エフェクターの種類とつなぎ方の基本

2018年4月18日オーバードライブ,ディストーション,バッファー,ファズ,ブースター特集

オーバードライブやディストーションなどの歪みエフェクターから、コーラス、ディレイまで、エフェクターの種類とエフェクターの接続方法の基本を初心者にもわかりやすく解説しています。

エフェクターの種類とつなぎ方


✅エフェクターとは

エフェクターとはギターやベースに繋ぎエフェクト(効果を)与えるものです。 他に、エフェクツ・ペダル、またはストンプ・ボックスなどと呼ばれることもあります。

 


✅エフェクターの種類

エフェクターの種類は様々で、大きき分けると、

ダイナミクス/フィルター系歪み系モジュレーション系空間系と、それらを総合したマルチエフェクター、有名アンプの音を再現するアンプシミュレーターなどがあります。

詳しく説明しますと

ダイナミクス/フィルター系

コンプレッサー/リミッターイコライザーワウなど音の基本を調整するエフェクターです。

 

歪み系

オーバードライブやディストーション、ファズなど音を歪ませるエフェクターです。

 

モジュレーション系

コーラスフェイザーフランジャートレモロなど音に広がりを与えたり、揺らしたり特殊な効果を付加するエフェクターです。

 

空間系

ディレイリバーブピッチシフターなど、音に山びこのような効果を与えたり、残響を加えたりするエフェクターです。

 

 


✅各エフェクターの説明

コンプレッサー/ Compressor

コンプレッサー
信号を圧縮し、音量のバラつきを抑え、サステインを増加させます。

クリーンサウンドにかけてコードカッティングや、ベースギターにかけるのも定番です。コーラスペダルとの組み合わせもカッコいいですよ。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Compressor guitar (動画)

代表的なペダル;
MXR Dyna Comp
BOSS CS-3

コンプレッサーおすすめ


イコライザー / Equalizer

イコライザー
特定の周波数帯域を強調、または減衰させるエフェクター。

3.2kHzを持ち上げると音に艶が、800Hz辺りを持ち上げればギターソロに最適な音域がブーストされます。もちろん全体のレベルを上げればフルレンジブースターとしても使えます。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Equalizer guitar (動画)

代表的なペダル;
BOSS GE-7
MXR 10 BAND GRAPHIC EQ

イコライザーおすすめ


ワウ/オートワウ / Wah

ワウペダル
ペダルを上下に踏むことでトーンを(ワウワウ)と変化させるワウペダルは、ジミ・ヘンドリックスをはじめ60年代からの定番エフェクターです。

マイケル・シェンカーのようにイコライザーとして使用してもよいでしょう。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Wah guitar (動画)

代表的なペダル;
VOX V847-A
JIM DUNLOP GCB-95

ワウ-オートワウおすすめ


ファズ / Fuzz

ファズ
歪みの中で一番古いファズ。激しく歪み60年代中盤に登場。ジミ・ヘンドリックスのパープル・ヘイズや、ローリング・ストーンズのサティスファクションのイントロの音がそれ。

ブリブリと古臭い歪みも、ギターのボリュームを絞ることで艶やかなクリーン~クランチ/オーバードライブ・サウンドも得られるというなかなか奥の深いエフェクターです(モデリングを除く)。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Fuzz guitar (動画)

代表的なペダル;
Jim Dunlop FUZZ FACE
ELECTRO-HARMONIX BIG MUFF

ファズおすすめ


ディストーション / Distortion

ディストーション
70年代中盤に登場したディストーション。無理矢理歪ませたFUZZよりもアンプの歪みに近い音が出ます。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Distortion guitar (動画)

代表的なペダル;
MXR DISTORTION+
PROCO RAT

ディストーションおすすめ


オーバードライブ / Overdrive

オーバードライブ
70年代後半に登場したオーバードライブ。歪みは弱めですが、歪みの質はまさに真空管アンプをドライブしたときに得られるナチュラルな歪みが特徴。

アンプの歪みを活かすために(ゲインを抑えてレベルを上げる)ブースターとしての使用も定番です。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Overdrive guitar (動画)

代表的なペダル;
BOSS SD-1
IBANEZ TS808、TS9

オーバードライブおすすめ


コーラス / Chorus

コーラス
音に広がりを与えるエフェクター。ステレオで出力するとさらに効果倍増。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Chorus guitar (動画)

代表的なペダル;
ELECTRO-HARMONIX SMALL CLONE
MAXON CS550

コーラス おすすめ


フェイザー / Phaser

フェイザー
原音と位相を変えた音をミックスしロータリースピーカーのようなウネウネしたサウンドで、70年代によく使われたペダルです。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Phaser guitar (動画)

代表的なペダル;
MXR Phase 90

フェイザーおすすめ 


フランジャー / Flanger

フランジャー
フェイザーに似ていますが、掛かりはこちらの方がエグイ。ジェット機の音のようなサウンドが得られます。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Flanger guitar (動画)

代表的なペダル;
MXR M-117
ELECTRO-HARMONIX DELUXE ELECTRIC MISTRESS

フランジャーおすすめ


トレモロ/ ビブラート / Tremolo

トレモロ
テンポに合わせて音量を上下するエフェクター(ビブラートは音を揺らします)。

60~70年代によく使われました。ジミ・ヘンドリックスの使用で有名なユニバイブは軽いコーラス効果も得られます。

近年はスイッチをリズムに合わせて踏むだけで瞬時にテンポを変更できるタップテンポ機能を搭載したモデルも多くなっています。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Tremolo guitar (動画)

代表的なペダル;
ROGER MAYER Voodoo-Vibe
FULLTONE Deja Vibe

トレモロおすすめ


ディレイ / Delay

ディレイ
原音に遅れた音を混ぜ、山びこのような効果を与えるエフェクターです。

原音に忠実なデジタルディレイと柔らかで自然な減衰が特徴のアナログディレイ(テープエコー)があります。こちらもステレオで出力すると効果的です。

こちらもスイッチをリズムに合わせて踏むだけで瞬時にテンポを変更できるタップテンポ機能を搭載したモデルも多くなっています。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Delay guitar (動画)

代表的なペダル;
JIM DUNLOP EP103 Echoplex Delay
BOSS DD-7

ディレイおすすめ


リバーブ / Reverb

リバーブ
原音に残響音を加え、ホールで演奏しているかのような効果を与えるエフェクター。

ギタリストにはフェンダーアンプでおなじみのスプリングリバーブが人気です。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Reverb guitar (動画)

代表的なペダル;
BOSS RV-6

リバーブおすすめ


マルチエフェクター / Multi Effects

マルチエフェクター
多くのエフェクターが入った便利なペダル。操作がやや複雑ですが、これ一台でどんな音も出せるので人気です。

コンパクトエフェクターのような直感的な操作が出来る機種も人気です。

[動画]

Youtube 動画 YouTube | Multi Effects guitar (動画)

代表的なペダル;
TC ELECTRONIC NOVA SYSTEM

マルチエフェクター おすすめ

 


✅エフェクターのつなぎ方

エフェクターのつなぎ方に決まりはありませんが、以下のように繋ぐのが基本です

ギター

ダイナミクス/フィルター系(コンプ、ワウ、EQなど)

歪み系(オーバードライブ、ディストーションなど)

モジュレーション系(コーラス、フランジャーなど)

空間系(ディレイ、リバーブなど)

アンプ


✅エフェクトループ (センド/リターン)とは

マルチエフェクター

一部のギターアンプなどにはエフェクトループという回路が装備されています。

エフェクトループとは何か??

その前に、ギターからアンプまでの信号の流れを少し勉強してみましょう。

ギターの信号はまずトーンや歪みなどの音質を作るプリアンプを通り、パワーアンプで音を増幅してからスピーカーへ行きます。

エレキギター(レスポール) ▶ エフェクター ▶  ギターアンプ(ツインリバーブ)

エフェクターは通常、ギターとアンプの間につなぐ訳ですが、アンプで歪みを作る人の場合、アンプの前にディレイやリバーブなどの空間系エフェクターをつないでしまうと原音とディレイ音(残響音)の両方がアンプの歪みによって濁ってしまいます

エフェクトループとは、アンプのプリアンプの最終段(歪んだ後)の信号を取り出せるようにした回路のことで、ここにディレイやリバーブなどの空間系エフェクターをつなぐことで、効果を最大限に活かすことができるようになります。

*厳密に言うとチューブアンプはボリュームを上げることでパワーアンプでも歪みます。

エフェクトループ画像1アンプのエフェクトループ
*アンプに搭載されたエフェクトループ:send=Preamp Out、Return=Power Amp In

エフェクト・ループ端子のないアンプの場合でも、スピーカーの前に立てたマイクで拾った音やラインで送った音に空間系エフェクターをかけることが出来るので必須というわけではありませんが、エフェクトループがあると非常に便利です。

*エフェクトループに接続できるエフェクターは主にラックタイプ(ローインピーダンスに対応したもの)になりますが、使用するアンプによっては使用可能なものもありますので詳しくはアンプやエフェクターのマニュアルを参照して下さい。

 

4ケーブルメソッド接続

では、歪みと空間系エフェクターが一体になったマルチエフェクターの場合の接続はどうなるのでしょう?
近年のマルチエフェクターにはギターアンプ同様にエフェクトループを搭載したものも多く、マルチエフェクターの回路の途中でディレイなどの信号を抜き出すことが可能になっています。
マルチエフェクターのエフェクトループ
4ケーブルメソッド接続の方法は、ギターをマルチエフェクターのインプットに、マルチエフェクターのセンドからギターアンプのインプットへ、ギターアンプのセンドからマルチエフェクターのリターンへ、マルチエフェクターのアウトプットをギターアンプのリターンへ接続します。
アンプのエフェクトループ
4ケーブルメソッド接続例
このように接続することで、歪みエフェクターはアンプの前に、空間系エフェクターはプリアンプの後ろ(パワーアンプの前)へ接続されることになるので最も理想的な接続方法になります。
このような接続をしたい方は、アンプ側とマルチエフェクター側にエフェクトループが必要になります。

✅トゥルーバイパスとループ・セレクター

トゥルーバイパスとは エフェクトオフ時の音痩せを防ぐ為のスイッチのこと。

特に電子スイッチを使用したエフェクターや旧式のワウ・ペダルなどは音の痩せ方が明らかです。

*電子スイッチ採用のエフェクターには通常、音の劣化を防ぐバッファーが入っていますが、質が良くないとかえって劣化してしまいます。

繋いでいるエフェクターをかけっぱなしの方はそのままでも問題ありませんが、音の劣化が気になる方は、トゥルーバイパス式のエフェクターを購入の基準にしてみると良いでしょう。

 


ループセレクター

お気に入りのエフェクターがトゥルーバイパスでない場合、トゥルーバイパスに改造するという方法もありますが、現実的ではありません。そこでループ・セレクターの登場です。

ループ・セレクターとは、配下に繋いだエフェクターそのものをバイパスするので、劣化とは無縁で、ほぼアンプ直と同じ音質になります(その場合はシールドケーブルにもこだわりましょう)。

エフェクターを沢山繋ぐ人やアンプ直の音質にこだわりたい人にオススメです。

ループセレクター画像

 

ワンアクションで使うエフェクターを選択したいときは、プログラマブルスイッチャーがオススメ

ループセレクター/プログラマブルスイッチャー一覧

 


✅バッファーについて

バッファー

EMGなど搭載の一部のギターを除いて、通常のエレキギターはハイインピーダンスという信号です。

ハイインピーダンスという信号は、ノイズに弱く、また長いケーブルを使用したときやエフェクターを沢山接続したときに音質の劣化が起こりやすいと言われています。

そこでバッファーの登場です。バッファーとは、ハイインピーダンスの信号をローインピーダンスに変換することで、ノイズの軽減や音の劣化を防ぐことが出来ます。

また、バッファーの多くはブースト機能を装備しているものも多く、音を補正するだけでなく、太く大きくすることも可能になります。

エフェクターを沢山繋ぐ人には、地味ながらとても大切なペダルです

バッファーを探す