BOSS RT-2は、ヴィンテージ・レスリースピーカー（ロータリースピーカー）のサウンドをコンパクトサイズに収めたエミュレーターです

BOSS RT-2は、ヴィンテージ・レスリースピーカー（ロータリースピーカー）の揺らぎと空間的な広がりを再現したコンパクト・エフェクターです。ギターでもオルガンのようなロータリーサウンドが楽しめる一品です。動画付きで詳しく解説します。

この記事でわかること

レスリースピーカー（ロータリースピーカー）とは

レスリースピーカー（ロータリースピーカー）とは、1940年代に「ドナルド・レスリー氏」によって開発されたスピーカーです。

ロータリースピーカーの別名からも分かるように、スピーカーを回転させることで、音の揺れと広がりを得ることができ、ハモンドオルガン用のスピーカーとして名を馳せました。

Yamaha RA-200 Rotary Speaker：

Yamaha RA-200 Rotary Speaker

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揺れてます！！

レスリースピーカー（ロータリースピーカー）は、主にハモンドオルガンで使用されましたが、ギターではイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」のイントロが有名でしょうか。

Eagles – Hotel California (Live 1977) (Official Video) [HD]：

Eagles - Hotel California (Live 1977) (Official Video) [HD]

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「ホテル・カリフォルニア」のイントロは、ドン・フェルダーがWネック「EDS-1275」の12弦ギターで弾いていますが、12弦ギター側のアウトプットをレスリースピーカー（ロータリースピーカー）に繋ぎ、鳴らしています。

※通常の「EDS-1275」のアウトプットは1つしかありません。

12弦ギターによるきらびやかさと、ロータリースピーカーの音の揺れと広がりが素晴らしいですね！

BOSS RT-2 Rotary Ensembleは、そんなヴィンテージ・レスリースピーカー（ロータリースピーカー）の豊かな揺らぎと空間的広がりをコンパクトサイズで再現したペダルになります。

ステレオの入出力に対応し、さらに3つのモードとDRIVEノブにより多彩なロータリースピーカーサウンドを得ることができます。

DRIVE：
RT-2は、DRIVEノブが搭載され、真空管アンプ風のサチュレーション（歪み）を加えることができます。DRIVEノブにより、飽和感のあるロータリー・エフェクトや、歪みとうねりが組み合わさった存在感あるリード・トーンを作り出すことも可能です。また、背面のスイッチをBALANCEに切り替えると、DRIVEノブでトレブル／ベース・ローターの音量バランスを設定できます。
FAST/SLOW：
回転速度をFASTとSLOWノブから2パターン設定でき、中央のバーチャル・ロータリー・ディスプレイで視覚的にスピードを確認できます。FASTとSLOWはフットスイッチの長押しで切り替えできます。RT-2は回転速度を切り替えた際にローターが加速もしくは減速することによって生まれる音色変化も再現しており、背面のRISE/FALL TIMEスイッチでトランジション・スピードを2パターンより選択できます。

RT-2は、BOSS最新のモデリング技術による3タイプのモードを搭載しています。

Mode I：
ヴィンテージ・ロータリー・スピーカーのサウンドを忠実に再現したモード。
Mode II：
MODE Iよりもワイド・レンジで明るいロータリー・エフェクトです。アンサンブルでの抜けのよさと、広がりのある揺らぎを両立しています。
Mode III：
MODE IIの音抜けの良さはそのままDRIVEの可変幅を拡張し、オリジナルでは成し得ない深い歪みまで作り出します。また、強い回転感も特徴です。激しい揺れと歪みの中でも輪郭を保ったサウンドは、インパクトのあるギター・ソロや、印象的なアルペジオなど、表現の幅を大きく広げます。