そのサウンドはヴィンテージUS管に匹敵?RUBY 12AX7AC5レビュー
オーディオアンプに最適な真空管がギターアンプに最適とは言えませんよね。
音の硬かったCornell-Romany Plus(10w)のプリ管をRUBY 12AX7AC5に替えてみたら音が柔らかくなって弾きやすくなりました。
12AX7の交換で音質調整
自宅で弾くのは専らGRECOの5wのチューブアンプ GVA Custom なのですが、思い出したようにCornell-Romany Plus(10w)を弾いてみると、音が硬くて耳障りな高域が目立ちます、、、、。
なんかダメだなぁ~とか思ったのですが、そっか、真空管交換するのを忘れてました😅
これは音のテスト用にMullardの12AX7を初段に入れていたんだっけ。
※初段とは入力された信号をはじめに処理する真空管(12AX7)で、インプットジャックに最も近い場所に位置しているのでこう呼ばれます。音に不満ならまずはここを替えるのが定石。
Mullard 12AX7は悪いプリ管ではないのですが、クリーンが綺麗すぎるんですよね。
綺麗に音を再生するオーディオ機器なんかには良いのかもしれませんが、ギターアンプ的に言うと、どクリーンよりは少し歪みが乗ってたほうが音が柔らかくなって良い音だったりします。
あとはどのくらいの音量で弾くかですよね。
チューブアンプは小さな音ではクリーンでもボリュームを上げると徐々に歪みが乗ってきますから普段弾く音量に合わせてチューブをチョイスする必要があります。
スティーヴィー・レイ・ヴォーンなんかは、12AX7の中でもゲインの低いものを好んで使っていたらしいです。
この膨大な真空管コレクションの中(ほとんどが現行ですけど(^^ゞ)から私がチョイスしたのがRUBY 12AX7AC5
RUBY 12AX7AC5は中国製の真空管ですが、Mullard 12AX7と比較して耳障りな高域が柔らかくなってとても心地よい音がします。
もちろん、アンプとの相性や、弾く音量にもよると思いますが、家弾きには最高の真空管ですね(デカイ音だと歪みすぎたりするのかな??今度試してみます)。
チューブアンプは買ったらそれで終わりではなく、チューブの交換などでも音質の変化を色々と楽しめるので面白いです(^^)。
メンテナンス費用は若干かかりますけどね。
真空管交換のススメ
プリ管(12AX7 プリアンプ用真空管)は誰でも交換できますし、音質変化が分かりやすいのでおすすめです。
まずは初段から始めてみてはいかがでしょう?
※プリ管より大きなサイズのパワー管(パワーアンプ用真空管6V6、6L6、EL84、EL34など)は、パワー管が1本のアンプや自己バイアス(カソードバイアス)機能を持ったアンプ以外はバイアス調整が必要になるので個人での交換はおすすめしません。
※作業は必ずアンプの電源を切ってから行って下さい。また感電の危険もありますので絶縁の手袋を装着しての作業が安全です。
それはそうと、使用頻度の高いGRECO GVA Customには何を入れていたかな??と改めてチェックしてみると、80年代のFender ChampIIに搭載されていた古いGE社製の12AX7が載っていました。
GEなどヴィンテージ?オールド?な真空管は、柔らかくて艷やかな音がとても心地よいですが、現行だと私はチャイナ管ですね。
RUBY 12AX7AC5(C4)以外にも、GROOVE TUBESのGT-12AX7Cなども温かみのある良い音がしますよ。
RUBY TUBESを取り扱っていて私もよく利用するドクターミュージックさんの紹介文によると、”ヴィンテージUS管とも互角の立体感をもっています”とのこと。
私の耳も捨てたもんじゃないな(^^)。
RUBYやGROOVE TUBESの真空管は安心
一般的に中国製は粗悪なものが多いのですが、例えばRUBYやGROOVE TUBESなどは独自の基準を設けて管を選別し販売しているので、これらの会社のものであれば特に問題ないかと思います(実際粗悪品には当たったことは今まで一度もありません)。
真空管アンプは奥が深いですね。チューブを入れ替えるだけで音が良くも悪くもなるのですから!
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