SEYMOUR DUNCAN Jazzmaster Silencerピックアップはジャズマスターユーザー必見のノイズレスピックアップ

SEYMOUR DUNCAN Jazzmaster Silencerピックアップはユーザー必見のノイズレスピックアップ

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ジャズマスター用ピックアップに、革新的な3コイルデザインを採用したノイズレスピックアップ「Silencer」シリーズが追加されました。

SEYMOUR DUNCAN(セイモアダンカン)から発売のSilencerピックアップ(Vintage)


ジャズマスター用ピックアップ

フェンダー・ジャズマスター

フェンダージャズマスターは、歯切れがよくパワフルなピックアップにより、サーフミュージックからオルタナに至る様々なシーンで使われているギターですが、シングルコイルならではのハムノイズに悩むプレーヤーも多いと思います。

ストラトキャスターやテレキャスターにはコイルを縦に積んだ積層構造のノイズレスピックアップが有名ですが、そんなジャズマスターユーザーに嬉しいノイズレスピックアップが登場しました。

Silencerシリーズとは

SEYMOUR DUNCAN(セイモアダンカン)から発売のSilencerピックアップ(HOT)

 

SEYMOUR DUNCAN(セイモアダンカン)から発売のSilencerピックアップは、従来の2コイルのノイズレス構造ではなく、革新的な3コイル構造を採用したノイズレスデザインを採用したピックアップです。

ピックアップの中央に従来のP90相当のコイルを配置し、その両側に逆位相の補助コイルを直列で接続することで、ハムノイズを効果的にキャンセルします。

ここでセイモア・ダンカン氏の説明を引用しますね(日本語に翻訳済み)。

ハムキャンセリング機能を備えたシングルコイルピックアップは数多く存在し、それぞれに長所がありますが、ノイズのないヴィンテージトーンを再現するという目標には達していません。

セイモア・ダンカンは、一般的なスタックピックアップがなぜそうならないのかを次のように説明しています。

「スタックド・ハムバッカーはノイズを除去できますが、位相キャンセルの問題も抱えています。位相キャンセルによって低域が減衰し、ピックアップ全体の出力が低下します。これを補うため、スタックド・ハムバッカーは伝統的にオーバーワウンドで使用され、その結果、ピックアップの高域のレスポンスが低下します。」

セイモア・ダンカンは、サイレンサーピックアップは「特許出願中のトリプルコイル設計のおかげで」恐ろしい60サイクルのハム音を排除すると述べています。

このトリプルコイル設計の利点は、3つのコイルすべてが互いに同位相であることです。つまり、位相の打ち消しがなく、高音域や低音域の減衰もありません。外側のコイルはハムノイズを排除し、中央のコイルは真のジャズマスタートーンを実現します。

Seymour Duncan debuts Jazzmaster Silencer pickups _ Guitar Worldより 

これを読む限りにおいてはとても魅力的な素晴らしいピックアップです。

サウンドチェック

それではサウンドを聴いてみましょう。

Seymour Duncan Jazzmaster® Silencer™ – Vintage & Hot Noiseless Jazzmaster Pickups:

Seymour Duncan Jazzmaster® Silencer™ – Vintage & Hot Noiseless Jazzmaster Pickups

サウンドはシングルコイルらしい歯切れの良さを持っていますが、カバーを外すと、内部はこのようにポールピースが3列に並んでいて、この3つのトリプルコイルの組み合わせによりノイズ(特に60サイクルハム)をカットするんですね。

Jazzmaster Silencer ピックアップ内部

60サイクルハムとは、アメリカや、国内では主に西日本で採用されている60ヘルツ(Hz)の交流電源が発生させる低周波の雑音(ハムノイズ)のことです。

シングルコイルピックアップでは、「ブーン」あるいは「ジー」という連続的なノイズを拾いやすい傾向にありますが、コイルを2つ以上積んだピックアップは、このようなノイズをカットすることが出来ます。

Silencerピックアップは、そんなノイズの中でも、60サイクルハムを効果的に消すことの出来るピックアップということです。

ということは、50ヘルツ(Hz)を使用している東日本では効果がないのか?というと、そんなことはなく、ノイズレス構造によりノイズは大幅にカットしますが、特に60ヘルツ(Hz)の環境に最適化されているということです。

Jazzmaster Silencerピックアップのラインナップ

Jazzmaster Silencerには「Vintage」と「HOT」の2種類がラインナップされていますが、動画を見ても分かるように、どちらもシングルコイルらしさは失われていません。

マグネットはどちらもアルニコ5を使用し、コイルタップ可能な4C SHIELDEDとのことなので、純粋なシングルコイルとして配線することも可能です(エリック・ジョンソンはディマジオHS-2のトップコイルのみを使用しています)。

直流抵抗値は以下の通りで、HOTのほうが少し出力が高くなっていますので、プレーする音楽に合わせて選択できるようになっています。

Vintage Jazzmaster Silencer

  • 直流抵抗値:Neck:7.8k、Bridge: 9.0k

Hot Jazzmaster Silencer

  • 直流抵抗値:Neck:9.3k、Bridge: 11.39k

まとめ

Jazzmaster Silencerピックアップは、60Hzの交流電源が発生させるノイズに最適化されたノイズレスヒップアップです。

ジャズマスター用のピックアップは、ストラトキャスターやテレキャスターほど多くなく、また、ノイズレスとなるとこのSEYMOUR DUNCANと、KINMANくらいしか選択肢はありませんので、ノイズにお悩みの方には朗報です!!

ノイズにお悩みのジャズマスターユーザーの方は試してみてはいかがでしょうか。

※Silencerシリーズは、ジャズマスター用以外ではP90タイプもラインナップされています。 

Jazzmaster Silencerピックアップはこちらで購入できます

SEYMOUR DUNCAN(セイモアダンカン)から発売のSilencerピックアップ(HOT)

 

 SEYMOUR Duncan Jazzmaster Silencer – YouTube (動画)

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