フェンダーアンプは歪まないというのは本当なのか?

2019年2月24日中型チューブアンプ,大型チューブアンプ,小型チューブアンプ

フェンダーアンプはクリーンが得意で歪まないというイメージがありますが本当なのでしょうか。

Fender Deluxe Reverbのノーマルチャンネル


フェンダーアンプは歪まない?

よくフェンダーアンプは歪まないなどと言われますが本当なのでしょうか。

実際はそんなことはないのですが、”フェンダーのアンプ=歪まない”というのはおそらく、スタジオ等に常設してある事が多いツインリバーブのイメージからそう思われてるのかな?と思っています。

FENDER 65 TWIN REVERB

ツインリバーブは歪まないのではなく、歪まないようにしたアンプなのです。

というのも、チューブアンプというのはボリュームを上げるとナチュラルな歪みが少しずつ乗ってくるので、小さな出力のアンプですとすぐに歪みはじめてきます。

フェンダーのラインナップで言うと、出力の5w程度のチャンプや、出力15w程度のプリンストンなどは比較的早く歪み始めます。

FENDER 57 Custom Champ

FENDER 65 PRINCETON REVERB

といってもチューブアンプは同じ出力のトランジスタアンプと比べても倍程度の大きさなので、実際にはかなりの爆音で、5wのチャンプといえども自宅ではまず歪みません、あくまでもスタジオレベルでの話です。

そこでフェンダーなどのアンプメーカーは出力を大きくし、歪まないアンプを開発しますが、その最たるものが、フェンダーのツインリバーブ(80w)なので、フェンダーアンプは歪まないというのはある意味で正解とも言えます。

 

マスターボリューム付きのアンプの登場

これらのアンプは1950年代から1960年代に開発されたアンプで、1970年代になるとマスターボリュームが搭載されたアンプが発売され一般的になります。

マスターボリュームとは通常のVolume(ボリューム)以外に、Master(マスター)やGain(ゲイン)、Drive(ドライブ)などと呼ばれるツマミが搭載されたアンプで、ギターの入力レベルを(アンプのトーンを調整するプリアンプ部分で)上げてあげることで小さな音量でも歪みを得やすくしたアンプです。

 

以下はフェンダーのデラックスリバーブ(上)と、フェンダーのスーパーソニック(下)というアンプのコントロールパネルですが、デラックスリバーブにはない、Gainというツマミがあるのが確認できると思います。

FENDER 65 DELUXE REVERBのコントロール

FENDER Super-Sonic 22のコントロール

*これらのアンプは2チャンネル仕様で、デラックスリバーブはノーマルチャンネルとリバーブ/トレモロのチャンネル、スーパーソニックはクリーンチャンネルと歪みが得られるドライブチャンネルという2つのチャンネルを持っています。

 


[動画] マスターボリュームのないアンプのボリュームを上げるとどうなるのか?

それではゲインのないアンプは歪まないのかと言うと、先程も言いましたようにボリュームを上げると徐々に歪みが乗ってきますので、一体どんな感じで歪んでいくのかという動画がありましたので紹介します。

アンプはフェンダーの代表機種である、デラックスリバーブのノーマルチャンネルです。

Fender Deluxe Reverbのノーマルチャンネル

マスターボリュームは付いていませんので、ボリュームを上げることでパワー管の歪みが乗ってきます。

Fender Deluxe Reverb Cranked to 10!!:

Vol4以下のクリーンなトーン(と言っても少し歪みが乗ってる感じ)も良いし、歪みが徐々に乗り始めるVol6~8のトーンも良いし、ボリューム10のブーミーな音も捨てがたいですね。

チューブアンプはボリュームをあげることで、このアンプのように歪みが乗っかってきてしまうので、クリーンな音が好きな人は出力の大きな、例えばフェンダーのツインリバーブ(80w)のようなアンプを使えば良いし、比較的小さな音でも歪ませて使いたいという方は、マスターボリューム付きのアンプを選ぶか、このデラックスリバーブ(22w)や少し小さなプリンストンリバーブ(15w)などを使えば良いということになります。

 

また、出力の大きなアンプを小さな音でも歪ませたいという方はアッテネーターというものが売っていますので、それをアンプとスピーカーの間に入れることで、歪んだ音はそのままに、音量だけを小さくすることが出来ます。 

歪んだ音はそのままに、音量だけを小さくすることが出来るアッテネーター

*アッテネーターの接続にはスピーカーアウト端子が搭載されている必要があります。

Zinkyアンプのスピーカー出力/インピーダンス切り替えスイッチ

 

また、最近のアンプには出力切り替えスイッチが付いたアンプも多く発売されていますので、例えばライブでは30w、スタジオ練習では15w、自宅では1wなどといったように用途に応じた使い方のできるアンプもあって非常に便利です。

アンプの出力切り替えSW

もちろんマスターボリューム付きのアンプが便利なのは言うまでもありません。

トランジスタアンプ(デジタルアンプ)も最近は真空管アンプの音色を再現したアンプモデリング機能など付いていて便利ですが、それでも音が固くて弾いていて気持ちよくないので私はあまり好きではありません。

 

歪まないイメージのフェンダーアンプも、近年ではマスターボリューム搭載の様々なアンプが発売されていますので詳しくは。

関連リンク
FENDERアンプ一覧 

現行チューブアンプを出力別に紹介: