BOSS WAZA Tube Amp Expander Coreが発売!特徴とWAZA Tube Amp Expanderとの違いをチェック!

BOSSからアッテネーター、ロードボックスの複合機「WAZA Tube Amp Expander Core」が発売されます。従来モデルのWAZA Tube Amp Expanderとはどこが違うのでしょうか。
WAZA Tube Amp Expander Coreとは
WAZA Tube Amp Expander Coreとは、BOSSから発売のチューブアンプ用ロードボックス(アッテネーター、リアクティブロード、CABシミュレーション、マイキングシミュレーション)です。
なんじゃそれ?という方、こちらの動画が参考になりますよ。
【一家に一台】BOSS TUBE AMP EXPANDER:
簡単に言うと、チューブアンプは音量を上げることで本来のサウンドが引き出されますが、自宅など大きな音が出せない環境ではその魅力は半減してしまいます。そこでこのような機器が必要になるのです。
アッテネーター
アッテネーターとは、チューブアンプのボリュームを上げたときのサウンドはそのままに、スピーカーから出力される音量を絞るための機器です。例えば爆音で知られる100Wのマーシャル1959のサウンドの極上の歪みを得るにはボリュームを上げる必要がありますが、自宅はもちろん、スタジオ等でもなかなか困難です。そこでアッテネーターを間にいれることで、パワー管の歪みはそのままにスピーカーから出る音量を下げ、そのサウンドを疑似体験することが出来るのです。
リアクティブロード
リアクティブロードは、音量を絞るだけのアッテネーターとは異なり、スピーカーのインピーダンス変化などの特性を再現します。これにより、アンプの音色や特性を忠実に保ちながら、小音量でもよりリアルで自然な音を得ることができる機器です。
CABシミュレーション・マイキングシミュレーション
CABシミュレーションやマイキングシミュレーションは、チューブアンプのサウンドをラインに変換した際に、ギターアンプのキャビネットの特性や、使用するマイクの特性を再現するための機器で、近年のレコーディングでは定番の機能です。
WAZA Tube Amp Expander Coreは、アッテネーターやリアクティブロード、CABシミュレーション、マイキングシミュレーションなど複合的な機能をもったロードボックスということになります(もちろんIRにも対応しています)。
※IRとは、「インパルスレスポンス(Impulse Response)」の略で、スピーカーキャビネットやマイクなどの音響特性をデジタルで再現する技術です。
WAZA Tube Amp Expander Core以前にも、BOSSからWAZA Tube Amp Expanderというものが発売されており、今回発売されるWAZA Tube Amp Expander Coreとは何が違うのでしょうか。
WAZA Tube Amp Expanderとの違い
サイズ
- WAZA Tube Amp Expander
幅 (W)380 mm奥行き (D)296 mm高さ (H)110 mm質量6.8kg - WAZA Tube Amp Expander Core
幅 (W)200 mm奥行き (D)202 mm高さ (H)99 mm質量2.2kg
スピーカーアウト
- WAZA Tube Amp Expander:2系統
- WAZA Tube Amp Expander Core:1系統
WAZA Tube Amp Expander背面にはパラレル・スピーカー出力を搭載し、最大2つのキャビネットを接続することができます。WAZA Tube Amp Expander Coreは1系統です(ラインアウトはどちらもLRに対応)。
アンプ側インピーダンス
- WAZA Tube Amp Expander:4,8,16Ω
- WAZA Tube Amp Expander Core:8Ω
機器の背面及びメーカーサイトのスペック表を確認したところ、WAZA Tube Amp Expander Coreのアンプ側のインピーダンスは8Ω固定のようですので、8Ω以外のアンプをお持ちの方はご購入前にメーカーやショップに確認したほうが良いと思います(スピーカーは4~16Ωに対応しています)。
パワーアンプ
- WAZA Tube Amp Expander:100W
- WAZA Tube Amp Expander Core:30W
※WAZA Tube Amp Expanderのパワーアンプを使用すれば、5Wや10Wの低出力のチューブアンプの音色を活かしながら、ライブ用途として音量を持ち上げることも可能です。
フットスイッチ
- WAZA Tube Amp Expander:対応
- WAZA Tube Amp Expander Core:未対応
※フットスイッチによりWAZA Tube Amp Expander内蔵のエフェクターのON/OFFなど様々なコントロールを足元で行うことができます。
MIX ASSIST・AIR FEEL
- WAZA Tube Amp Expander:未搭載
- WAZA Tube Amp Expander Core:搭載
「MIX ASSIST」「AIR FEEL」とは、ラインまたはUSB出力を用いてプロ・クオリティのレコーディングを実現する機能です。
MIX ASSISTは、第一線で活躍するレコーディング・エンジニアやギタリストとのサウンドテストを経て開発された機能で、ミキシング、マスタリングのしやすいサウンドを出力することができる機能です。理想とするミックスに合わせて3つのタイプから選択することができます。
AIR FEELは、独自の立体音響技術で、アンプを目の前にして弾いているような、リアルで立体的なサウンドを実現する機能です。マイキングでは難しい低域の迫力や空気感を調節できます。専用アプリでは、低音の響きに影響するカーペットの有無を再現した2つのタイプを切り替えることもできます。
まとめ
WAZA Tube Amp Expander Coreは、小さく高機能なチューブアンプ用ロードボックスです。
WAZA Tube Amp Expanderと比較すると、WAZA Tube Amp Expander Coreは、フットスイッチに未対応なので内蔵エフェクト等のリアルタイムでの切り替えはできませんので、あえて無理やり分類するなら(「MIX ASSIST」「AIR FEEL」なども新たに搭載されていますし)Coreは、ライブではなく、より自宅やレコーディングに特化したロードボックスということになるでしょうか。
私もチューブアンプは大好きで、自宅ではアッテネーターを使用していますが、このような複合的な機能を持った機器があると、さらに楽しめますね。
WAZA Tube Amp Expanderがあれば、お気に入りのチューブアンプを自宅で鳴らしたり(もちろんヘッドホンにも対応しています)、デスクトップレコーディングで使用したりといったことが簡単にできるようになりますのでおすすめです。
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YouTube – BOSS WAZA Tube Amp Expander (動画)
WAZA Tube Amp Expander(メーカーサイト)
WAZA Tube Amp Expander Core(メーカーサイト)
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