル」を、Marshall自身が公式に再現・発展させたモデルと言えるでしょう。
ラインナップは Marshal 1959,JCM800の2種類で、一体どんなモデファイがされているのでしょうか、詳しく見てみましょう。

Marshall Modifiedシリーズの特徴
今回発売されたMarshall Modifiedシリーズのラインナップは、1959とJCM800の2種類です。

1959 ModifiedやJCM800 Modifiedは、1980年代以降に多くのギタリストが行ってきたマーシャルのカスタマイズ、いわゆる「改造マーシャル」を、Marshall自身が公式に再現・発展させたモデルです。
1980年代には、Plexi(1959)やJCM800を基に、ゲインステージの増設やマスターボリュームの追加搭載、ミッドやローのレスポンス調整などの改造が盛んで、有名なところでは Jose Arredondo(ホセ・アレドンド)や、Lee Jackson(リー・ジャクソン)、ソルダーノアンプの創設者である Mike Soldano(マイク・ソルダーノ)や、フリードマンアンプでおなじみの Dave Friedman(デイブ・フリードマン)らによるモデファイが有名でした。
改造の目的は、当時のハードロックやメタルのハイゲインサウンドのニーズに応えるためで、改造マーシャルの愛用者には、ブラウン・サウンドでおなじみのエドワード・ヴァン・ヘイレンをはじめ、ジェイク・E・リーやジョージ・リンチ、高崎晃氏らがいます。
1959 ModifiedやJCM800 Modifiedとは一体どんなアンプなのでしょう、詳しく見てみましょう。
1959 Modified(100W)

1959 Modifiedは、Marshallの伝説のアンプ 1959モデルを1980年代以降の仕様にモデファイしたモデルです。
ジミ・ヘンドリックスやジミー・ペイジらが愛したPlexiサウンドを忠実に再現しつつ、マスターボリュームやブライトキャップスイッチ、2種類のクリップモードなどの新機能が新たに搭載されています。

1959 Modifiedは、英国ブレッチリー工場で熟練職人の技術によりハンドワイヤードで製作され、伝統の音色と最新のプレイアビリティを両立した、まさに現代ギタリストのための進化型マーシャルです。
※ブランドサイトによると、「伝説の1959HW(ハンドワイヤード)を基にしながら、現代の音楽シーンでも扱いやすい仕様を追加。」と、やや曖昧な表現ですが、以下の動画ではハンドワイヤードと言ってますし、基盤を見てもハンドワイヤードで間違いないのではないかと思います。


コントロールパネルの解説

MASTER VOLUME:
インププット「I」の下にマスターボリュームが増設されており、Volumeコントロールと連動し、時計回り一杯に上げた状態がオリジナル1959と同じサウンドで、下げていくにつれ小さな音量で歪みを得やすくなります。
BRIGHT SWITCH:
BRIGHT SWITCHは、ブライトキャップコンデンサーのON/OFFスイッチです。ONにするとメリハリの効いた音、OFFでウォームなトーンが得られます。
CLIP SWITCH:
ONにすることで、プリアンプの歪みをブーストします。
CLIP TYPE:
CLIP SWITCHがON時の、クリッピングの種類を選択します。
- I: ダイオードクリップ:
ダイオードクリップによる「自然で抜けのいい歪み」が得られます。 - II: トランジスタによる歪み:
トランジスタを使った歪みで、より「コンプレッションの効いた歪み」が得られます。
カスケード接続にも対応:
1959 Modifiedは、チャンネル「I」のインプットが1つありませんが、「II」から「I」へのカスケード接続(チャンネルリンク/たすき掛け/ジャンパー接続とも呼ばれます)はできるようです。

バックパネル:
エフェクトループは未搭載です

Spec;
- 真空管:
2 x ECC83、1 x ECC83(フェーズスプリッター)、4 x EL34 - サイズ・重量:
741×294×210mm、21kg
1959 Modified デモ動画
1959 Modified Official Demonstration | Modified Series | Marshall:
どの程度の音量で鳴らしているのか分かりませんが、紛れもない80年代の改造マーシャルの音です!!
JCM800 Modified 2203 (100W)

JCM800 Modifiedは、Marshallの名機JCM800を現代仕様にアップデートしたモデルです。
オリジナルの力強いロックトーンを忠実に再現しつつ、ゲインブースト、ミッドブースト、タイトスイッチなどの新機能を搭載し、豊かな歪みから引き締まったシャープなサウンドまで幅広くカバーすべくカスタマイズされています。

JCM800 Modifiedは、英国ブレッチリー工場で熟練職人の手によって製作され、伝統のサウンドと最新のプレイアビリティを融合。クラシックロックからモダンメタルまで対応する、進化型JCM800です。
コントロールパネルの解説

TIGHT SWITCH:
低域を引き締め、タイトで抜けの良いサウンドが得られます。
OD SWITCH:
クリッピングを追加し、より高いゲインステージに引き上げます。
- センター:クリッピングオフ。
- 「I」:信号がクリッピングし、ゲインが増します。
- 「II」:「I」よりもさらに強い歪が得られます。
MID-SHIFT:
ミッドブースト回路がONになります。
バックパネル:
エフェクトループが搭載されています。

※JCM800は、ハンドワイヤードではありません。
Spec;
- 真空管:
2 x ECC83、1 x ECC83(フェーズスプリッター)、4 x EL34 - サイズ・重量:
741×294×210mm、21kg
JCM800 Modified デモ動画
JCM800 2203 Modified Official Demonstration | Modified Series | Marshall:
多くのギタリストはJCM800に、BOSS SD-1などのペダルを使いゲインブーストしていましたが、このModifiedシリーズにはそれらの回路が組み込まれています。80年代以降のHR/HMサウンドならこれですね!
まとめ:Marshall Modifiedシリーズはこんな人におすすめ
Marshall Modifiedシリーズは、クラシックなマーシャルアンプをより歪みやすく改造したモデルで、ヴァン・ヘイレンをはじめとする80年代以降のハードロックやヘヴィメタルサウンドが好きな方に特におすすめです。
90年代以降のモダンでメタリックなサウンドとは一味違い、MXR Distortion+やBOSS SD-1、DS-1などのペダルでブーストしたような当時のサウンドがアンプ1つで蘇ります。
特に1959 Modifiedには、マスターボリュームが新たに増設されているので、小音量でも歪みが得やすいのは嬉しいポイントです。
オリジナルのJCM800は、1959をゲインアップしてよりロック色が濃くなったアンプですが、このシリーズではさらにモディファイされておりますので。
- よりクラシックでウォームなロックサウンドが好みなら「1959 Modified」
- さらに攻撃的でハイゲインなサウンドが欲しいなら「JCM800 Modified」
という選び方ができます。
私個人的にはJCM800世代ですが、最近はよりクリーンな音が好みなので1959 Modifiedを推したいですね。マーシャルのクリーンは意外と美しいのです!
とはいえ価格はめっちゃ高いので、簡単には買える値段ではありませんが、(いつも言いますが)アンプは一生物で、メンテナンスしながらずっと使えるものですので、少々奮発してても良いものを買うのはありだと思います。
Marshall Modifiedシリーズはこちらから
1959 Modified

JCM800 Modified 2203

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