
歪みエフェクターの種類と基礎知識
このページでは、オーバードライブ、ディストーション、ファズ、ブースター歪みエフェクターの基礎について解説しています。各モデルのおすすめはリンク先からご覧いただけます。
歪みエフェクターとは
歪みエフェクターには大きく分けて、オーバードライブとディストーション、ファズ、さらにブースターと4つの種類があります。これらのエフェクターは、共にアンプのボリュームを上げたときの音を再現したエフェクターです。
アンプのボリュームを上げたときの音とは
歪みエフェクターとは、1ボリュームだった時代のアンプのボリュームを上げたときのサウンドを再現するために開発されました。
当時のアンプには、GAINやOVERDRIVE、LEADといったマスターボリューム式のアンプが無かったために、音を歪ませるためにはアンプのボリュームを上げる必要があったのです。
チューブアンプのボリュームを上げると、一定のポイントから音量の上昇が鈍り、音が飽和して歪みが生じます。具体的なサウンドの変化については、以下の動画をご参照ください。
参考:FENDER DELUXE REVERBののドライブサウンド:
この歪んだサウンドは、ボリュームを上げないと再現できないために、特に大きな出力のアンプでは、例えば自宅や練習スタジオ、または小規模なライブハウス等ではなかなか再現できませんでした。そこで開発されたのがオーバードライブであり、ディストーションであり、ファズなのです。
それぞれの特徴を詳しく見てみましょう。
各モデルの特徴 & おすすめ
オーバードライブ、ディストーション、ファズ、ブースターのおすすめモデルは以下のリンク先で詳しく紹介しています。
オーバードライブ
オーバードライブはアンプのボリュームを少し上げたときのような軽く柔らかな歪みが得られるエフェクターです。歪みは弱いですがアンプの歪みを利用することでさらに歪みを得ることも可能です。
おすすめジャンル:
ロック、ポップス、ジャズから、アンプのゲインブースターとして使用すればメタルにも使用可能です。
ディストーション
オーバードライブとファズの中間的な歪みが得られるエフェクターで、チューブアンプのボリュームを少し上げたときのような軽い歪みから、フルに上げたときのような激しい歪みまで得られるエフェクターです。
おすすめジャンル:
ロック、ポップスはもちろん、アンプがクリーンでもよく歪むのでメタルには定番のエフェクターです。
ファズ
ファズとは”毛羽立たせる”という意味のエフェクターで、チューブアンプのボリュームを最大に上げたときのような激しい歪みからそれ以上の過激な歪みを持ったエフェクターです。
おすすめジャンル:
ジミ・ヘンドリックスをはじめとする1960年代のクラシック・ロックには欠かせないエフェクターです。また、本物のトランジスタを使用したファズは、ギターのボリュームを絞ることで、アンプのクリーン~クランチサウンドでは得られない「鈴鳴り」サウンドも得られますので、クラシック・ロック以外のロックはもちろんブルース系のジャンルにもおすすめです。
ブースター
ブースターは単独で音を歪ませることは出来ませんが、アンプの入力レベルを上げることで歪ませることの出来るエフェクターです。トーンの付いたモデルは音を太くしたり艷やかにする事もできます。
おすすめジャンル:
ギターアンプで音を作れる方には最強の武器になるでしょう。アンプの個性を活かして音をパワフルにできますので、ジャンルを選ばず使用できます。
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