
Cornell-Romany Plus レビュー
My AMP「Cornell-Romany Plus」をレビューします。
Cornell-Romany Plus ( 10W )
CORNELLは、Sound CityやVOX出身のアンプデザイナー、デニス・コーネル氏が1991年に創業した英国のアンプブランドです。ハンドワイヤードにこだわったアンプ作りには定評があり、エリック・クラプトンやキース・リチャーズが使用しているということで一躍有名になりました。
Cornell-Romany Plus:
Cornell-Romanyは、出力10Wのチューブアンプで10インチスピーカー搭載モデル、Cornell-Romany Plusは、12インチスピーカー(+リバーブ付き)になります。
※現在のモデル名は10インチスピーカーがRomany10、12インチスピーカー+リバーブ搭載モデルがRomany 12 Reverbと名称変更されています。
ハンドワイヤリングで組み上げられたRomanyは、出力10Wの小型アンプですが、フルチューブ+12インチスピーカー搭載のため、かなり大きな音が出ます(スピーカーを交換してからさらに)。
また、出力切り替えスイッチ(アッテネーター)が搭載されており、出力を10W、2W、0.25Wと3段階で切替可能になっています。
※現在は4段階(10W、1,5W、0.25W、0,05W)です。私のRomanyは0.25Wでも爆音なので、0,05Wが搭載されているのは正解だと思います。
フェンダーサウンドからマーシャルサウンドまで!?
Romanyはフェンダーの小型アンプ”チャンプ”をベースに製作されたアンプです。
Romanyはボリュームコントロールだけの初期のチャンプと、その後のモデルでトレブルとベースコントロールもつけたチャンプの両方をベースにした。
創業者 デニス・コーネル氏のインタビューより~
初期のチャンプとは1950年代のツイード生地をまとったチャンプで、コントロールはボリュームのみ。
トレブルとベースコントロールもつけたチャンプとは1960年代に発売されたブラックトーレックス(ブラックフェイス)のチャンプのことで、上位モデル同様にトーンコントロールが搭載されました。
どちらも同じフェンダーのチャンプですが、サウンドはかなり違い、ツイードチャンプはミッドレンジが豊かなサウンドが特徴で、ブラックフェイスは中域は控えめで、高域と低域が豊かな傾向があります。
Romanyは、ツイードとブラックフェイスのサウンド出せるように、トーンコントロールをバイバスするスイッチが搭載されています。
▼以下は10インチのCornell Romanyの動画ですが、EQのONでキラキラしたブラックフェイスサウンド、EQカットでツイード風の中域の張り出した荒いドライブサウンドが出ているのが分かりますね。
ホームユースで上質なチューブトーンCornell Romany 10のご紹介:
この動画のアンプはRomanyで10インチスピーカー搭載モデルですが、Romany Plusは12インチスピーカー+リバーブ回路が搭載されているので、上位モデルであるデラックス(リバーブ)のようなもう少しギラついたサウンドが特徴です。
※マーシャル最初期のアンプ JTM45や1962はベースマンのコピーと言われているので、Romany Plusでもジミ・ヘンドリックスやAC/DCのようなクランチサウンドも出すことも可能です。
シンプルなチューブアンプながら2つのサウンド出す事ができるということですね。


CORNELLアンプは、ハンドワイヤードによる少量生産のため、市場で見かける機会は多くありません。しかし、非常に優れたアンプですので、見かけた際にはぜひ試奏してみてください。
ROMANYはどこで買える?販売サイトまとめ
パワーリダクション・スイッチ:
現行モデルのROMANYには、4段階(10W、1,5W、0.25W、0,05W)のパワーリダクション・スイッチが搭載されていますので、自宅でもフルテン・サウンドが可能です。
Romany10;
- スピーカー:
10インチx1 - 真空管:
1×ECC83 (12AX7) 、1×6L6GT - 重量:
H 330mm × W 457mm × D 197mm × 11.5kg
Romany 12;
- スピーカー:
1×12″ - 真空管:
2×ECC83 (12AX7)、1×ECC81 (12AT7)、1×6L6GT - 重量:
H 380mm × W 533mm × D 216mm × 13.2kg
Let The Tones Do The Talking… Gibson Custom Shop 1963 SG Special VOS Cherry Red:
Let The Tones Do The Talking… Gibson Custom Shop 1958 Les Paul Standard Reissue Iced Tea Burst VOS:
Let The Tones Do The Talking… Gibson Custom Shop 1957 Les Paul Special Single Cut TV Yellow VOS:
Cornell-Romany Plusの内部写真
スピーカー交換等でバラしたついでに写真を撮りましたので、ついでに載せておきますね。
Specifications;
- Output: 10W switches to 2W、0.25W. single-ended Class A.R.M.S. at 8Ω
- Speaker: 1×12” Jensen speaker CH1270
- Reverb Tank:Accutronics, 4AB3C1B
- Controls :Volume, Treble, Bass, EQ/ Cut, Reverb, Output Selector SW
- TUBE: 2×12AX7(Pre)、1×12AT7、1×6L6(Power)
- Weight (approx.) : 16.5kg
プリ管は12AX7が2本と、12AT7が1本。
パワー管は6L6が1本です。
その他
リバーブタンクはAccutronics/アキュトロニクス製。
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過去に行ったCornell-Romany Plusの調整・改造 履歴はこちらから。
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